如月 万葉

万葉と書いて、まよう、と読みます。 小説家志望の高校生。 本出したい!!!!!

如月 万葉

万葉と書いて、まよう、と読みます。 小説家志望の高校生。 本出したい!!!!!

最近の記事

近況報告。賞とりました!

みなさん、お久しぶりです。万葉です。 こちらで報告するのが、だいぶ遅れてしまったのですが、なんと、文芸のコンクール県大会で、私の小説が優良賞に選ばれました~~!!!!! 小説で賞とるのは初めてで、すごく嬉しくて、その、最優秀賞をいただいたかごとく大喜びして、すごく申し訳ないんですが……一応、3位みたいです。 実感はなくて、というか先生に言われたときも、「え????えっ??は??良かったです」みたいなw他人事のような返事してしまってwww それとですね、来年の夏、総文祭

    • 「ロボットと少女」

      「ロボットなんて、心は持たないよ」 そうお医者さんたちは言うけれど、わたしは、そう思わない。だって、挨拶したら挨拶を返してくれる。笑ったら、笑い返してくれる。 ロボットだって、心を持ってる。 今日だって、話しかけてくれた。 『そろそろ桜が咲きそうですね』 「桜、好きなの?」 『ええ、とても。あなたは?』 「わたしも好きだよ!」 『それは……嬉しいです』 ちゃんと思ったことを言ってくれるんだよ。 「……と、言ってました」 助手と思われる男性が、白衣に眼鏡を着けた男に報告をした

      • 「140字物語」

        できるだけ毎日更新していく予定です。良ければ最後までお付き合いくださいm(_ _)m ※3月30日更新しました。 No.1 カレーライスの良い匂いがする。お腹すいたなぁ。なんて、思っていたら、目が覚めた。 目に飛び込んできたのは、満開の桜。周りには、ブランコや滑り台などの遊具が置かれていた。いわゆる、公園である。 「ここ、どこなんだろう?」 夜風に桜の花びらが乗る。闇の中、ピンク色の吹雪が辺りを照らした。 No.2 「私、何してたんだろう?」 荻原美緒は首を傾げた。 ここ

        • 「日々綴る物語」

           言葉はどんな色にも変化する。  言葉がどの色になるかは、受け手次第で、言葉の紡ぎ手が「赤にしよう」と思って紡いでも、受け手は「青だ」と感じることがある。  また、言葉が絶えない日々はない。  いつでも、どこでも。  誰かが必ず言葉を紡いでる。紡がれた言葉は、受け手が受け取った後、消えずに、ずっと抱えている場合もあるけれど、大概が消える。    私は、紡ぐ言葉を形に残す―執筆活動を仕事に生活したい、と思っています。  執筆活動は、小学生のときからしていました。大体は

        近況報告。賞とりました!

          事前報告的なもの

          つぶやきでしようと思ったんですけど、文字数足りなくて諦めましたw もうすぐ、私は誕生日を迎えるんですが、誕生日に、とあることを始めようと思います。 やるかどうか凄く悩んで……私、3日坊主なので、それを続けていけるかどうか、不安で。 でも、私の小説家になる、という夢を応援してくれている方々のことを思い出すと、頑張ろうと思えたので、続けていきたいと思います。 実は、私の誕生日、尾崎紅葉の門下四天王と言われた、徳田秋声、という文豪の誕生日と同じで。あまり知られていない文豪なの

          事前報告的なもの

          呟き機能を使ってみたくて、使ってみました! Twitterと同じ文字数なのか……。140字で小説書くのもありかも?🤔 もうすぐ、高校入試。 薄桃色の桜が緑に染まって、五月蝿かったはずの蝉の声は、涼し気な鈴の音に変わり、寒さが耳を赤くする。 1年って早いなぁと思うこの頃です。

          呟き機能を使ってみたくて、使ってみました! Twitterと同じ文字数なのか……。140字で小説書くのもありかも?🤔 もうすぐ、高校入試。 薄桃色の桜が緑に染まって、五月蝿かったはずの蝉の声は、涼し気な鈴の音に変わり、寒さが耳を赤くする。 1年って早いなぁと思うこの頃です。

          『嘘つきは魚の始まり』

          小さく、あまり豊かではないけれども、とても活気のある町にフールという男の子がいました。フールは幼いときに両親を亡くしたため、村の色んな人にお世話になりながら、生活していました。大好きなのは、嘘をつくこと。毎日、村の人たちに嘘をついて、驚かせたり笑わせたりするのが、フールの日課です。いつしか、フールは天才嘘つきのフール、と呼ばれるようになりました。 雲1つない、よく晴れた日。フールは誰かに嘘をつこうと、外でうろうろしていました。すると、いきなり後ろからしゃがれた声が聞こえまし

          『嘘つきは魚の始まり』

          『星空へ帰る』

          辛いときも、苦しいときも、泣きたいときも。 ―――空はいつだって輝いている。 『星空へ帰る』 くしゃり。 私―赤坂香織(あかさか かおり)は、3年2学期中間考査の成績表を手のひらで握りしめた。焦り、悲しみ、悔しさ。それを少しでも小さくなるように、さらに力を込める。しばらくしてから、力を弱めて、成績表を広げた。成績表はくしゃくしゃになりながらも、なお、「お前の成績は250人中102番だ」と見せつけてくる。目頭が熱くなるのを我慢しながら、私はもう自分の目に入らないよう、クリア

          『星空へ帰る』

          『28℃の教室』

          雲1つない晴れた天気に似つかわしくない、ジメジメとした教室。私たちは ―――――中間考査を受けていた。 出席しなければならない日にちが、1番多い、2学期の始まり。 新型コロナウイルス、というよく分からんウイルスの感染拡大に伴い、私の高校も“分散登校”という形で学校に通うことになった。ちなみに休みの日は、私たちの学科のみ、オンライン授業。実質、毎日学校に行っている状態と、あまり変わらない日常を送る9月。 けれども、やはり授業に遅れが多少なりとも出ているようで、テストはなくな

          『28℃の教室』

          『理由』

          虫。 それは、人によっては好き嫌いが別れる存在である。ちなみに、私は余裕だ。が、しかし弟は、その虫が嫌いである。そんな弟も、昔は一緒にバッタや蝶々を捕まえていた。なぜ、嫌いになったのか。理由は良く分からなかった。 「なんで、そこまでして、虫が嫌いなの」 雑草取りのとき。虫がいるから、と雑草取りを全然しない弟にしびれを切らした私は、聞いた。弟は、少し眉を寄せて答える。その答えは、意外なものだった。 「だって、虫をうっかり叩くと、赤い液体が出るんだもの。ばっちいから、僕、

          『小説の題材探し』

          カアカア。 烏が鳴いている。気がつくと、既に空は朱色に染まっていた。 「あと10分で図書室を閉めますよ~!」 と、司書の先生が奥まで聞こえるように声をかける。その声かけに図書室内に居た人たちは支度をし、帰り始めた。もうそんな時間か、と思いつつ、私―安倍川遥(あべがわはるか)も、支度を始める。その時、後ろからバシッと肩を叩かれた。じんじん痛む肩を手で押さえつつ、振り向く。そこには、私の幼なじみであり、親友の赤城凛(あかぎりん)が立っていた。 「凛……、痛いよ。凛はバレー部で腕が

          『小説の題材探し』

          『ちょうちょ結び』

          まず、真結びをします。 次に右の方の紐で輪っかを作ります。 輪っか、できました?できたら、左の方の余ってる紐で周りをぐるっと一周させます。 ぐるっと一周させると、少し隙間ができますよね? え、できない? 下の方です。そう、右の方で作った輪っかの根元。あ、見つかりました?良かったです。 では、そこに左の紐をぐっと押し込みましょう。紐全部を通してはいけません。そしたら、左の紐が輪っかみたいになるでしょう?その輪っかと前から作ってある、輪っかを上手い具合にぎゅっ、と引っ張って下さい

          『ちょうちょ結び』

          『露草』

          一九三九年九月七日、親友で小説家の泉鏡花が亡くなった。鏡花が亡くなった日、その日はいつも通りに過ぎるのだと私━小村雪岱は思っていた。鏡花の弟子━里見君から、連絡を受けるまでは。 「小村さん、鏡花先生が危篤状態なんです。早く、早く来て下さい!」 その日の昼頃、里見君から連絡が来た。連絡を受け、私はすぐさま家を飛び出し、鏡花の元へ早馬の如く急いだ。どうか、どうか、まだ鏡花が生きていますように、と願いながら。 鏡花の家に辿り着いた時には、汗で着物がびしょびしょに濡れていた。「ご