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社会人としての品格より労働者の自覚を大事にした方が良いですよ

「人手不足」と言われる時代なのに日本の労働者の待遇というのはなかなか改善されないものです。
日本の労働者の待遇の悪さは「中小企業が多い」ということにも一因はあると思いますが、日本の労働者は「不満を言う割に転職もしないし政治も変えようとしない」ので、そら一向に労働者の待遇なんか改善されるはずがありません。

ココで言う待遇というのは必ずしも給与面だけを言っているのではなく、福利厚生であるとか有給取得率であるとか、そういう部分も含めて待遇です。

例えば給料が相場より低くても休みがちゃんと取れる会社なら、人は集まります。
給料も相場通りなら、より人が集まりやすくなります。

そして、世の中には有給申請を却下するような会社もあるようで、そんな闇を下記の漫画から垣間見ました。
(作品はリンク先を参照)

ここで論点にしたいのは、この漫画そのものより「この漫画に付いた反論」の方に焦点を当てたいと思います。
ちょっと考えさせられるものがあったのでね。


♠♣こういう人は早く転職した方が良い

有給却下に負けない話についた反論

「繁忙期に冠婚葬祭以外の理由で有給申請するのは社会人としての品性を疑われる」と書かれた反論があったのですが、この反論、ツリーの下の方を読むと「書き手の真意・本音」が隠されています。

建前的には「社会人なら繁忙期は有給使わないのが当たり前!」という「べき論的」な論法なのですが、下の方を読むと「私の会社が有給取らせてくれないから自分と同じ苦労を人にも味わってほしい」という本音が見え隠れするんですね。

あんまりX上で引用リプライ連続で付けると通知が行ってしまいますので引用リプライは1回だけにしたんですが、コレ見て「申し訳ないけど貴方みたいな人ほど早よ転職した方が良いですよ」というのが感想です。

👔「社会人」の品格より「労働者の自覚」を大事にした方が良い

こう言っちゃなんですが、私は「社会人としての自覚」なんてものは全くございません
というのも「社会人」なんてものは所詮曖昧な概念でしかないからです。

例えば「何を以て社会人になったと定義する」のか答えられる方いらっしゃいますか?
例えば「会社に就職した時点を以て社会人になる」というのは「それ会社人じゃダメ?」と言い返された時に返す言葉を用意できるかが肝要です。
なので私は現実社会で「社会人」という言葉を使いません

何より、社会人というものを定義しようとしたら「社会という言葉を使わずに社会というものを定義できる」ようにしなければなりません。

これは非常に難解な作業です。
実際、前の会社でも「何を以て社会人になったと定義しますか?」と上司に訊いたら「わけわからんこと訊くなぁ」と返答されたものでした。

強いて社会というものを定義するなら「分かり合えない他人同士の集合体が社会である」と定義付けることはできそうです。
ただその場合、一般的に使われる「社会人はどう定義するんだ」という難解な作業が残ります。

この「社会人」というのは日本独特の曖昧な概念(不文律)であるため、英訳ができません。
しかし、何かと集団生活の中で暗黙のルール(不文律)を正常に(?)機能させるのに「社会人」という単語は都合が良いのではないかと思います。
こういう要素があるため、私は現実世界で「社会人」という言葉は使わないのです。

逆に「労働者」とか「会社人」って言葉は使います。
「社会人」という言葉を使うより「労働者」や「会社人」の方が、自分の立場は明確に表現できるからです。
そもそも「会社との雇用契約を結んで働く人」だからこその「労働者」であり「会社人」です。

「労働者」である以上「サービス残業(というよりスレイブ残業)はしたくありません」ですし、上の漫画に登場する佐山さんも「有給不許可やサービス残業が常態化していたから録音機を用意した」わけですよ。

「社会人の品格」なんて言うものは無くても良いと思います。
「労働者の自覚」はあった方が良いです。
技術者としての矜持とかホテルマンとしての品格とかは持っていた方が良いですが、それは職業に対する責任感のようなもので、社会人としての品格とはまた違うんじゃないかな。

結局「労働者の自覚を忘れた転職しない社会人」が横行した末が、今の生き辛い日本なんじゃないでしょうかね。
しらんけど。

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