アクセシビリ・ティータイム書き起こし版 「#2 自分の強みを伸ばせる環境なんだみたいなところのなんか基盤作りのところにも携わっていきたいなっていう風に感じてますね」

皆さんこんにちは。SmartHRのアクセシビリティスペシャリスト、辻勝利です。
昨年11月頃から、SmartHRのアクセシビリティ向上の取り組みを紹介する音声コンテンツ「アクセシビリ・ティータイム」を配信しています。
SmartHRで働くメンバーがどのようにアクセシビリティ向上に取り組んでいるか、どんなことを考えながら仕事をしているのかなど、隔週金曜日に約30分の音声コンテンツを配信しております。

今回はその中から、昨年11月24日に配信した「#2 自分の強みを伸ばせる環境なんだみたいなところのなんか基盤作りのところにも携わっていきたいなっていう風に感じてますね」の書き起こしテキストを公開します。

#2 自分の強みを伸ばせる環境なんだみたいなところのなんか基盤作りのところにも携わっていきたいなっていう風に感じてますね

Tsuji: 今月のアクセシビト、このコーナーでは、SmartHRでアクセシビリティの向上に取り組むメンバーの生の声を紹介します。今月はMizukiさんをゲストにお迎えしてお話をしていきたいと思っております。よろしくお願いします。

Mizuki: よろしくお願いします。

Tsuji: 早速なんですけれどもMizukiさん、簡単に自己紹介からお願いしてもよろしいですか。

Mizuki: はい、ありがとうございます。改めまして、吉沢美月と申します。SmartHRの中で、セールスグループの中に「セールスイネーブルメントユニット」っていうのがあるんですけど、いわゆる営業企画みたいな仕事をしてまして、主な業務としては営業として入社したメンバーの受け入れとか、あとは初期の立ち上がりの支援とか、研修の講師を担当しています。アクセシビリティは個人的にもすごく興味がある分野なのでお声がけいただいてすごくすごく嬉しいです。よろしくお願いします。

Tsuji: はいありがとうございます、こちらこそ。初めてMizukiさんとゆっくりお話したのが実はこの前発達ソンっていうイベントがありましたよね。

Mizuki: ありましたね。

Tsuji: 非常に興味深いイベントで、僕も参加できて楽しかったんですけど、そこで最初それぞれのチームにわかれて話をしてるときっていうのは全然別々のチーム名だったんですけれども、懇親会のときに声を掛けていただいて結構話し込んじゃいましたよね。

Mizuki: そうですね。なんか発達ソンっていうイベントも元々発達特性をお持ちの当事者と、あとは健常者でより良いアクセシビリティと言うか、よりよい製品って何があるんだろうとか、どんなアイディアがあるんだろうみたいなのをテーブルで別れてガーッと話し合いを進めたりしてたんですけど、途中であれ、辻さんがいらっしゃるっていうのに気づいて、なかなかね同じ会社ではありつつも部署が全然違うので、やっぱお話しする機会ないじゃないですか。

Tsuji: そうなんですよね。本当にメンバーも増えてきたし、昔はシャッフルランチみたいな、オンラインのランチ会みたいなのもあったじゃないですか。

Mizuki: ありましたね。

Tsuji: なんかそういう機会も最近は少なくなってきたし。

Mizuki: そうなんですよ。

Tsuji: なかなか「話したい」って意思表示をしないと話せないような感じになってきましたね。

Mizuki: そうなんですよね。だからなかなかね、直接業務で関わる方だったらあれなんですけど、それ以外は本当にSlackの個人のつぶやきをつぶやくチャンネル、弊社だと「タイムズ」みたいな皆さんやられてるところもありますけど、でも何か唐突に「いやちょっと喋りたくて」って見に行くのもどうかなってずっと思ってて。たまたま本当にイベントに参加してくださっててしっかりお話ができたっていうのはすごい私的には嬉しかったですね。

Tsuji: すごい、僕たちプログレのミッションにも共感していただけて、すごくお話してて楽しかったです。そもそも発達ソンにMizukiさんが参加しようと思ったきっかけとかって何かあるんですか?

Mizuki: ありがとうございます。私自身も結構幼少期からちょっと過敏なところがあったりして、なかなかこうなんでしょうね、ちょっと日常生活でちょっとこういうケースはしんどいなとか、これはちょっとやりにくいなみたいに思うところはいろいろあったりしたんですけど、ちょっとした工夫で、すごく例えば成果を出せたりとか、あとは周りが気づかなかったことに気づけたりみたいな新しい発見があったんですよね。

Tsuji: はいはい。

Mizuki: なんかそういう、なんか障害を持っている持ってないとか、何かそういうところに限らず、多分ちょっとした工夫が全ての人の生きやすさとか、自分らしく生きるみたいなところに繋がるんじゃないかなっていうのは結構前々から思ってて。

Tsuji: はいはいはい。

Mizuki: 偶然なんですけど障害特性を持ってる方の知事の繋がりみたいなところもいろいろあるっていうのと、あとは今新入社員の受け入れっていうところが担当しているので、これからいろんな属性の方が入社してくるっていうふうになったときに、今の研修のあり方って見直せるところないのかなというか、それがコンテンツのクオリティ的な部分もそうだと思いますし、いろんな特性に合わせた対処みたいなところでどういうのができるんだろうっていうのを改めて知りたかったときに、たまたまこれを見つけて。

Tsuji: なるほど。

Mizuki: そうそう、なのでぬるっと参加させていただきました。

Tsuji: ありがとうございます。そうなんですよね。アクセシビリティっていうのに無理やり話を持っていくんですけど、アクセシビリティってすごく障害者のためとか高齢者のためとか、型にはめようっていう無意識のうちにそういう感じになってしまうんだと思うんですけど、よくよく考えてみると、例えば世の中にあるウォシュレットっていうお手洗いで使うお湯の出てくるやつとかありますよね。

Mizuki: うんうん。

Tsuji: ああいうものも、元々は支援技術として作られたもの。

Mizuki: そうなんだあ、お世話になっております。

Tsuji: あとはシャンプーのボトルとリンスのボトルは、目を閉じて髪を洗ってるときって下向いてたりとかしますよね。

Mizuki: うん。

Tsuji: そういう状態でも触ってわかるように、シャンプーの方にギザギザがついてるものがあったりとか。

Mizuki: ついてますね。確かに。

Tsuji: そういうのって意外と一般化してきたけど、実は元は支援技術だったり。

Mizuki: そう。

Tsuji: 例えばシャンプーとリンスの区別に関して言うと、目が見えなくてもシャンプーとリンスの違いがわかるようにしようっていうので作られたところとかあって、なんかそれこそ先ほどMizukiさんがおっしゃってた、ちょっとした工夫でいろんなことがやりやすくなったりするんじゃないかっていうところに繋がるのかなと思ってまして、結局アクセシビリティって、障害者のため高齢者のため、とかって考えると、何か特別な何かになっちゃうけど最終的にそれを使うことによってみんなの生活が便利になったりとかすることって結構あるのでいろんな人にアクセシビリティについて考えてもらえたらいいななんて思うんですよね。

Mizuki: 確かにね。なんか今のお話を聞いててすごい思ったんですけど、元々アクセシビリティみたいな、その単語として見たときに、すごい堅い

Tsuji: 堅いんですよ。

Mizuki: 堅くて、ルールがガチっと決まっててやっぱなんかちょっとハードルを感じるというか、全然そんなことないのになんかすごいそういう印象があって「いやアクセシビリティって言われてもねえ」みたいなこともあったんですけど、ただその、さっきおっしゃっていただいたウォシュレットとかシャンプー・リンスみたいな話しって、もうなんか気づかないところで自分たちがアクセシビリティの恩恵を受けているというか。

Tsuji: そうですよね。

Mizuki: それがもうなんか、「わあ、実際もっと身近にいろんなアクセシビリティあるんだろうな」みたいな、そういう今好奇心が湧いてますね。

Tsuji: そうなんですよね、本当にアクセシビリティって、やっぱり言葉自体が堅いので、なるだけこれを皆さんに届きやすいものにしたいっていうのがもう本当に20年ぐらい僕この取り組みをやってまして、元々言ってたのが「アクセシビリティをお茶の間に」っていうテーマがあって、なかなかお茶の間までいかないんですけど、なんとかならないかななんて思いながら。

Mizuki: うんうん。

Tsuji: 最近、「アクセシビリティー」っていうノベルティを作ったんですよ。

Mizuki: はいはいはい。気になっている、すごく。

Tsuji: 「アクセシビリティー」ってお茶なんですけどね。アクセシビリティ。そういうノベルティを作って、元々イベントとかで配られるグッズってステッカーが多かったりとか、目が見えればもちろん楽しむことができるものだったりするんだけど、「もっと幅広い層に楽しんでもらえるようなものを作れませんかね」ってMaihaさんが言ってくれたことがあって「ああ、じゃあアクセシビリティーしかないよ」みたいなこと言ったらなんか通っちゃったっていう話なんですけれども。

Mizuki: なんかすごい弊社らしいですよね。

Tsuji: 本当になんかね、遊び心を大事にしてくれるというか。

Mizuki: なかなか多分、それってこうなんだろう、アクセシビリティをやっていくぞっていう取り組みをしている会社だったとしても「えっ、おちゃ?」っていう、「ちょっと駄洒落じゃない?」というところでなんか。なんかそれがアイディアとしてぱっと上がるのも素敵だし、それをもう「なんかじゃあもうやりましょうよ」みたいな感じで社内の、例えばデザイナーがすごい動いてくれたりとか、実際にそれが形になるこのスピード感みたいなのってやっぱすごい弊社らしさかなって感じますね。

Tsuji: そうですよね。いやあ、もう本当になんか、ここで働けてよかったなあって。

Mizuki: めっちゃ嬉しい。超うれしいです。なんかそれこそ辻さんが入ってくださる前々から、立ち位置的にはベンチャーでゴリゴリやっていくぜみたいな側面も弊社はあると思うんですけど、でもやっぱり、なんでしょうね障害特性に限らず、それこそお子さんを育てながら、ママさんセールスみたいな感じでなんとかやられてる方もいらっしゃいますし、あともしかしたらご家族の介護とか、やっぱ自分1人以外の命を守っていくとかケアしていくみたいな、あとはご自身の何か持病とかを抱えてらっしゃるみたいな、いろんな属性の人がいるから、何かそれこそ、もうこの企業規模だったら、そういういろんな人の働きやすさとかを考えられるような何かがあってもいいんじゃないかなっていうのもずっと前から思ってて私は。

Tsuji: はいはいはい。

Mizuki: 辻さんが入社してきてくださって、今までもう何十年もずっとアクセシビリティをやってました、かつなんでしたっけ、前おっしゃってた、自社として全ての人に使いやすいプロダクトを使ってもらうには、やっぱり多様な組織のあり方みたいなところからやっていかないとだめなんですよっていうのを、イベントで熱弁してくださって、私はもう「それっすよ」みたいな。

Tsuji: ありがとうございます本当にSmartHRは全社員が使えてこそ初めて導入していただけるプロダクトだから、

Mizuki: おっしゃるとおり。

Tsuji: こだわっていきたいですよね。

Mizuki: こだわりたーい。うううん。

Tsuji: ありがとうございます。

Mizuki: はい。

Tsuji: これからどんな風にアクセシビリティに関わっていきたいかとかってお伺いしてもいいですか。

Mizuki: ほええ、そうですね。なんかこれどう、何が自分の中でできるかなっていう風に考えてたんですけど。

Tsuji: うんうん。

Mizuki: やっぱり最初から一貫しているのが、全ての人が自分らしく働ける環境作りみたいなのはやっていきたいんですよね。っていうのも、去年私が甲状腺系の橋本病っていう病気にかかってしまって、半年間ぐらい給食をしていたんですけど。

Tsuji: うん。

Mizuki: なんか本当に、その中でいろんな人の助けとか支えがあって復職に至れてるんですが。

Tsuji: はい。

Mizuki: 当たり前に仕事ができることとか、当たり前に日々を過ごせることがどれだけ価値があって、本当に大切なことなんだっていうのをすごくその期間で知って、なので今は新入社員の受け入れとか研修の講師っていうのを担当させていただいているので、それこそ転職されてきて不安な気持ちを抱えているとか、あとは入社の初期の立ち上がりとかでいろんな情報をキャッチアップしていただくので、なんかそこの不安感とかを取り除けるような立ち位置というか、そういう関わり方をしていきたいなという風にも感じてますし、やっぱ将来的にはさっきも辻さんもSmartHR入って良かったって言ってくださってましたけど、この会社に入って本当によかったなとか、安心して自分の強みを伸ばせる環境なんだみたいなところのなんか基盤作りのところにも携わっていきたいなっていう風に感じてますね。なのでそのためにっていうか、100そのためにっていう感じじゃないんですけど、今個人的にもコーチングを学んでて、そのコーチングの中ですごく大切にしていることが「人は元々、想像力と催事にあふれ、欠けるところのない存在である」っていうのを大切に、人と関わっていくみたいなのをやっているところなんですね。なのでやっぱり、具体的には何をやっていくっていうところはまだ見えてないところもあるんですけど、やっぱり個人の秘めた可能性みたいなところを自覚していくことで、それこそ業務上での円滑なコミュニケーションとか、自分らしく過ごすみたいなところにも繋がると思うし、多分ひいては、プライベートでのご家族との関係性とか、もっと自己研鑽していくぞみたいな、よりよい人生を歩んでいくみたいな風にも繋がると思うので、将来的にはそこを一度やっていきたいなみたいな気持ちはあったりしますね。

Tsuji: いやもう本当に、その人らしく働けるっていうのはすごく大事で、これまでの働き方って、ちょっと極端な言い方しますけど、障害者になったらアウトみたいな。

Mizuki: そうっすね。

Tsuji: ねえ、ところってあったじゃないですか。だから僕みたいな先天性の視覚障害者とかだとあれなんですけど、例えば途中で目が見えなくなったとか、耳が聞こえなくなったっていうと、なんか障害者になった時点でこれまでできたことが全く何もできなくなるみたいな不安

Mizuki: うん。

Tsuji: とかって世の中にまだまだあると思うんですよね。そういうところをなんか例えば、環境が変わってもその人らしく働けるような仕組みを作っていくとか、それを支えるプロダクトを作っていくとかってすごく大事なミッションだなと思います。

Mizuki: いやあ、おっしゃる通りですね。なんだろう、なんか、ただ使いやすいものを提供するって言うよりかは多分、それでもそれこそ障害特性を抱えた方でもしっかり自分の意志で労務の手続きができるっていうのもやっぱ今までできなかったことができる喜びっていうところにも繋がると思うので。

Tsuji: そうなんですよ。なんかね、全然違うんですよね、達成感がね。

Mizuki: うんうんうんうん。

Tsuji: 何度エラーが出てそれを訂正してもいいから、自分でやり遂げた入社手続きってなんか、重みが違う気がするんですよね。

Mizuki: そうっすよねえ、そうっすよねえ。

Tsuji: そういうのをすごく、大事にしていきたいですね。

Mizuki: うん、そうなんっすよ。同じ気持ちです。

Tsuji: ありがとうございます。

Mizuki: 引き続きアクセシビリティへの活動は全力応援っていう感じですし、あとSmartHRの中でもうそれこそ障害者雇用とかあとD&Iみたいな活動を多分全社的にやっていこうっていう波もあるので、それが言葉だけじゃなくて、ちゃんと実態が伴った形になるとすごく嬉しいなと思うし、イネーブルメントっていう立場的にちょっと、そこから少し遠い部分もあるんですけど、新入社員の方の受け入れとかの立ち上がりの支援みたいなところで、やっぱ不安感とか、なんだろうな、モヤモヤみたいなところを抱える方と多分触れる機会は多い部署なのかなっていうふうに思っているので、私は私でできることを粛々と引き続きやっていきたいなと思いました。

Tsuji: ありがとうございます。これからメンバーもどんどん増えていくでしょうし、障害を持った方ももっとたくさん入社される可能性もありますし、そう考えると本当にこれからもご協力いただきながら、なんかいい会社組織を作っていけたらいいなと思っております。

Mizuki: ありがとうございます。

Tsuji: ということで今月のアクセシビトのコーナーは、セールスイネーブルメントユニットで活動されているMizukiさんをお迎えしてお話ししてきました。それではまた、来月のアクセシビトのコーナーでお耳にかかりたいと思います。ありがとうございました。

Mizuki: ありがとうございました。



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