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ウェブ系おしごとの会社員で3児の母。 日々の読書記録を中心に。 ジャンル問わず、読みたいと思える本と出会えることがよろこびです。 #読書感想文 #ワーママ #アラフォー

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    noteで成長したい。もっとたくさんの人に記事を見てほしい。仲間とつながりたい。少しでもよりよい未来の為にできることを発信したい。 そんな共通の「思い」をもつ方ならば、誰しも歓迎します。 共に手を取り合い、共に成長していきましょう!

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    本の読み方、本の整理法、本の選び方…… 今の自分と本について、あれやこれや書いた記事たち

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    目の前の仕事は課題感だらけ。 ヒントが欲しくて逆引き的に読むビジネス書から学んだことを書きます。 組織開発・プロダクト開発のプロジェクトマネジメント系多め。

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サイトマップ|さんさ読書感想文の索引

このアカウントでは読書感想文を中心に記事を更新しています。 記事の本数も増えてきましたので、以下にこれまでの記事をジャンル別(記事公開時系列降順)にまとめました。ジャンルは個人的な分類に基づくものですので、多少の認識の差異はご容赦ください。 書名をクリックすると読書感想文記事ページに遷移します。 興味のあるものを中心に読んでいただけたらうれしいです。 [2024/5/10時点] 文学『水中の哲学者たち』[エッセー] 『コーランを知っていますか?』[エッセー] 『忘らるる

    • 世界のリーダーの広すぎる視野──『第二次大戦回顧録 抄』読書感想文

      大戦当時に英国首相であったチャーチルが第二次世界大戦を振り返る回顧録。これで「抄」なの! っていう詳細さとボリュームです。 本書は日本向けなので、日本に関する記述が多く、全2部構成のうちの後半部分、第2部は太平洋戦争を中心に取り上げています。 まず、この本を読む前提として下記のようなことをふまえるべきだろうなと思います。 世界各地に植民地を置く英国の帝国主義が自然に思考の基盤にあること その英国首相としての非常事態時の視点・判断であること 過去の振り返りであること

      • 弟の心情がたまらない──『たゆたえども沈まず』読書感想文

        史実に基づいた、フィクション。 かの有名な画家であるフィンセント・ファン・ゴッホと、彼を理解し献身的に支えたと言われる弟、テオドルス(テオ)の物語といえる。 彼ら二人と、パリに在住する日本人画商の林忠正と加納重吉の交流を中心に物語は進んでいく。 時代背景ナポレオンから続く帝政が終わり、第三共和政下で空前の好景気にわく19世紀末の花の都パリ。にわかに増えたブルジョワジーによる後押しもあり、芸術文化が花開いていた。 しかし絵画の分野では保守的なアカデミーがその権威をもって市

        • 現代の支配者のもとで生きる──『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』読書感想文

          GAFAはGoogle、Apple、Facebook(現Meta)、Amazonの頭文字。いわずと知れた、今の世界へ絶大な影響力を持つ超巨大企業をまとめた略称である。 本書の刊行は2018年なので、今に至るまでにMicrosoftやTesla、NVIDIAなどの企業を加える議論が生じているものの、この4つの企業の立ち位置は2024年時点においても殊更に大きく変化していないといえる。 本書の冒頭では、彼らを「四騎士」と名づけ、存在をこのように書いている。 そして、本書はこ

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          ひらめきは地道な努力から──『アイデア大全』読書感想文

          だいぶ前にたまたまブログを見つけた読書猿さんの本を図書館で見つけたので借りてみました。 読書猿さんのブログ↓↓ 知識量が凄くて、「何者?!」って感じです。 本もたくさん出版されているのですね。 今回読んだのはこちら↓↓ どんな本か過去の偉人たちの「アイデアの創出方法」が紹介されています。 具体的な活用法も書かれていたり、関連する雑学が織り交ぜられていたり、読み物としてとてもおもしろかったです。 42のツールがアプローチ別に下記のように章立てされて展開されます。 第

          ひらめきは地道な努力から──『アイデア大全』読書感想文

          成長主義を見直すとき──『資本主義の次に来る世界』読書感想文

          資本主義は成長を必然として求める。しかし成長には臨界点がある。 資本主義の定着により、成長率を「指標」とすることが常態化し、それを追い求めることが私たちの「自然」になった。 しかし、本当にそれで良いのか? 私たちは、破滅への道を歩んでいないか? 私たちは「脱成長」の思考回路を手にしなければならない、というのが本書のテーマ。 脱成長とは 支配階級のためにつくられた資本主義ヨーロッパにおける創成期の資本主義は「国外の植民地化」「国内の農村の囲い込み」による、人間を所有物と

          成長主義を見直すとき──『資本主義の次に来る世界』読書感想文

          当時の世俗を切り取った貴重な資料━━『大吉原展』展覧会感想文

          仕事で上京したついでに、同じく仕事で上京していた母といっしょに行ってきました。 現代における吉原の浮世絵は、 「江戸期の社会のあり方を伝える貴重な資料」という捉え方と、「テーマに基づいた最高の場面と構図で描き、流行を捉えた配色、タッチ(版画はタッチという言葉で相応しいのかわからないけど)で仕上げた作品」という双方の捉え方ができるなとあらためて感じた展覧会でした。 思ったより情報量多くて、お腹いっぱい。 高橋由一『花魁』今回私が一番見たかったのは、高橋由一の『花魁』です。

          当時の世俗を切り取った貴重な資料━━『大吉原展』展覧会感想文

          誰も取り残さない教育──『国語教育(24年2月号)』読書感想文

          1年間購読してみている『国語教育』。 上半期分の感想はこちら↓↓ 今回取り上げたいのは2月号の特集「学習支援」。 教育は国(どころかこれからの地球の未来)の命運を左右する。子どもたち全員が必要な教育を身につけられれば、その知恵を結集して社会はより良い道を選ぶことができる。 だから、特に初等教育現場においては、「誰一人取り残さない」というアクセシビリティ観点が重要になる。 学校教育は一律指導が多いから、取り残されやすい子どもがいる。 そのような子にも配慮した授業は、通常ペー

          誰も取り残さない教育──『国語教育(24年2月号)』読書感想文

          子どもたちに友だちの作り方を学ぶ

          我が家は今年の4月、単身赴任していた夫の元へ引越し、1年ぶりに家族全員そろっての新生活をスタートしました。 中2の長男、小5の長女、小1の次女。 親の都合で生まれ育った土地を離れ、親しい友だちと離れなければいけなくなった子どもたちには本当に申し訳ないことをしたなと思ってます。 「新しい友だちができたら、友だち2倍だよ!」と口では励ますものの、 (そういうことじゃ、ないんだよな)とも思うし。 子どもたちは新しい生活にストレスを抱えながらも、しっかり自分で考えて順応してい

          子どもたちに友だちの作り方を学ぶ

          創造を可能にする場所──『複雑系』読書感想文(後編)

          上記の感想(前編)に引き続き、『複雑系』について。 複雑系に取り組みと1996年当時の状況(「前編」のテーマ) 多分野をまたぐ組織のあり方(当記事「後編」のテーマ) 当記事では2つ目の「多分野をまたぐ組織のあり方」について、気になった箇所を本文より引用しながら書き留めておきたい。 サンタフェ研究所About Research Themes 組織の目的に応じてメンバーを選ぶサンタフェ研究所には「新しい研究を目指す、学際的で何の制限もない自由な研究施設」という設立のビ

          創造を可能にする場所──『複雑系』読書感想文(後編)

          この世のすべての事象の共通項とは──『複雑系』読書感想文(前編)

          知的好奇心がくすぐられ、わくわくさせられる、非常に興味深い本だった。 この1〜2年の間に物理学・生物学・経済学などの書籍を読んできたことで、超素人ながらにミクロ・マクロの不可逆性について類似点や、この世の秩序と混沌について考える機会を得られた。 この世にはまだ解き明かされていない事象が星の数ほどあるのだという気づきから、すべてが片付かない居心地の悪い気持ち悪さと、その真理へ向かう“余地”にどうしようもなく心惹かれる興奮を読書から得ることができた。 ちなみに「複雑系」とは、

          この世のすべての事象の共通項とは──『複雑系』読書感想文(前編)

          noterのみなさんの記事から、デジタル積読を積む

          読みたい本を独自に収集しているMy積読リストのほかに、スマホのメモ機能に1ページ作って、ほかのnoterさんの記事を読んで「この本、読みたい!」と思った本のタイトルとその記事のURLをこせこせと手元にメモっています。 ▼My積読リストに関する記事はこちら ほんとはその時点で「私も読みたいです!」とそのnoterさんの記事にコメント書ければいいんですけど……コメントってパワーいりますよね!? 状況や気分によってはハードル高くてなかなか積極的に行けない。。。 そういうところ

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          当たり前に気づき受け入れられるか──『シリコンバレー式超ライフハック』読書感想文

          図書館で見かけてパラパラっと読んでみる。 いくつか「そうだよなあ」と思った点をピックアップ。 「やって」「力にして」「自信にして」、それをモチベにしてまた「やる」人間の主要な動機である「個人としての自由の追求」を阻むもの──自己抑圧と社会的抑圧。その二つの障害を克服できる手立てが、能力─自信ループを発展させることだという。 「自分のできることを究める」実用から追求と、「自分がやりたいことを究める」願望からの追求など、アプローチの別はあるものの、今の状態を抜け出すにはやるし

          当たり前に気づき受け入れられるか──『シリコンバレー式超ライフハック』読書感想文

          特に財政政策は不満タラタラ──『資本主義と自由』読書感想文

          本書の解説で、東洋大学教授の高橋洋一氏はこのように書いている。 自由主義を軸として政治・経済の政策への提言がなされる本書。今ではもはや常識のようになっている内容もあるので、上記のように「書かれた時代を踏まえて」読む必要がある本だ。 ケインズの理論への批判が根本にあるという。私はケインズの理論を良く知らないのだが、そんな私でももうちょっとお手柔らかに……と感じてしまうほど徹底した自由主義支持の立場から、過去・現行の政策を批判し、市場に対し政府が介入すべきところ、してはならな

          特に財政政策は不満タラタラ──『資本主義と自由』読書感想文

          共通言語を獲得する──なぜ読書を続けるのか

          私が読書が好きな理由を、以前このように書いた。 くらしの中で、また違う角度から「こういうのも読書の良さだな」と思うことがあったので、補記的にここに書き留めておこうと思う。 *   *   * 最近、引っ越して新しい人との出会いが増えた。 (引っ越し後1週間で、ご近所さんや子どもたちに関係する先生、友だち、保護者など含めると、直接会話した人だけでもゆうに30人を超える……) 新年度なので、仕事でも新しい人と会う機会が比較的多い。 要は、いろいろな年齢の、立場の、性格の

          共通言語を獲得する──なぜ読書を続けるのか

          私のリセットボタン──『かぞくのじかん』雑誌感想文

          主婦雑誌のすすめ今まで3回の育休を取得していますが、育休中は給料も減るし「節約でもするかな!」「家事ちゃんとやるかな!」と主婦モード全開になっていた単純な私。 けっこう好きなんですよね、細々管理するのも。働きはじめたらとたんに「多少汚くても死なないから大丈夫」と、ザルですが。 ということで、お休み中は働いている時にはあまり見ない、いわゆる『主婦雑誌』を借りたりwebマガジンで読んだりしていました。 一口に主婦(というか仕事の長短や有無に関わらず家庭を持つ女性)といっても、雑

          私のリセットボタン──『かぞくのじかん』雑誌感想文