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閑話休題「ガンという病について」

平均寿命が延びるにつれて、ガンで死ぬ人が増え続けています。

最近では3人に1人がガンで死ぬなどとも言われていますが、こうなるとガンという病は老化現象のひとつと言ってもいいかもしれません。

私の家族の場合、母は74歳で大腸ガンで亡くなりましたし、姉は膵臓癌で亡くなりました。61歳でした。

父も膵臓癌でしたが、年齢が84歳でしたから、これはまあ充分に生きたと思っています。

母が大腸ガンで亡くなった後に、一度自分も大腸の検査を受けたことがありまして、その時に特大のポリープが見つかった事があります。3センチを超える大きさでした。

この時の担当医に私が言われたことは「8割方ガンだと思います。すぐに全身のMRI検査の予約をして下さい。転移があるか無いかで治療の方針を決めましょう」でした。

結果的には転移もなく、ポリープのみを取り除く事になり、術後に組織検査をしてみましたら「前がん状態」と呼ばれる状態で留まっていたので事なきを得たという体験があります。

そんなわけで、個人的にガンという病はとても身近な存在で、色々と自分の人生に教訓めいたもの残してくれました。

中でも一番大きな教訓として自分の中に芽生えたことは、「もし自分がガンになったとしたら、ガンの三大治療は受けないでおこう」です。

私は一度ガン宣告に近い事をされていますし、身内の状況を見ても自分が死ぬとしたら多分ガンだろうなと思っています。

ですから今度ガンを告知されたら、どういった治療を選択するかも今の時点で決めています。

出来る場所や状況にもよりますが、直接ガンを取り除くタイプの手術はやめておこうと思っています。それと抗がん剤の治療については絶対に受けないつもりです。

放射線治療も基本的には受けないつもりです。

じゃあどうするのかという事ですが、告知される前と変わらず淡々と生き、その時を待ちたいと思っています。

これは以前にも記事にした事がありますが、母がガンになった時には三大治療をこれでもかと受けたのですが、ガンの辛さよりも治療の辛さの方が見ていて可哀想でした。

一方父は、そんな母を見ていたこともあり、一切の治療を拒否して死ぬ前日まで好きなアルコールを口にして天国に旅立ちました。

最後の1ヶ月くらいは介護する私から見ても体は辛そうでしたが、一切弱音を吐かずに淡々と同じ時間に起き、同じ時間に食べ、同じ時間に寝ることを死ぬまで続ける事が出来ました。

もし父も母と同じ様に三大治療を受けていたら、恐らくこんな最後を迎えることは出来なかったと思います。それほどに今のガンの治療は、私にとって理不尽な物に感じます。

冒頭にも書きましたが、ガンは私にとって単なる老化現象のひとつと思っています。

人間、歳を取れば誰だってあちこち傷んできますし必ずいつかは死にます。

その原因をガンという病に結びつけるのは医者の仕事ですが、だったら医者に頼らず心安らかに「老衰」で死にたいと思っている今日この頃です。

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