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親が人生の最後の時間を使って教えてくれること

親の介護をするようになって、生活スタイルを変えざるを得なくなりました。

会社に事情を話して仕事の時間を減らし、介護に使う時間を増やしました。
週に1、2回は半休をとって実家に行き、病院や買い物に付き添うようになりました。

普通に考えると、あまり望ましいことではないかもしれません。

でも私の場合、これでよかったと思っています。
元々仕事にものすごく大きな不満があったわけではないのですが、思い入れもありませんでした。

仕事に使う時間よりも、自分の妻や子どものために使う時間の方が何倍も大切で、ずっとやりがいを感じるものでした。

自分にとっては「家族のために時間を使うこと」が幸せにつながっているのだと思います。

そして、介護がはじまって親のために使う時間が増えました。
面倒だなと思うことももちろんありますが、やりがいを感じることが多いです。

・・・

酒井 穣 氏の『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』に下のような一節がありました。

親の介護は、子どもの人生が親の犠牲になるという話ではなく、親が子どもに与えてくれる重要な変化のチャンスかもしれないのです。
親は自分の人生の最後の時間を使って、矮小で間違ったフレームにとらわれている自分の子どもを揺さぶり、子供に真の自立をもたらすのだと思います。

酒井 穣『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』

私の場合は、親の介護によって価値観がガラッと変わったというほどではないかもしれません。
でも、親の介護をきっかけとして、自分が本当に大切にしたいものを再認識することができました。

親は自分の最後の時間を使って、とても大切なことを教えてくれているのです。
介護も悪いことばかりではありませんよね。



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