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【読】銀行王 安田善次郎―陰徳を積む―/北康利

おかむです。おかむです。数珠繋ぎのように本を読みながら、本を読んだらまた違う本を読みたくなるというループにハマっています。人さまの人生を通じて厚かましくも自分なりの学びを得、それを持って今を生きるという形です。方法論はある時代は使えても、どこかですたれてしまう。それでも本質的なところは変わらず、どの人の人生からも「哲学」のような指針を感じる私です。
今回は安田善次郎さんの本を手にしました。これはワコール創始者の塚本さんの本を書いていたのが、北康利さんなのですが、北さんの本は読みやすかったので、他の人でもきっとそうなのではないか?と思い、注文する中で手にしたのです。

安田善次郎さんは安田財閥の礎を築き上げた起業家ですが、なんせまったく記憶になく、渋沢栄一さんと時を同じくして活躍していたという事なので不思議だったのですが、最後暗殺されるという終わりを迎えるものの、この人が持っていたのは、私欲ではなく国益を考える事だったことに驚きです。

銀行王 安田善次郎―陰徳を積む―

読み終えた感想は、金持ちに対する人のひがみは怖いでした。安田さんは東京大学の安田講堂などの寄付を沢山行っていらっしゃったのですが、本人の大切にしている在り方は、陰徳を積む事だったようです。
当時莫大に富を得ており、もちろん色んな所で寄付や支える事をしていたけれど、なんせ陰徳を積むだったため、公にしてこなかった。

結果ケチだと思われ言われる

読んでいてもどかしいぐらいの話でした。沢山のいいことをし、本人はめちゃくちゃ質素な暮らしをしていたのだけれど、世間はそうは思っていなかったという。。

かなしい。

安田善次郎さんの孫がオノヨーコさんであり、繋がっていく物語もおどろきなのですが、なんか読み終わったときに悲しい。

題名に銀行王とありますが、この言葉が重い。
安田善次郎さんという人の生き方が、心を込めて「いいものを安く」という思想からいろんなところに通じていくのですが、銀行業で財を成す中で彼はよく働き、せっせと貯蓄する。
そして銀行としてこの国の発展に関しては、融資するという、焦げ付きそうだから(返済されない可能性)守りで貸さないという視点じゃないあり方なども素敵でした。

まさに 銀行王。

小さなの積み重ねで利益を出していく。手数料なんかもそうですよね。

大きく取ったろうと思ったら、人は払いたくなんかないですよね(笑)

安田善次郎さんの記事

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0355370

読み終わった後の切ない感じを噛みしめながら、白州次郎さんの本を読もうと思います。

また明日♪

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