稲尾永静

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【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~

はじめに 本noteは、「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」能力、通称、重厚/Backboneについて解説するものである。  原文は某イベントの合同誌に寄稿したものであり、それに加筆修正を加ええたものが本noteとなる。原文執筆時から時間が経ち、重厚界隈の情勢もやや変化したため改めて筆を執ることにした。  重厚というメカニズムを知るものも知らないものも、本文が重厚への理解を深める足掛かりとなるだろう。 重厚/Backboneとは パワーではなくタ

    • 【EDH・統率者】《ラサード・イン・バシール》と《水力発電の検体》【MTG】

       例のごとく、重厚/Backboneの話である。  《水力発電の検体》というカードをモダホラ3で見つけ、《ラサード・イン・バシール》と相性が良さそうだと思った。  3マナ1/4の瞬速持ちで、ETBえ単一の対象を持つインソーの対象を自身に変更できる。  白青型の《ラサード・イン・バシール》でこの手の能力を持つカードとしては2マナ0/4、(青/Φ)のコストで呪文や能力の対象を自身に変更できる《呪文滑り》があり、基本的にはそちらのほうが使い勝手が良い。  しかし《水力発電の検体》

      • 【EDH・統率者】《策略の龍、アルカデス》と《欠片の壁》【MTG】

         《欠片の壁》というカードがある。  2マナ1/8という驚異的なP/Tに加え、何と飛行も持っているクリーチャーだ。  そのデメリットとして、防衛と、累加アップキープを持っている。  ただ、防衛を持っていることで《策略の龍、アルカデス》を統率者にしたデッキに採用が可能となり、2マナで8/8飛行という驚異的なスペックで活躍できるようになった。  もう1つのデメリット、累加アップキープとは、自分のアップキープごとに経年カウンターが乗っていき、その数だけ何かしらのコストを払うという

        • 【EDH・統率者】重厚デッキと《コルフェノールの骨壷》【MTG】

           MTGには「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneが存在する。  このメカニズムの祖は《包囲の塔、ドラン》であり、それ以降、細々と数を増やしており、そのうちのいくつかは伝説のクリーチャーだ。  伝説のクリーチャーであるということは、統率者に指定でき、重厚をメインに据えたデッキが作れるということである。  パワーではなくタフネスで戦闘ダメージを割り振るメカニズムを主軸にする以上、タフネスの高いクリーチャーを採用する

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        【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~

        • 【EDH・統率者】《ラサード・イン・バシール》と《水力発電の検体》【MTG】

        • 【EDH・統率者】《策略の龍、アルカデス》と《欠片の壁》【MTG】

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          【MTG】《輝く透光》と《幽霊火》に思いを馳せる

           その昔、「未来予知」というセットで、未来枠という概念のカードがあった。  未来を見通す眼鏡の片方から未来を見ているという意図のカードデザインで、世の中の人間の大半は手札を広げるときに左側が上に来るということから左上にカード・タイプのアイコンとマナ・コストの情報が集約されている。  この未来枠のカードは大まかに、  1.いずれどこかでカードそのものが印刷されるやつ  2.コンセプト自体が受け継がれるやつ  3.デザインしたけど二度と使う気のないやつ  の3つに分類され、先に

          【MTG】《輝く透光》と《幽霊火》に思いを馳せる

          【雑記】透明でキラキラしたものが好きだった。

           具体的には宝石とか、玩具のクリアパーツとか。  物心ついたときから透明でキラキラしたものが好きだった。何があってそうなったのかは覚えていないが、幼いころからパトカーや消防車のデカいランプを見て興奮していたし、今でもプラモを組んでいるときにクリアパーツがあると嬉しく思う(最近のガンプラなんかはHGでもクリアパーツを多用していて非常に良い)。  幼い時分には道端に落ちているガラスの破片を口に含み、綺麗になったモノを見て悦に入るという、極めて頭の悪い行為をしていた。それほどまでに

          【雑記】透明でキラキラしたものが好きだった。

          【MTG】生まれるのが早すぎた《断固たる盾持ち》

           なんでこのタイミングでこんなニッチなカード作ったんだろうなという話。  《断固たる盾持ち》というカードがある。  2010年に発売された「エルドラージ覚醒」に収録された2マナ0/3で防衛を持つクリーチャーで、他の防衛を持つ自軍クリーチャーに+0/+2修正を与える。  防衛を持つクリーチャーに全体修正を与えることから、いわゆるロード・クリーチャーなのだが、攻撃に参加できない防衛持ちのタフネスを上昇させても多少生存性が上昇するだけなので、一見すると特筆すべき能力ではない。  

          【MTG】生まれるのが早すぎた《断固たる盾持ち》

          【EDH・統率者】《包囲の塔、ドラン》と《ベルゼンロック典礼》【MTG】

           EDHで組んでいる《包囲の塔、ドラン》を統率者にしたデッキには、ループ・ジャンクションと呼ばれるデッキに使われているコンボが搭載されている。  ループ・ジャンクションのコンボに使われているパーツの1枚、《ダールの降霊者》はクレリックが呪文や能力の対象になると、そのタフネスが+0/+2される能力を持っている。  コンボによって無限にタフネスに修正が掛かっていくので、《包囲の塔、ドラン》の能力によって、打点が無限に上昇することになる。  《ダールの降霊者》の能力はクレリック

          【EDH・統率者】《包囲の塔、ドラン》と《ベルゼンロック典礼》【MTG】

          【MTG】公式のカードギャラリーで誤植を探そう

           MTGの公式サイトには、カードギャラリーというものがある。  昔は2005年くらいからのセットしかなかった気がしたが、気づいたらα版から最新のセットまで見れるようになっていた。  日本語版が登場したのが4版からなのでそれ以前のカードは当然英語であるが、画像をGatherer(カードのルールであるオラクルを見れるサイト)から持ってきているらしく、日本語訳がされているセットでも2003年のミラディンより前のカードは英語である。  これはGathererが基本的にMTGの公用語で

          【MTG】公式のカードギャラリーで誤植を探そう

          【MTG】《従者》の思い出

           時のらせんというセットがかつてあり、そのセットのパックには過去のカードがタイムシフト枠として封入されていることがあった。現在で言うボーナス枠やビッグスコアのようなもので、それらはすべてスタンダードで使えたし、時のらせんがリーガルな環境であれば同様なので、モダンでも使える。むしろなんで最近のボーナス枠はスタンダードで使えないやつも入ってるんですか?  ある日、時のらせんを剥いていると《従者》というカードがタイムシフト枠から出た。  2マナ1/2のバニラである。……なんだこれ

          【MTG】《従者》の思い出

          【EDH・統率者】《包囲の塔、ドラン》と《屍花》【MTG】

           モダホラ3! すごい! 本当にすごいんだ! というマローの幻聴がここ数日聞こえている。  公開されたカードの中から、《屍花》を見つけた。  4マナ2/7という、今までであれば5マナが持っていた低パワー高タフネスのP/Tをしている。多分、3色だから盛られているのだろう。  モダンホライゾン3という、2人対戦を想定して作られたセットでの登場だが、その真価はEDHだと個人的に思っている。  何故なら、固有色が白黒緑と《包囲の塔、ドラン》に入れろと言わんばかりのカードだからだ。

          【EDH・統率者】《包囲の塔、ドラン》と《屍花》【MTG】

          【MTG】《マルコフ家のソリン》のスペックに思うこと

           すごい! モダホラ3! 本当にすごいんだ!  昨日も同じ書き出しで始めたが、モダホラ3のプレビューが始まり、カードが少しづつ公開されている。  その中で、《マルコフ家のソリン》が気になった。  2マナ1/4で絆魂と強請を持ち、更には条件を満たすとPWに変身する、マジック・オリジンで登場したタイプの伝説のクリーチャーだ。  PWとしての性能に関しては特に思うことがないのだが、クリーチャーの面での性能が目に付いた。  ……2マナ1/4で絆魂持ってる黒いクリーチャーって今まで

          【MTG】《マルコフ家のソリン》のスペックに思うこと

          【MTG】《堕落した多相の戦士》の可能性

           モダホラ3! すごい! 本当にすごいんだ!  モダンホライゾン3の情報がぽつぽつと発表され始め、またモダンが激変する時期が来たのか……と遠い目で公開されたカードを眺めていると、《堕落した多相の戦士》が目に入った。  戦場に出るに際し、P/Tを規定する、《原初の土》型のクリーチャーである。  元ネタと同じく4マナで欠色により色を実質的には持たないが、唱えるのには青マナが必要で、一見すると元ネタよりも使いにくそうに思えるが、選べるP/Tのサイズが元ネタよりも大幅に強化されて

          【MTG】《堕落した多相の戦士》の可能性

          【EDH・統率者】《断末魔の幻影》の可能性【MTG】

           可能性も何もそもそも強いという話は置いておいて。  《断末魔の幻影》というカードがある。  3マナ1/4瞬速飛行という青の3マナ1/4としては平均的なスペックを持ち、さらに各対戦相手の終了ステップ中に呪文をインスタント・タイミングで唱えてもよくしてくれる能力を持つ。  3マナ1/4飛行に追加でメリットがついているのは青のよく見るクリーチャーと言ったところだが、そのメリットが中々に強力である。  各対戦相手の終了ステップ中という制限があるものの、インスタント・タイミングで動

          【EDH・統率者】《断末魔の幻影》の可能性【MTG】

          【EDH・統率者】使うカードは4枚買ったほうが良い【MTG】

           数があれば似たようなコンセプトのデッキ同士で抜き差ししなくて良くなるよという話。  MTGには、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズム、通称重厚/Backboneというものが存在する。  元祖は《包囲の塔、ドラン》というカードで、近年では《床岩の亀》の能力がそれだ。  このメカニズムに関連した伝説のクリーチャーは複数あり、現状、自分がEDHで組んでいるデッキはすべてそれらを用いた重厚デッキである。  詳細は割愛するが、それらの統率者は大抵が白

          【EDH・統率者】使うカードは4枚買ったほうが良い【MTG】

          【MTG】John Avon土地が好き

           最初にJohn Avonを認識したのはUnhingedの基本土地だった。  当時まだ珍しかった、いわゆるフルアート土地なのに加え、イラストそのものの色合いが美しいと感じた。  フルアートでない土地にも美しい風景は存在するが、カードの半分程度しかないので、このフルアート土地を初めて見た時は衝撃だった。  テキスト欄が存在せず、イラストを大きく見せる構図は非常に特別感があり、更にはイラストも良い。銀枠という黒枠のMTGの範疇の外にあるイリーガルな感じもまた魅力的だ。もっとも、

          【MTG】John Avon土地が好き