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高橋治之/治則兄弟‐安倍晋太郎/晋三親子(ゴルフ会員権・東京オリンピック)

高橋治之容疑者(東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の元理事)は知人に『最初は五輪招致に関わるつもりはなかった。安倍さんから直接電話を貰って「中心になってやって欲しい。」とお願いされたが、「過去に五輪の招致に関わってきた人は、みんな逮捕されている。私は捕まりたくない。」と言って断った。だけど、安倍さんは「大丈夫です。絶対に高橋さんは捕まらないようにします。高橋さんを必ず守ります。」と約束してくれた。その確約があったから招致に関わるようになったんだ。』と話したそうです。

発言の真偽は定かではありませんが、高橋治則氏(高橋治之容疑者の弟)は安倍晋太郎氏(安倍晋三元首相の父)と親しかったようです。

『二人は頻繁に会食をしていました。「次は自民党の幹事長になる。」と治則氏が嬉しそうに話していたことを覚えています。「普通の人だけど幹事長になれちゃうんだよね。」と肩肘を張らない関係だった。一度お互いに古い家系図を持って来て突き合わせてみたら、どこかで繋がっていたという話もしていた。平戸がルーツの高橋家とは遠戚関係にあるようでした。秘書として晋太郎さんに付くようになった晋三さんのことも可愛がっていて、「経済のことを何も知らないからな。」と言っていろいろと教えてあげている様子でした。』と高橋治則氏と20年来の付き合いがあった知人が明かしたそうです。

この関連で、1995年3月9日付の毎日新聞 朝刊に興味深い記事(安倍晋太郎氏が所有していたゴルフ会員権を高橋治則氏が約1億円で買い取り、安倍晋太郎氏が下関市に自宅を購入する資金の捻出に協力した。)が掲載されていたので、引用します。


1995.03.09 毎日新聞 東京朝刊 27頁 社会

2%高い“情実金利” 政界と密接交流--東京協和信用組・高橋前理事長

◇田中元首相秘書に

背任容疑で東京地検特捜部などに告訴されている東京協和信用組合(東京都港区)の高橋治則前理事長は、東京協和に約十八億円の預金をし五%の高金利を得ていた故田中角栄元首相の秘書だった、佐藤昭子さん(66)から「金利を高くしてほしいと頼まれた」と関係者に語っていたことが八日、分かった。また一九九〇年に故安倍晋太郎元外相が所有していたゴルフ会員権を約一億円で買い取り、元外相の自宅購入資金のねん出に協力していた。このほか、親密な政治家として中西啓介元防衛庁長官や山口敏夫元労相の名を挙げており、九日の衆院予算委での証人喚問ではこうした政界との関係も焦点となりそうだ。

◇安倍元外相には自宅資金 ゴルフ会員権1億円購入

関係者によると高橋氏は、佐藤さんから「預金金利を高くしてほしい、と言われた。佐藤さんには預金を担保に融資もした」と周辺に証言。毎日新聞が入手した東京協和の大口預金者リストによると、佐藤さんは昨年十一月時点で、東京協和に一カ月定期で十五億円、佐藤さんが代表取締役を務める「昭洋」名義で計三億円の総額十八億円を預金。五%の高利子を得ていた。一方、「昭洋」は昨年六月時点で東京協和から三十億円を借入している。

東京協和の預金金利はほとんどが三%前後。五%を超える預金者は、佐藤さんのほか、高橋氏が関係する財団など数件だけで、“情実金利”だった疑いも浮上している。

関係者によると、高橋氏と佐藤さんは「二十年来の付き合い」で、高橋氏が政界に人脈を広げるきっかけになったとされる。

また高橋氏は九〇年四月、安倍元外相から「自宅購入の資金ねん出のためゴルフ会員権を買い取ってほしい」という依頼を受け、安倍元外相が所有していた静岡県や山梨県などにある四つのゴルフ場の会員権を総額約一億円で買い取った。安倍元外相はこれをもとに山口県下関市に約一億二千万円で自宅を購入したという。

高橋氏は周辺関係者に事実を認め、安倍元外相について「安倍氏とは義父の故岩沢靖氏(元北海道テレビ社長)からの紹介で、家族ぐるみの付き合いをしていた」と話している。安倍元外相の二男の安倍晋三衆院議員は事務所を通し「高橋氏に会員権を買ってもらって自宅の購入資金の一部にしたという話は聞いている」と話している。

◇山口元労相親族企業に、マンション担保に融資

このほか、中西元防衛庁長官とは、高橋氏が日本航空に勤務していた約二十年前からの付き合い。高橋氏が代表を務める「イ・アイ・イ-インターナショナル」が、八七年十二月に中西氏から六千万円分のパーティー券を一括購入したことが明らかになっているが、周辺には「関連会社などを使って売るはずだったが、忙しくてそのままになってしまい全額引き受けた」と語っている。中西氏は、イ社所有のマンションを事務所として借りていたことも判明している。

また、山口元労相については周辺に「マンションが隣同士だったことから付き合いが始まった。そのうち山口氏の弟さんや姉さんとも親しくなって、弟さんらの経営する企業へ東京協和から融資するようになった。山口氏から融資を依頼されたのは一件だけで、その際、マンションを担保に入れてもらった」と説明している。

東京協和は、山口氏の実弟が代表取締役を務めていたプリムローズカントリー倶楽部など五社に総額二十八億九千万円を貸し付けている。山口氏の妻名義のマンションに九二年七月、東京協和が同倶楽部を債務者とし五億円の根抵当権を設定している。



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