アベ ヒサノジョウ

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アベ ヒサノジョウ

noteは執筆の練習として毎週〈日〉に更新しています。 ◯ホラー小説が大好きで書いています。 ◯小説は▷ https://kakuyomu.jp/users/abe_hisanozyo

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【作家志望】とある出版社に言われた衝撃の一言で本気で作家を目指すようになった話♯1

♯1「これは出版無理ですね」 こんにちは、アベ ヒサノジョウと言います。 残念ながら、これはサクセスストーリーではなくただの負け犬の遠吠えです。執筆活動に対して、どこかまわりの人とは違う活動をしている自分に優越感を感じていた情けない自分の記録です。 私は大学を卒業し、そのまま一般の会社に勤め、ダラダラとした日々を送っていました。なんとなく「このまま何事もなく人生が進んでいくのかな…」と思っていたときに、ある事情から昔、夢みていた『小説家になりたい!自分の本を出したい!』とい

    • 作家志望の自分が2024年にやりたい『バカ』なこと。

      こんばんは、アベヒサノジョウです。 急に思い立ち、プロットもたてずに書き出したので、見づらいところもあるかもしれません。 私は毎年1月に「目標」をたてます。 それは「理想の自分」に近づくために必要な目標です。 だいたいその時に50個ほどをノートに書き出し、気が向いたら見直したり、修正したり、書き足したりしながら生活しています。 例えば、 と、いかにも『目標らしい目標』が並びます。 ソーシャルゲームなどは社会人になって作家を目指す時に全てやめたので、目標にしなくても良い

      • 【作家志望・詩】『本当に』欲しいものがあるのなら、今あるものを賭けてはいけない

        こんにちは、アベヒサノジョウです。 詩が好きで、よく読むし、よく書きます。 その中でも好きな詩人は?と聞かれると、真っ先に『黒田 三郎』と答えます。 黒田三郎は詩の中で自分のことを ・飲んだくれ ・貧乏 などと表現していますが、Wikipediaにはこのようにありました。 黒田三郎は崇高な恋愛の詩を書く作家で、それをまとめた「ひとりの女に」という詩集を出しています。(もちろん、他にも色々書きますが) 黒田三郎の詩は大学入試の問題にも採用されたことがあり、私も黒田三郎

        • 【小説】屍人の謳拾い ♯1

          ※ 書いている小説がどうしても納得がいかなかったため、こちらに転載し、自分で俯瞰して読んでみることにしました。 こちらの記事に載せた漫画の原作です。 実はもうすでに表紙まで作ってもらっています。(無断転載禁止) イラスト:YUE様  01【不義の死生】 「大変申し訳ありませんが、ご主人様のご遺体は……火葬できません」  四件目の葬儀屋も、高級なスーツを身に纏った店主らしき人物が直々に断りに来た。白髪まじりの頭を玄関口で垂直に下げ、数十秒はそのままであった。 「葬儀も

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        【作家志望】とある出版社に言われた衝撃の一言で本気で作家を目指すようになった話♯1

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        • 【漫画原作】シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。
          3本
        • 黒い歴史をクリーニング
          3本
        • 小説家になりたいから書かない
          3本
        • 一月十日のシェヘラザード
          5本
        • 【ホラー小説】あじゅなみ様
          8本
        • とある出版社に言われた衝撃の一言
          3本

        記事

          「シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。」第3話

          前話 日本から遠く離れた地。 一人の少女が騎士団の宿舎の前に立ち、熱い視線を中央の青年に向けている。 「あのエイル騎士団長ですか」 「ああ。いかにも」 ブロンドの髪をかきあげ、笑顔を浮かべながら少女の前に手を出した。 「あ、ありがとうございます」 笑顔で握手し、エイルはその場を後にした。 「相変わらず人気者なことで…」 歩き出したエイルの横に、黒髪の身長の高い男が共にする。その背後には、また4名の兵士たちが連れ立っていた。 「ルーロック。歩きながら聞いてくれ」 笑顔を崩さぬ

          「シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。」第3話

          「シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。」第2話

          前話 ヴィゲート・ヴァン・シュレイルは1000年以上生きるヴァンパイアだった。 生まれた場所も、その姿も定かではない。しかし数ある記録の全てに、史上最強の生物であることが記されている。その確かな強さは、名を変え、国を超え、多くの場所で伝説の一つとされている。 「とはいえ眷属である私自身も、シュレイル様の全てを知っているわけではない」 ハールはカラスの姿でそう話す。 「1000年以上生きられるお方だ。眷属が生まれた時代にも数百年の差がある」 「じゃあ、ハールも?」 「私が生

          「シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。」第2話

          「シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。」第1話

          高校の一室。 静かな美術室で、一人、キャンバスに向かい真剣に筆を動かす女子生徒がいた。 「香澄!」 快活そうなショートカットの少女が、静まり返る部室の出入り口で、大声を張り上げ三野里 香澄を呼ぶ。イヤフォンをしていた香澄はその声に驚き、振り返る。 「びっくりした…どうしたの…麗」 市川 麗は香澄の背に回り、彼女の描いていた風景画を覗き込んだ。 「……さすが美大志望。うまいねぇ」 麗は感嘆の声を出し、香澄はそれを見て満更でもない表情を浮かべながらキャンバスに向き直る。 「それよ

          「シュレイルの心臓を撃ち抜く者よ。」第1話

          普段ガチャガチャしないんですが、こんなに被るものですか?

          普段ガチャガチャしないんですが、こんなに被るものですか?

          【作家志望】のアノお悩みを解決するには「営繕かるかや怪異譚」を2冊用意するところから始まる

          こんにちは、アベヒサノジョウです。 この記事では、小野不由美先生の著書「営繕かるかや怪異譚」を読むことで解決する 「ある悩み」 について解説しています。 この記事を読んだら、きっと皆さんも2冊欲しくなるはずです。 注意)同じ本を2冊買って欲しいというワケではありませんので、ご注意ください。 【ある悩みとは…】 作家志望や、読書家の方でも抱える悩みの一つに、 建物の描写が上手く表現できない(読んでも理解できない) ということがあります。 小学生の頃に「ハリーポッター

          【作家志望】のアノお悩みを解決するには「営繕かるかや怪異譚」を2冊用意するところから始まる

          実験的な作品ではありましたが『あじゅなみ様』の方が完結いたしました。どうしても「最小の文字数で恐怖を表現したい」という思いからこの形になりました。がっかりされた方は申し訳ありません……!でも、楽しかった! 作品▷ https://note.com/clever_phlox51/n/nb0bf5c76c331

          実験的な作品ではありましたが『あじゅなみ様』の方が完結いたしました。どうしても「最小の文字数で恐怖を表現したい」という思いからこの形になりました。がっかりされた方は申し訳ありません……!でも、楽しかった! 作品▷ https://note.com/clever_phlox51/n/nb0bf5c76c331

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯5(完結)『あじゅなみ様の場合』

          がちゃん

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯5(完結)『あじゅなみ様の場合』

          【作家志望の挑戦】『note』でしか表現できないホラー小説を書いてみた。

          こんにちは、アベヒサノジョウです。 note創作大賞に向けて、日々執筆をおこなっているところではありますが、この度『あじゅなみ様』というホラー小説を応募させていただきました。 実はこの作品…… 『noteで読むからこそ恐怖が増す作品』にしています。(なるように頑張っています……) 作品はこちら▼  ※必ず、順番に読んでいただければと思います。 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話(完結) ホラー小説を書くなら、 書籍の代替案としてnoteを利用するのではな

          【作家志望の挑戦】『note』でしか表現できないホラー小説を書いてみた。

          ホラー小説を書きました。創作大賞2024のホラー小説部門には別の作品を出したかったのでオールカテゴリ部門に出させていただきました。 明日、詳細を記事にして出したいと思います。よろしくお願いします。 https://note.com/clever_phlox51/n/n187dace6203c

          ホラー小説を書きました。創作大賞2024のホラー小説部門には別の作品を出したかったのでオールカテゴリ部門に出させていただきました。 明日、詳細を記事にして出したいと思います。よろしくお願いします。 https://note.com/clever_phlox51/n/n187dace6203c

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯4『弟(ノボル)の場合』

          俺は弟ではない。 この家族は、狂っている。全員だ。全員、狂っているのだ。 俺は三年前にこの家に忍び込んだ殺人犯だった。年齢も、中学生どころか、その時には既に三十五歳は超えていた。 あの日、俺は二階の窓から侵入し、クローゼットに隠れていたが、二階には誰もいないことを空気感から感じ取ると、部屋を出て階段付近で身を隠していた。姿は見えなかったが、一階からは若い女の声と、その母親の声が聞こえていた。俺は下には降りず、様子を窺っていた。もし男がいれば、成功率が低くなってしまうからだ。

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯4『弟(ノボル)の場合』

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯3『父(タケヒコ)の場合』

          妻は、死んだ娘の幻覚を見ている。もう何年もだ。 娘は中学生の時、自宅で意識を失って倒れ、そのまま帰らぬ人となった。心不全だった。 その事実を知って、妻も立て続けに倒れた。娘を失ったショックは、相当大きかったのだろうが、それ以外にも理由はあるようだった。 娘は自宅のソファの上で亡くなっていたのだ。妻は確かに息も脈拍もあったと言うが、気づいた時には冷たくなっていた。娘が亡くなったことがわかってからは、救急搬送しなかった自分を責めるようになり、毎日のようにひどく泣きじゃくっては

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯3『父(タケヒコ)の場合』

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯2『母(ナオコ)の場合』

          娘は金魚を認識できないようだった。 それに気がついたのは、娘がようやく話せるようになって、おぼつかないものの会話が成り立つようになってからである。 「口をパクパクさせているのー」 「そうねぇ、かわいいわねぇ」 私は最初、金魚のことを言っているのだと思っていた。ダイニングテーブルの客席の前には水槽があり、そこには金魚がいたのだ。夫のタケヒコが買ってきたもので、赤色の立派な金魚である。 これを、娘は仕切りに『あじゅなみ様』と呼んでいた。 一度、あまりにも現実離れした話をする娘に、

          【ホラー小説】 あじゅなみ様 ♯2『母(ナオコ)の場合』