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尊さとそうでもなさとの20240519

つい先月、ネットで話題になったあるニュース。
単独で完全室内飼いだったハト(ジュズカケバト)が生んだ卵から雛が孵った。
雌が単独で繁殖する『単性生殖』という現象だが、鳥類で起こるのは非常に珍しいことらしく、親鳥はハト界のマリア様、などと呼ばれた。

生まれた雛は親鳥のクローンということになるのか?
珍しい現象ということだが、これが連続して起こると雄は絶滅してしまうのでは?

生物の記憶など錆びついて久しいが、驚きのニュースに自分も興味を持った。
なんにせよ生まれたばかりの命は幼気で微笑ましい。
ピジョンミルクと呼ばれるものを口移しで与える親鳥の姿も温かなもので、X(旧ツイッター)で飼い主が届けてくれる姿を注視していた。

のだが、雛は残念ながら生まれてから1ヶ月と経たず、虹の橋を渡ってしまった。とても残念なことである。

可愛い犬猫や動物動画ばかりおいかけているせいで、Xのタイムラインにはそういう画像が沢山流れている。
ハトのむにちゃん(雛の名前、唯一無二から)と合わせて、とある牧場で本当に生まれたばかりで目も開いていないの子猫が保護されたポストを目にした。
牧場主が与えるミルクを懸命に飲む姿が可愛らしく日課のように追いかけていたが、こちらもまたわずかな期間で悲しい結果に終わってしまった。

ほんの短期間に相次いで悲しいニュースを目にして、自分の生活には何一つ影響はないというのに、辛い。
代わり映えのない実生活ではなかなか見つけにくい心温まる話を求めていたのに、現実の命の厳しさを目の当たりにしてしまった。
遠く離れた場所での生き死には、自分には何も出来ない(事が多い)。近くにいても、そうした仕事に従事しているわけでもないし、身内でもなければ大差ないのかもしれない。
全てに関われるなんて傲慢そのものだし。
遠くの事件より、身近な生活を大事にすべき、ということかも。


タイトル聞いとことある!と気軽に借りてみたが。
『何でも喜ぶ』ゲームって、案外難しくて奥深い。


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