Suzuki

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おれと人生とパニック症

 初めて発作を起こしたのは小学2年生の夏休みだった。その日は学校の隣にある公民館で小学生対象の「マフィン教室」が開かれていて、おれはそのマフィン教室の参加メンバーだった。朝早く起きて、エプロンと三角巾をリュックに、ドキドキとワクワクを胸にしまって家を出る。トボトボ、テクテク、ウィーン。小学校にはない自動ドアが開いて中へと入る。しかしなぜか、公民館の調理室に入るとすぐにイヤな感じがした。どんどん自分の脈が早くなるのがわかる。興奮や期待からくるドキドキとはまた違う。しばらくすると

    • 久しぶりに質問を募集します。質問やお悩み等ございましたらなんでもこちらによろしくお願いいたします。 【質問箱】 https://querie.me/user/finto__

      • 誰がために働く?-映画『ラストマイル』感想 -

        ※以下、映画『ラストマイル』の若干のネタバレを含みます。ご注意ください。 スクリーンが暗転して、エンドロールと共にこの曲が流れ始めた時、冒頭の歌詞に強い違和感を覚えた。というより、すぐには歌詞の意味がわからなくて、頭に「?」が浮かんだ。 ふつう、「失くしても壊しても奪われたとしても」と逆接がきたら、「失われないものがあった」とか「消えないものがあった」とか、そういうポジディブな歌詞が続くだろう。実際、予告を通してなんとなく聞いていた時は、そんな風なことを歌っているんだろ

        • 今更の『アンナチュラル』/『MIU404』初見感想

          これまで、「アンナチュラルはいいぞ」「MIUはいいぞ」と何度も薦められながら、ついに見ることのなかったその二作品を、映画『ラストマイル』の公開を機に、今しかないと思い立って一気に観てきたので、今回はその感想を書き留めておきたいと思います。 ※以下、両作品(『アンナチュラル』、『MIU404』)についてのネタバレ含みます。 ご注意ください。 ✱ ✱ ✱

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          誰がために働く?-映画『ラストマイル』感想 -

          ※以下、映画『ラストマイル』の若干のネタバレを含みます。ご注意ください。 スクリーンが暗転して、エンドロールと共にこの曲が流れ始めた時、冒頭の歌詞に強い違和感を覚えた。というより、すぐには歌詞の意味がわからなくて、頭に「?」が浮かんだ。 ふつう、「失くしても壊しても奪われたとしても」と逆接がきたら、「失われないものがあった」とか「消えないものがあった」とか、そういうポジディブな歌詞が続くだろう。実際、予告を通してなんとなく聞いていた時は、そんな風なことを歌っているんだろ

          誰がために働く?-映画『ラストマイル』感想 -

          今更の『アンナチュラル』/『MIU404』初見感想

          これまで、「アンナチュラルはいいぞ」「MIUはいいぞ」と何度も薦められながら、ついに見ることのなかったその二作品を、映画『ラストマイル』の公開を機に、今しかないと思い立って一気に観てきたので、今回はその感想を書き留めておきたいと思います。 ※以下、両作品(『アンナチュラル』、『MIU404』)についてのネタバレ含みます。 ご注意ください。 ✱ ✱ ✱

          今更の『アンナチュラル』/『MIU404』初見感想

          「働いていると本が読めなくなる」というウソ

          <参考文献>  すでに読まれた人もあるだろうが、書評家三宅香帆さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるか』が版を重ね、現在進行形で売れに売れている。今年の新書大賞をも獲りそうな勢いである。自分も話題に少し遅れてから購入し、面白く読ませてもらった。豊富な参考文献にあたり、明治時代以降の日本の労働史、読書史がよくまとめられた良書である。  しかし、この本の論旨の前提となる部分に、少々違和感を覚えるところがあったので、今回はそれについて書きたいと思う。  この本の内容を否

          「働いていると本が読めなくなる」というウソ

          Twitter個人史

           Twitterが「X」と名を改めておよそ一年。賛否両論ある中、ごく個人的なことを述べれば、イーロン・マスクの買収による「X」への仕様変更によって、正負に揺れつつあったTwitterへの評価は、自分の中でほとんど決定的なものになったと感じている(つまり「最悪」という評価になった)。  実生活における優先度、コミットメントも低下しており、とうとうTwitterへの気持ちは離れてしまったと言える。しかし自分の短いネット遍歴がTwitterの変遷とともにあったのも事実で、変わって

          Twitter個人史

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く②

          前回  占い師に言われるまま、両手を開いて上にして、手相がよく見えやすいよう、手のひらをわずかに彼女の方へと向ける。あ、その前にまず、とMは思い出したようにタイマーを取り出して、10分にセットした液晶をこちらに確認してみせる。にこりと笑ってから手に触れる。

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く②

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く①

           占いやお祈り、あるいは宗教や神託の類いを一切信じていない。信じていない、というよりは、それらに熱中することができない。「非科学的」だと言って口撃するつもりも、積極的に拒絶するつもりも別段ないけれど、お賽銭やお守りが、特に意味のあるものだとは思えない。日によって変わる「ラッキーカラー」なんてものがあるとは、どうしたって考えられない。  つい先日の雨の日のこと。店を退勤していつもの帰り道を歩いていると、「予約不要、10分 /1100円〜」と書かれた、どぎついショッキングピンク

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く①

        記事

          「働いていると本が読めなくなる」というウソ

          <参考文献>  すでに読まれた人もあるだろうが、書評家三宅香帆さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるか』が版を重ね、現在進行形で売れに売れている。今年の新書大賞をも獲りそうな勢いである。自分も話題に少し遅れてから購入し、面白く読ませてもらった。豊富な参考文献にあたり、明治時代以降の日本の労働史、読書史がよくまとめられた良書である。  しかし、この本の論旨の前提となる部分に、少々違和感を覚えるところがあったので、今回はそれについて書きたいと思う。  この本の内容を否

          「働いていると本が読めなくなる」というウソ

          Twitter個人史

           Twitterが「X」と名を改めておよそ一年。賛否両論ある中、ごく個人的なことを述べれば、イーロン・マスクの買収による「X」への仕様変更によって、正負に揺れつつあったTwitterへの評価は、自分の中でほとんど決定的なものになったと感じている(つまり「最悪」という評価になった)。  実生活における優先度、コミットメントも低下しており、とうとうTwitterへの気持ちは離れてしまったと言える。しかし自分の短いネット遍歴がTwitterの変遷とともにあったのも事実で、変わって

          Twitter個人史

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く②

          前回  占い師に言われるまま、両手を開いて上にして、手相がよく見えやすいよう、手のひらをわずかに彼女の方へと向ける。あ、その前にまず、とMは思い出したようにタイマーを取り出して、10分にセットした液晶をこちらに確認してみせる。にこりと笑ってから手に触れる。

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く②

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く①

           占いやお祈り、あるいは宗教や神託の類いを一切信じていない。信じていない、というよりは、それらに熱中することができない。「非科学的」だと言って口撃するつもりも、積極的に拒絶するつもりも別段ないけれど、お賽銭やお守りが、特に意味のあるものだとは思えない。日によって変わる「ラッキーカラー」なんてものがあるとは、どうしたって考えられない。  つい先日の雨の日のこと。店を退勤していつもの帰り道を歩いていると、「予約不要、10分 /1100円〜」と書かれた、どぎついショッキングピンク

          占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く①

          質問回答 2024.06

          ※質問回答は、当月中に限り誰でも全文読めるような設定になっています。

          質問回答 2024.06

          本の話・漫画の話・書店の未来の話

          本の話・漫画の話・書店の未来の話

          本好き300人に聞いた「読書にハマるキッカケとなった一冊」全作品紹介②

          ○絵本/自動文庫/ライトノベル/小説① ○小説②◾︎『きよしこ』 ◾︎『青い鳥』 ◾︎『わたしと小鳥とすずと』 ◾︎『いのちの光あふれて』 ◾︎『赤毛のアン』 ◾︎『少年アリス』 ◾︎『穴 HOLES』 ◾︎『車輪の下』 ◾︎『フラニーとゾーイー』 ◾︎『ティファニーで朝食を』 ◾︎『ブエノスアイレス午前零時』 ◾︎『サラリーマンよ悪意を抱け』 ◾︎「ガラダの豚」シリーズ ◾︎『テースト・オブ・苦虫』 ◾︎『花曇りの向こう』(『夏の体温』収録)

          本好き300人に聞いた「読書にハマるキッカケとなった一冊」全作品紹介②

          本好き300人に聞いた「読書にハマるキッカケとなった一冊」全作品紹介①

          はじめに 少し前のことですが、「読書にハマるキッカケとなった一冊」という質問でアンケートを取りました。本好きに「好きな本」を一冊教えてください、と聞くのは酷だと思ったからです。 本というのは不思議なもので、出会う時期や状況が違えば、その本の味わいや読み心地も全く異なるものになりえます。あれだけ夢中になった本も、時間が経って読み返してみたらなんてことのない一冊だった、という経験は誰にでもあることでしょう。 すなわち本の記憶とは、その本の内容自体に留まらず、その本と出

          本好き300人に聞いた「読書にハマるキッカケとなった一冊」全作品紹介①

          [TOEIC900点への道]②1ヶ月の勉強で何点UPする?

          先日(4月21日の午後)受験した2回目のTOEICの結果が公開されたので、取り急ぎその振り返りをしていきたいと思います。 今回からは、どの教材をどのように勉強したか、また何時間勉強したか、というのをできる限りに正確に記していきたいと思います。なにか少しでも参考になれば幸いです。 【前回】 [結果と振り返り]

          [TOEIC900点への道]②1ヶ月の勉強で何点UPする?

          『HSPブームの功罪を問う』を読む

           みなさんは、「HSP」という言葉を聞いたことがありますか?  この問いにたいしては、おそらく多くの人が「ある」と答えると思います。また中には、私こそがそのHSPの当事者である、という方もいるかもしれません。  では、「HSP」がいったい何を説明する概念なのか、正確に説明できる人はいるでしょうか。単に「Highly Sensitive Person」の略であるとか、そういう話ではないです。  どうでしょう。難しいですよね。そこで今回は久しぶりに、「総合的な探求の時間」と

          『HSPブームの功罪を問う』を読む

          「バレないメンズメイク」は存在しない

          はじめに ネット記事でもYouTubeでもなんでも、「メンズ_メイク」と検索すると、必ずその検索結果について回るフレーズがあります。それが「絶対にバレない!」「女性にバレない!」「バレたくない人の〜」という文句です。  自分はちょうど一年前から、簡単なベースメイクの習慣をつけるようになったのですが、ハッキリ言って、「バレないメンズメイク」などは存在しません。  薄づきの下地のみを使用するような、超ナチュラルなメイクであれば「バレない」かもしれませんが、少なくとも、YouT

          「バレないメンズメイク」は存在しない

          汝、積読を恐れるなかれ

          汝、積読を恐れるなかれ