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「成行庵日乗」「平成日本の幕末現象」「金融ワンワールド「落合莞爾洞察史学シリーズ」「落…

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「成行庵日乗」「平成日本の幕末現象」「金融ワンワールド「落合莞爾洞察史学シリーズ」「落合吉薗秘史シリーズ」限定本の購入は 「桂輪文庫」で検索。https://e-wakayama.net/keirinbunko/

最近の記事

〔184〕「非対称戦」としての新阿片戦争(フェンタニル戦争) 6/7

〔184〕非対称戦としての新阿片戦争(フェンタニル戦争)  諸兄姉の中には、前項〔183〕で落合が「二人の莞爾」と称して石原莞爾将軍と自分を並べたことに不快感を持たれた方もおられると思います。  しかし落合はいかに不遜傲岸の謗りを受けようとも、石原将軍に比べて自己を格段に卑下するつもりはありません。本稿で述べてきた洞察の数々を泉下の将軍が破顔一笑されて受け容れてくださることを信じるからです。  石原将軍が泉下に下られたのは昭和五十年以後のようです。つまり公開情報がいう「昭和二

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    • 〔183〕二人の莞爾と「三十年の歴史の襞 6/4修文

      〔183〕二人の莞爾と三十年の歴史の「襞」  日本の歴史で「折りたたまれた〈三十年の襞〉が延ばされて」生れたのが、昭和十五(1940)年から昭和四十五(1970)年までの三十年ですが、この間を専ら休養期間として体力を増強した日本は、昭和四十六(1971)年にアメリカを飛び越して日中国交回復を実現します。  周恩来がキッシンジャーに要求した「一つの中国原則」に対処するための動きがにわかに取れないうちに、田中角栄=大平正芳ラインが周恩来と「日中国交回復」を決めてしまったのです。

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      • 〔182〕世界の現状は「國體体天皇府」と「DS」の対立構造

        〔182〕世界の現状は「國體天皇府」と「DS」の対立構造  右往左往しながら。落合はやっとここまでたどり着きました。長い間お付き合い下さった諸兄姉には感謝の外ありません。  いよいよこれから「まとめ」に入りますが、それに先立って本稿の「落合説」で論理網の破れ目、ないし薄弱な点を補強せねばなりません。  論理上で抜けている点として落合が自覚するのは、「当初は【満蒙工作】だったはずの石原莞爾の計画がなぜ満洲だけにとどまったのか? という点です。  その他にも論理網の破れ目ないし薄

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        • 〔181〕国家ごと奴隷獲得に成功したトロツキスト・アメリカ 5/30修文

          〔181〕「国家ごと奴隷獲得」に成功したトロツキスト・アメリカ  そもそも戦争は古来「他国からの資源獲得」が目的で行われました。広義の資源は「天然資源」と「労働力」に分けられますが、後者は「奴隷」ですから、主たる目的を「奴隷獲得」に置いた戦争も多かったのです。ただしそれは海外の話で、日本では古来奴隷獲得のための戦争がなかったのです。 坂上田村麿による東国遠征にしても、アイヌや蝦夷・アマルベ(余部)らを戸籍に編入するためであって、奴隷狩が目的ではありません。  そのように自民

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          〔180〕現代奴隷制と日米の社会

          〔180〕現代奴隷制と日米の社会  早期移民として米国に渡来してきた欧州白人のことは〔179〕で述べましたが、彼らの多くは工業都市の工業労働者か中西部の農民です。 政治的には保守層としてアメリカ社会の一角を支えている彼らは、急速に商業化・情報化が進むアメリカ社会の経済的発展についていけず相対的に貧困化してきました。そのため「プアーホワイト」と呼ばれている彼らは「職能民」であって、いかなる意味でも「奴隷」ではありません。 之に対して、二十世紀に入って陸続として移入してきた後発移

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          〔180〕現代奴隷制と日米の社会

          〔179〕最終戦争は「国家間の軍事闘争」でなく「社会間の勢力抗争」5/24修文につき再読お願いします。

          〔179〕最終戦争は「国家間の軍事闘争」でなく「社会間の勢力抗争」  石原莞爾の「世界最終戦論」によれば、人類社会の「世界最終戦争」は、アジア連合を代表する日本と欧米勢力を代表する米国の間で戦われます。  つまり「日米最終戦争」の形になるのですが、仮にそれがたった今から始まるとすれば、現在の日本は米国の実質的軍事保護国ですから、いきなり中国と組んでアメリカに宣戦布告することなど絶対にありえません。  要するに日本が正面切って米国と戦うには、それなりの階梯が必要なわけです。  

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          〔178〕石原莞爾が知りたかった明石元二郎の戦争観とは「國體意思」のこと

          〔178〕石原莞爾が知りたかった明石元二郎の戦争観 「周蔵手記」昭和十二年七月条をよく読めば石原莞爾の真意が判ってきますから、その部分を再掲します。 甘粕に誘われて君と会ったあの時、明石閣下の話を君から聞いていれば良かった、と今は思っている。明石閣下の策士たる姿勢を君ほどに話す人を他に知らない。故に明石閣下の真実を聞いて、今参考になっている。 △「戦争は長引かしてはいかん」と君に大弁舌をされたという、あの内容を聞いていれば自分は松岡を逃さなかった、と言わる。 周蔵が石原莞

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          〔177〕世界史に生じた「襞」を延ばした時にWWⅡ時代は終わる 修文5/20

          〔177〕世界史に生じた「襞」を延ばした時にポストWWⅡが終わる  ここのところ迂回してばかりですから、退屈なされた諸兄姉もおられると思い、〔177〕では本論に戻り、結論を目指します。  日米最終戦争を昭和四十五(1970)年ころと予測していた参本第一部長石原莞爾少将は、昭和十二(1937)年九月に関東軍参謀副長を拝命して満洲に赴任します。 昭和六(1931)年に勃発した「満州事変」の首謀者として知られる石原莞爾が任地の満州で観たのは、法律を翳して威張り散らす日本人官僚と、黙

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          〔176〕ポストWWⅡの終焉と新時代の開幕

          〔176〕ポストWWⅡ時代の終焉と新時代の開幕  第二次大戦(WWⅡ)について落合が教わったことを、略していえば以下のようになります。  第一次世界大戦(WWⅠ)は帝国主義段階に入った世界で展開された列強による「植民地獲得戦争」で、ドイツ帝国・ロシア帝国・オーストリア=ハンガリー帝国・オスマントルコ帝国の四大帝国の崩壊をもたらしたが、終戦後も列強諸国に不満が残り、第二次大戦(WWⅡ)の勃発につながった。  落合が右のことを教わった相手は、義務教育と高校・大学における学

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          〔175〕ドルペッグ人民元の真相

          〔175〕「ドルペッグ人民元〕の時代とは  昭和四十六(1971)年が世界史の特異年(シンギュラー・ポイント年)であることは改めて言う必要はないでしょう。  アメリカ行った基軸通貨ドルの乱発により、金1オンス=35米ドルを「為替定数」とする「ブレトンウッズ体制」が崩れて転機を迎えたポストWWⅡ時代は、大東亜戦争の終戦から「第一特異年」に至るまで二十六年を要していますが、大東亜戦争の開戦から数えると三十年です。  この三十年は、「日米戦争」の開戦が日支(日中)間の連合を実現しな

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          〔174〕前項で言い残した大問題が「三峡ダム」と「ソーラーパネル」

          〔174〕前項で言い残した「三峡ダム」と「ソーラーパネル」  〔173〕はタイトルに「三峡ダム」と「ソーラーパネル」を掲げながら、内容がそこまで到達しないうちに紙数が尽きました。  そこで本項は〔173〕の続きとして「三峡ダム」と「ソーラーパネル」に到達したいと思いますが、その前にポストWWⅡ時代の本質をもう少し説明しなければなりません。  「ペテロダラー時代」は、産油国が膨大な利益を得るために、キッシンジャーが作為的演出したもので別名「米ソいんちき時代」ですが、世界経済から

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          〔173〕三峡ダムと太陽光パネル

          〔173〕三峡ダムに対抗する中国の「秘策」―「太陽光パネル」  〔172〕のタイトルが紛らわしかったようです。「世界史の進行を三十年遅らせた?」という章句で前文は終り、その後に「一の國體秘策」という語が続くのですが、そのようには読めない、「一の國體秘策」が「世界史の進行を遅らせた」と読める、とのご指摘がありました。  尤もなご指摘ですが、実はここにいたる事情があります。日米最終戦の実行が石原莞爾の予測より「三十年早まった謎」を探る落合の脳裏に突然閃いたのが、【「一の國體秘策」

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          〔172〕世界史の進行を三十年遅らせた?「一の國體秘策」

           昨夜は体調すぐれず、〔172〕の無料領域を書きかけたまま茶粥一膳食べて寝てしまいましたが、今朝は気分爽快なれば、孫ら一行が到来する前に〔172〕の無料領域だけでもまとめたいと思います。  note「拾得ブログ」の[歴史の岩戸開き(52)」を御覧になられた方々が先刻御承知の拾得居士は、1994年以後本年までの三十年間を「地軸のズレによって世界史の進行が遅れた期間」と規定しています。  落合は昨夜これを読んで白頭を痛打された思いがありました。それまで、世界史が時間軸を進行するさ

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          〔171〕中国経済を狂わせた土地本位制

          〔171〕中国経済を狂わせた「土地本位制」  落合はポストWWⅡ時代を三期に分け、前期を「ブレトンウッズ時代」、中期を「ペテロダラー」時代、晩期を「ドルペッグ人民元」の時代と呼んでいます。前二者についてはすでに語り尽くしたと思いますので、これからWWⅡの晩期すなわち「ドルペッグ人民元」時代について総括したいと思います。  ポストWWⅡ期が晩期に突入した時点を、落合は平成七(1995)年と観ております。この年は実に多事な年でしたが、落合が今も忘れないのは「大蔵省国際金融局長榊原

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          〔170〕竹下登の「一の國體秘策」に応じた在華國體参謀たち  4/18最終稿必読

          〔170〕竹下登の〔一の國體秘策〕に応じた在華國體参謀  國體天皇府の企てた「一の國體秘策」の目的は、日米と日中の国家間距離を均等にして、日本を頂点とする「二等辺三角形」にすることです。  勿論、米中の距離も当距離にして「正三角形」にすればもっと良いのでしょうが、アチラ側にも事情があり、日本としてはとりあえず日米と日中の等距離化を図るべきです。  因みに鳩山由紀夫首相が「日・米・中の正三角形」を提唱した時、これを嗤う国民が多かったことを覚えていますが、落合が「この考えは根本的

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          〔169〕竹下登が「一の國體秘策」を実行した

          〔169〕「一の國體秘策」を推進した国士竹下登  東シナ海沿岸の工業化地帯だけにせよ、衣食足りてきた中華人民共和国が 軍備を拡大するのは、第一に異民族の蒙古・チベット・満洲・ウイグルを巻き込んで造った「大中華共産主帝国」の領内統治のためですが、それは本音であって国内で唱えることができません。  軍備正当化のためには、必ず外敵来襲の可能性を唱え続けなければならず、宿敵ソ連が崩壊した今となっては必然的にアメリカを主たる外敵と見なすことになります。  このことをあらかじめ読んでいた

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          〔169〕竹下登が「一の國體秘策」を実行した