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娯楽中のぼんやり考察

数日前の冤罪裁判を取り扱った映画だとか、小説だとかを通じて色々考える。

最近の手軽な娯楽として、配信の洋ドラをダラダラ観てる。
あちらの連続ドラマはとにかく長い。
日本でもそれなりにシリーズが長いものはあるが、007方式というか、主人公を含むキャスト総入れ替えで出来上がった舞台・キャラクターが長続きするものが主体である。同じ俳優が演じる場合に限れば、こちらの比ではないのではなかろうか。
シーズン20、なんて『相棒』くらいでは?

特に流し見に適しているのは、FBIだとかCIAだとかが出てきて一話完結のもの。自分の読解力がないからか、アチラ特有の事情というものか、結末に「???」という場合もあるが、大概は約60分後にThe・End。はい次ね、という流れ。切り上げ時が難しいくらい。
日本の刑事ドラマと違ってアチラのものはバンバン発泡もするので派手さがありスピーディさもある。ぼーっと映像を流したい時は適度な娯楽だ。

娯楽なのでまぁ深く考えもせず観ているのだが、ちょくちょく戸惑うのは取り調べの強行さである。

「お前がやったんだろ!」
「ネタは上がってるんだ!」
「さっさと白状しろ!」

薄暗い取調室に詰め込まれて強面のベテラン刑事と二人きり。鼻息もかからんばかりの距離に詰め寄られ、机をバンバンと叩かれ詰られて。
実際にそのような立場になったら、絶対に泣きだしてしまう。恐ろしさのあまりパニックを起こし、「もしかしたら……」なんてやってもいない供述をしてしまう可能性は高い。

で、60分ドラマの場合冤罪は(ほぼ)起きないので、最後にはちゃんと容疑は晴れ無罪放免で釈放される。
後には何のフォローもなしである。

……刑事のこと、絶対許さないと思う。


ドラマと現実の違いなど、実際に知るよしはない。
幸いにも(?)取り調べられたことはないので、放免された後、取り調べ側がどのような処置をしているのかも不明だし、今どきこれほど強行な取り調べをしているのかもわからない。
ただこんな風にお前が犯人だと決めつけられてギャンギャンに詰められたら、いくら治安のため、犯人逮捕のためと言われても恨みは残る。
時を経て何らかの協力を求められても、きっと好意的にはできないだろう。
従わなければ自分に疑いの目がかかると理性や知識で分かっていても、感情は昔の経験をそう簡単に忘れられない。

お手軽娯楽、フィクションにそんな疑問を呈するのも白けると思うけれど、そのへんどうなんでしょうね?
もしかして自分が陰湿なのか? と思わなくもない(笑


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