パープル・ミラージュから読み解く摩美々ソロ曲
シャニばんは〜。ベンプです。
本記事は僕が企画主を務めている「シャニマス我儘なnote連作」の摩美々編となります。
概要をまとめたnote記事は下記。
この連作企画は、シャニマスファンサーバー『SHINY CORD』との協力をしています。
毎週木曜にコミュ語りをする企画なんかを僕もやってたりするサーバーです。デカいサーバーなのでシャニマス友達の一人や二人できるかも。
概要をまとめた記事でも記載しておりますが、本企画は特にサーバーに参加していなくても自由に書いていただいて構いません。
これを見ているあなたにもアイドルのソロ曲について注目してほしいポイント、過去コミュから感じ入ってほしいポイントなどあるかと思います。
その場合は、記事など書いていただけたら僕はめちゃくちゃ喜びます。
投稿の際は「 #シャニマス我儘なnote連作 」のタグを記事に入れていただけると幸いです。
書いていただけた記事は下記マガジンにまとめております。
ライブ「我儘なまま」までには全員分の記事が揃う予定なのでお楽しみに。
誰ソ彼アイデンティティーに込められた意味は
「identity」で引用したい意味は①の内容になるでしょうね。
言葉遊びが好きなわけではないので、簡潔に言うと、
タイトルでも示されるように「誰そ彼時に街を彷徨っていたあの時に向ける曲」であることが明白だと感じますし、その前提に立つとこの曲のことを話す際に必ず通る重要コミュがあります。
僕は、ここに着目して曲を紐解いていきたく思います。
【パープル・ミラージュ】
そう、2019年7月19日に実装された限定P-SSR、【パープル・ミラージュ】です。
ガシャアオリタイトルは「SUMMER NIGHT MIRAGE」。
ガシャキャッチフレーズは「『内に秘めたる熱さ』ってやつを出してみようと思いましてー」になります。
『誰ソ彼アイデンティティー』はこのカードのTrue End「PURPLE」を丁寧に紐解けば全てが繋がるようになっている、と感じています。
田中摩美々という女性
ここで、歌詞やコミュを紐解いていく前に彼女、田中摩美々さんについて出しておきたい情報を記載していこうと思います。
特に、アイドルになる以前の摩美々さんについて。
自覚できるほど、甘やかされて育ってきた
失敗しても怒られず、イタズラしても見て見ぬフリをされた
今までやりたいことがなかった
上述したとおり、アイドルになる以前の田中摩美々をソロ曲で描くことにより、「摩美々の魅力の源泉」と「今は違うでしょ」を表す形であるのは明白です。
過去の田中摩美々について、そこで着目すべきは何か、自分の考えではアイドルになる以前の田中摩美々さんには「自分を見つけて欲しいという願い」があったであろうと推測しています。
あらゆるコミュ内容で暗示される内容なのですが、この見出しは二つの画像を出して、これよりの解説がその前提に立つことを表明します。
歌詞と「パープル・ミラージュ」の関連性
全体的にキャッチーで掴もうとしても掴めない、摩美々をよく表した素晴らしい歌詞だなと思います。
頭から気になるフレーズを、【パープル・ミラージュ】のTrue End「PURPLE」を引用しながら解説していきます。
「顔の見えない誰か」ですが、今まで摩美々さんに対して真剣に向き合ってこなかった人々のことを指しているかと思います。
「着せ替える言葉はいつもカラーバリエの意味さえないみたい」、これも摩美々さんに対して腫れ物を触るように接していた人たちのことになるかと考えています。
これらは「PURPLE」では例として髪を紫に染めた摩美々さんに対して戸惑いながらも八方美人なコメントをしたご学友が出ます。
まさに、なフレーズですが、
「茹だる熱さのアカと 冷めて沈んだアオ」、下記画像を見てください。
青と赤が複雑に混じり"紫"になる。
苛烈さを表す赤でもなく、憂鬱さを表す青でもない、どちらでもない。
赤よりも青く、青よりも赤い、誰にも捕まらない複雑な紫。
それが田中摩美々さんのパーソナルカラー。
「斜めに引いたライン」は摩美々さんの斜に構えたスタンス、あまのじゃくな性格のことを示すものでしょう。
ここで今回、グッズとして公開された田中摩美々さんのソロイメージグッズを見てみましょう。
赤と青、そして斜めに引いたライン。
ほんとに100点すぎ。バケモンか?
揶揄いは"からかい"と読みます。
以前の摩美々さんにとってもからかっても見て見ぬふりをされるだけの時代でした。
「濁るように透明になるだけ」、ですが、このシーンが「PURPLE」では下記のような表現に。
紫に髪を染めた摩美々さんですが、母親からの反応は「似合っている」の一言だけ。
母親にとっては黒も紫も変わらない。みんなの髪色と同じ黒。それと自分の主張するカラーである紫が変わらないという事実。
その一言にアイデンティティを喪失し、染めた髪から流れていく紫を「透明」と表現します。
「透明」は色の名前ではなく、色はついているが向こうが見える状態のことを指します。
彼女のパーソナルカラーである紫色が透明になり、彼女は誰ソ彼時にただ彷徨います。
ですが、思い返して欲しいんです。
「PURPLE」ではこの時になにが起こったかを。
プロデューサーに出会います。
透明な自分に色がついた瞬間。
しかもプロデューサーは「パンキッシュな格好」だからこそ、摩美々さんに声をかけます。
「パンキッシュ」、すなわち"紫"の髪を見て。
それを他ならぬアイデンティティだと、誰にもない彼女だけの魅力だと見抜いて声をかける、透明だった彼女に紫の色がついた瞬間はこの瞬間でしかない。
だからこそ「誰ソ彼アイデンティティー」。
彼女のアイデンティティはこの瞬間にこそ確立された。
田中摩美々さんが歌う、彼女をよく表した歌詞を書くならば、間違いなくこの瞬間を書かざるを得ません。
読み解けば読み解くほど、これしかない、という内容になってます。すごいよ………
さて、歌詞の解説に戻ります。
主題は話したので、あとは気になる表現をいろいろと。
2番のサビですね。
「透明」の言い換えで「蜃気楼」が出てきます。
ですが、蜃気楼は摩美々さんの魅力でもあります。
「透明」だったことを誰にも掴めない捕まらない「蜃気楼」へと魅力に変えていく。フッと消えてしまいそうな幻惑的な魅力へ。
これまでの摩美々の人生で培ってきた経緯・経験がつながっています。
複雑な紫をパーソナルカラーとする人間・田中摩美々が発する、アイドル・田中摩美々の魅力。
それに、ここにはプロデューサーとの嬉しいやりとりもあります。
このあと言い淀むんですが、「アイドルとしての田中摩美々」には掴みどころのない魅力があるが、「田中摩美々」はそんなことはない、と言うんですね。
さすが普通の女の子だった、誰ソ彼時を彷徨う彼女を見つけた、掴んだプロデューサーです。好き。
複雑で綺麗なグラデーション、これは"紫"色だと考えています。
「PURPLE」でも示されるように、複雑さ≒紫色となっています。
もういっかいソロイメージグッズ見よ。
複雑だ………カメレオンみたいに見えるのもいいですよね。
周りの色に合わせて色を変える、蜃気楼のような生物がカメレオンであり、摩美々が飼っているエンツォとモンドもそうですし。
小ネタ:パープル・ミラージュの4凸スキルについて
このカード、スキルでも小ネタがありまして、
5.24という数字ですがこれは田中摩美々さんの誕生日です。
161という数字、こちらは田中摩美々さんの身長。
好き。
STEP田中摩美々シナリオについて
読め!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いえ、失礼しました。
今回は【パープル・ミラージュ】からソロ曲を読み解いているので言及していないのですが、めっっっっっっっっっちゃくちゃに読んで欲しいです。
そもそも、STEPコミュはソロ曲発表後も後に出ているのだからここで使うのどうなん?と個人的に思っちゃっている自分がいます。
ただ、一つだけ見て欲しいSTEPの一幕のセリフがあるのでそれだけ………
おわりに
どうでしたか?
いろいろなコミュへ食指を伸ばして断片をつなぎ合わせていく、よりも自分は単一のコミュを深掘りしてみました。
これを読んで、誰ソ彼アイデンティティーという曲を楽しめるようになっていただければ幸いです。
ベンプでした。さようなら。
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