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どぅでもいいわ!!

20代の頃、カネボウヒューマンドキュメンタリー(今はないです)に、当時 闘病生活を送っていた母の様子&私の介護の記録を書いたものを投稿したら 運良く入選した。
地元の地方新聞がその事を大きく取り上げ、
取材され 新聞に掲載され 某新聞にも掲載され
田舎で私は一時的に【時の人】となった。


不自由だった。

車椅子に乗った母を連れ
今までと同じように外出したら 、
あちらこちらで声をかけられた。
困惑した顔の母がかわいそうだった。

ある友人は誇らしげに、
「さすがは私の友達や」と言った。
いつもどこかで 私をバカにしていたのに。

知人は おそらく社交辞令なのだろうけど、
「文壇デビューはまだですか?」などと言った。
(大きなお世話です) と言い返したかった。


私は有名人になったのでも 芸能人になったのでもない。 賞を頂けただけの 一般人だ。

ブームはいつしか去り 平穏な日々を取り戻せた。

小さい頃 絵を描くのが好きだった。
あまり話せない私が、
唯一 自分を表現出来る素敵な世界が好きだった。
ある日地元新聞に 見覚えのある私のイラストが
掲載されているのを見て びっくりした。
母がこっそり私に内緒で切り抜き、
新聞の【イラストコーナー】に送っていたのだ。
土足で心に踏み込まれた気がして 腹が立った。
ユーミンのアルバムジャケットの髪型を
マネたくて描き それを楽しんだだけなのに。

でも…


記念品3000円は素直にありがたかったです。


絵が好きだった私は高校に入って美術専攻クラスに進み 大学も芸術系の大学に入った。


途端に 今まで好きだった絵が嫌いになった。


決められた絵ではなく 自分の心を映した絵だから好きだったのだ。 
それは絵も文章も同じ。


将来に繋げるために 書いてるんじゃない。
有名になりたいから書いてるんじゃない。
そうなれば それはラッキーかもしれないけどもし ヨコシマな気持ちを持ってしまったら、
その時 私の中の世界観は消えるかもしれない。


何を目的としているの? と聞かれても
そんなのは ない。 
夢はあるけど 目的はない。
小説家になる 或いは脚本家になるための戦略とか
世間的にバズるとか いかに情報量が多いか とか…
そんな話しを今 時々家族からされ、
それ聞いた私は キリキリしたり イライラしたり
結果、なんとなく険悪な空気になるのがツライ。
それは ある程度大切なのは解っている。
でもね、私の頭では
そんな事を考えながらやるっていうのは、
ムリなんだよ。

なんせ…昔から こんな人だったものだから…

バレエのレッスン風景を表現したかったと見えるが…

小5の時、バレエを習っていた私。
バレエは楽しくて 夢中になれた…にも関わらず

途中で段々面倒臭くなり、最後にブチ切れたと見える。


元来飽き性なので いつまで続くかも謎だし。
好奇心旺盛だしフットワークは軽いので、
今後も 思いついたものを表現し、行動して
挑戦はしていくだろうけれど、
賞奪るための戦略とか 名を馳すとか 目的とか
そんなのは、


どぅでもいいわ!! 好きにやらしてくれ!


何者でもないのだから、私は。

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