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ジョアキンおじいさんと鍵

新居の鍵を取り替えるのは一般的だといわれた。

玄関の鍵を一つしか貰っていないのでスペアキーを作らなければいけないとは思っていたが、ドアの鍵を取り替えようとは思わなかった。私が一つしか鍵を持っていないということは、今のドアの鍵を持っている人や持っていた人がどこかにはいるということだが、その人がわざわざやってきてアパートで何かする確率はほぼゼロだとはおもったのでスペアキーをつくればいいとおもっていた。で、一昨日スペアキーを作ろうと鍵屋に行ったら、なぜか魔が差したかのように鍵を取り替えて欲しいと言ってしまった。150ユーロかかりました。

150ユーロもかかったので少し後悔したけれど、でもまあ変えないと何かあった時に保険屋になにか言われそうだし(知らないけど)、他人が鍵をもっている可能性はゼロなので取り替えて良かったと思うことにする。

                 *

で、昨日の朝ジョアキンさんという人が鍵を取り替えにきてくれた。自分は75歳だがまだ働いているのだという。

ネジをぼろぼろ落とすジョアキンおじいさん


ポルトガル語を喋れない私と英語を喋れないジョアキンさんとのコミュニケーションは最初は身振り手振りだったのだが、いきなりパルレフランセ?と聞かれた。おお〜〜〜ジョアキンさんがフランス語を喋るとわかり、いきなりコミュニケーションが(比較的)楽になった。昔パリの近郊に2年間ぐらい住んでいたという。奥さんはもっと流暢にフランス語を話すといっていた。外国語が喋れるってたのしいな。フランス語もポルトガル語ももっと頑張ろうと思いました。

しょっちゅうネジを落としたり、ドライバーがうまくねじ山にはまらず苦労したりするので大丈夫なのかと心配したのだが、見事に新しい鍵に取り替えてくれた。やっぱりプロはさすがだ。そして壊れている郵便ポストのふたを作り直してくれると約束してくれて帰って行った。おぼえているかしらないけど。

スペアキーを6個ももらいました。


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