藤森愛

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    生きるって何だろう?それは生活することなのではないだろうか────30才で伊東市にある海の街へ移住して感じたことを書いています。

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    芸術についての考えをまとめたものです。

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    伊東市へ移住してからのイベントについて。

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    藤森愛オフィシャルファンクラブ会員証

    ▼藤森愛のオフィシャルファンクラブができました! ▼一度入会すれば、その後の費用は一切かかりません。 【入会特典】 ▼会員ナンバーが発行されます。 ▼ファンクラブ限定のグッズを購入できたり、おまけがもらえたりします。 ▼随時、特典を増やしていく予定です。 【FUJIMORIAI OFFICIAL FAN CLUB】 https://www.fujimoriai.com/officialfanclub
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    藤森缶バッジ(ファンクラブ限定商品)

    ▼藤森愛オフィシャルファンクラブ限定の缶バッジです。未入会の方は、会員証もご購入いただきますようお願いいたします。 ▼ファンクラブの方は、ご購入の際に備考欄へ会員ナンバーをご記入ください。 藤森愛オフィシャルファンクラブ会員証のご購入はこちら https://fujimoriai.official.ec/items/79604973
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    藤森ステッカー

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海の街へ移住したら

伊東へ移住して1年が経ったので、今しかないこの新鮮さをパッケージングしておくためにも、初めの1年で起きたことをまとめておくことにした。 伊東市は約半分が国立公園になっていて、国際観光温泉文化都市にも指定されている自然豊かな街。私が暮らしている「新井」という場所は、特に古い街並みが残っている漁村で、道端で干物が干されているのが当たり前の風景。高齢化が進み、空き家も増えているけれど、私がここでしか感じ取れないものが確かにある。 勝手に健康的な生活になる早寝早起きはしたくてもで

    • 野良猫たちと静かな日常

      風景画展が終わり、少し静かな日常が戻ってきた。季節は巡り、気がつけば春から梅雨になっている。今年は昨年よりも早く時が過ぎていきそうだ。新井の山は深い緑へと染まっていき、温室のような湿った空気は、伊豆半島が遥か彼方の南からやってきた島だったことを感じさせる。保湿効果があってお肌によさそう。 春にお盛んだった野良猫は子供を産んだらしく、子猫の首根っこを掴んで運んでいる母猫と遭遇。バッタを捕獲して咥えている野良猫もいた。みんなたくましい。大自然の中で伸び伸びと生きる野良猫たちを見

      • 社会と私の間にはいつもアートがある

        他者と上手く混ざり合えたら、伝えられたらアートなんて必要ない。私はいつも社会と自分の間にできた溝を埋めるように作ってきた。作らないでいられることはそれだけ人生が充実している証拠でもあり、作れることは自分だけの逃避場所があるということ。アーティストが元気な時より病んでいる時の方が作れるなんて話があるのは、創作行為が現実からの逃避だからなのだろう。 作る時は一人だ。みんなで一緒に作るバンドなどは例外として、ギターを抱えて曲を作る時も、紙の上で線を引っ張っている時も、文章を書き連

        • 私の伊東 2年目

          伊東へ移住してから2度目の風景画展が終わりました。ご来場いただいた皆さま、行きたかったと気にかけてくれた皆さま、サポートしてくださった皆さま、Izu Flowの皆さま、ありがとうございました! まさか1度目の風景画展の8ヶ月後に2度目をやることになるとは思っていなかったので、自分でも驚いています。でもふと振り返れば、伊東へ来てからは思っていなかったことの連続です。そもそも、今まで描いたことのない風景画を描き始めた時に、まずは100枚描いてから先を考えることにしていました。そ

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        記事

          私はやっぱりシンガーソングライター

          熱海から新幹線に乗り換えて、名古屋へと向かう。街が変わると、空気が変わるのを顕著に感じるようになった。ツアーをしていた頃は全く気にしていなかったのに。伊東での暮らしは、私の五感をより敏感にさせたらしい。おかげで都会へ行くと鼻炎になるようになった。いいのか悪いのか…。特に名古屋の地下鉄に乗ると、帰ってきたなあ~と感じる。学校へ行く時も、バイトへ行く時も、ライブへ行く時も、何度も何度も吸ったあの懐かしい匂いがするのだ。 実家へ着き、夕飯を食べ、夜のリハーサルまで時間を潰す。最近

          私はやっぱりシンガーソングライター

          意味を付ける人

          朝起きて、コーヒーを淹れて、観葉植物に葉水をして、洗濯機を回しながら、文章を書く。私の朝のルーティーンだ。脳みそが一番新鮮な朝一に文章を書くと、身体の調子がいい。文章の内容の調子はその日によるから、どこにも見せずに消すこともよくある。この文章ももしかしたら消すことになるかもしれない。それはまだ自分でも分からない。完成度はあまり重要ではなく、私は私の中から何が出てくるのかを楽しんでいる。そんなことを考えていたのかと驚くこともあるし、ボキャブラリーのなさに幻滅することもある。こん

          意味を付ける人

          私の処方箋

          今の暮らしになってから1年半以上が過ぎた。ここでの日々は静かに、穏やかに流れていく。ありとあらゆる存在が私を支えてくれているおかげだろう。打ち寄せる波の音も、どこまでも続いていく地平線も、季節と共に色を変えていく山々も、朝陽と共に歌い始める鳥たちも、今日は天気がいいねとご近所さんと交わす会話も、おまけでもらった干物も、日常の中にある全ての出来事が私の支えとなっている。 以前の私の支えは音楽しかなかった。だからこそ音楽へ注げたエネルギーは多かったし、できたこともたくさんある。

          私の処方箋

          創作とは何かと対話すること

          私は一人でいることを全く苦に感じない。道端でご近所さんと世間話したり、干物屋のおじちゃんと話したりで充分満足できる。だから家族も友達もいない街へ移住できたのだろうけど。一人っ子なこともあり、一人の時間を過ごすサバイバル術みたいなものを幼少期のうちに会得したらしく、むしろ友達付き合いは苦手な方だった。ツアーミュージシャンになってからも旅の道中は一人だったし、どこかへ属したいという気持ちも全くない。一人でいることは私にとって、最高に充実した時間だ。 でも、時折り不安になる。一人

          創作とは何かと対話すること

          2度目の風景画展をやります

          伊東へ移住したばかりの頃は、この目に映し出される景色の全てが、この肌に染み渡っていく感覚の全てが新鮮でした。それらは次第に私と混ざり合っていき、少しずつ見える景色も、感じ取るものも変わってきているようです。海の青さの中にある様々な青色、時の流れと共に何層にも重ねられてきた色彩、暮らす人々それぞれが持つ生活。以前よりもより深く、鮮明に映し出されるその姿は、移住したばかりの新鮮さとはまた違った新しさなのです。2年目の今もなお、私はこの街の日常風景の美しさを発見し続けています。

          2度目の風景画展をやります

          私のポンコツバッテリーの使い方

          まるで水の底にいるかのような重たい身体を、地べたに横たえる。胸が締めつけられているせいで上手く呼吸ができず、脳に充分な酸素が行き渡らない。1秒先のことを考えるだけで精一杯。冷蔵庫の中にあった納豆や豆腐やレタスなどの調理しなくてもいいものを機械的に食べ、また地べたに横たわった。この傾いた世界を見るたびに私は、自分が躁鬱だったことを思い出す。 風景画展の準備のために大量のエネルギーを使い、バッテリーが切れてしまった。しばらくはコンセントに繋いで充電しなければならない。私は自分の

          私のポンコツバッテリーの使い方

          視点が変わった世界で見えるもの

          水がゴーゴーと音をたてて流れているのが聞こえる。さっきまで降っていた山の水が、川を伝い海の方へ降っていく音だ。昔は川だった上に道路を作ったらしく、私は川が通っている山を少し切り拓いた場所に暮らしている。山と海と川の3点セット。移住を決めた時はそこまで自然に囲まれて暮らしたいわけではなかったのだけど、この地へ来た瞬間にここで暮らしたいと直感で感じたということは、私は無意識に自然を欲していたのだろう。 部屋に差し込む陽の光、BGMのように絶えず聞こえる様々な鳥の鳴き声、海から吹

          視点が変わった世界で見えるもの

          静岡銀行さんでコラム「しずぎんのうた」を寄稿することになりました!1枚の風景画をテーマに、伊東での暮らしを通じて感じたことを書き下ろしています。アプリをダウンロードすれば誰でも閲覧可能です。各「しずぎんアプリ」からぜひご覧ください。

          静岡銀行さんでコラム「しずぎんのうた」を寄稿することになりました!1枚の風景画をテーマに、伊東での暮らしを通じて感じたことを書き下ろしています。アプリをダウンロードすれば誰でも閲覧可能です。各「しずぎんアプリ」からぜひご覧ください。

          ゴールのない芸術作品を目指して

          藤森愛として活動14年目を迎えた(昨年は間違えて12年目と言ってたみたい)。今でもこうして藤森愛という看板を出して活動できているのは、たくさんの支えがあるからなのだと年月を重ねるごとに強く、深く感じる。 芸術ごとを続けていくのは難しい。なんでもそうだろうけれど、特に芸術は生きていくために必要なものとしての優先順位は圧倒的に低い。生きていくためには絶対に必要だ!という人もいるかもしれないけれど、芸術は安心安全な生活の上でしか成り立たないものだと私は思っている。だから今、自分が

          ゴールのない芸術作品を目指して

          現実から解き放たれたフォルムと色彩

          ポーラ美術館で初めてアンリ・マティスの「リュート」を見た時、正直その良さは分からなかった。パースを無視したダイナミックな線と、大胆に置かれた強烈な色彩に、私は戸惑いさえも覚えた。なんて自由すぎるのかと。自由すぎて脳が追いつかない。でも決して複雑なことはしておらず、むしろ簡略化されたその絵になぜか心が引っ張られる。美術館を見終わったあと、気になって調べたくらいだ。だけど当時の私は、その絵に引っ張られている理由が自分でも説明できないままだった。 あれから月日が流れ、私はよりコン

          現実から解き放たれたフォルムと色彩

          戦わない勇気

          ギターとキャリーバッグを担いで、バスへと乗り込んだ。運転手さんにゆっくりでいいですよ~と言われる。久しぶりの大荷物に私は手こずっていた。こんなに重たかったっけ。今回の荷物はまだ少ない方で、これよりもっと重い荷物を担ぎながら全国を飛び回っていたなんて信じられない。あの頃は重さなんかよりも、世界が広がっていくワクワク感の方がまさっていたのだろう。伊東駅でお土産を買うと店員さんに、たくさんありがとうございますと満面の笑みで言われた。その笑顔すぎる笑顔に心がほっこり温まる。この小さな

          戦わない勇気

          言葉になる前の音に耳を傾けながら

          カーカーカーというカラスの鳴き声で目が覚めた。時計を見ると朝6時前。ここ最近は目覚ましの音ではなく、朝日と共に鳴き始めるカラスの声で起きることが多い。お前はニワトリか!二度寝しようと思っても、スヌーズみたいに何回も繰り返すもんだから目が覚めてしまう。でも、目覚ましの音でびっくりして起きた時のような不快感はない。自然界の音だからかな。伊東に来てからは、自然の音に耳を傾けることが多くなった。特に文章を書いている時は、外から聞こえてくる色んな音を言葉に乗せるように書いていくため、音

          言葉になる前の音に耳を傾けながら