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#19 「悪意の遺棄」という離婚事由を日本人全員に知ってほしい

こんにちわ。id_butterです。

人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 の19話目です。
一昨日〜今日にかけてフォロワーさんがなぜか5倍くらいに増えた。読んでいただけることは素直にうれしい。
だけど、なんで?ただただ不思議。完全なる裏垢で、誰にも読まれない前提でのびのび書いてたので、戸惑い中…でもうれしいかもしれない。
これからもざくざく書くけどね!!!


そもそも離婚をリアルに考え出した頃、わたしには疑問があった。
生活費をくれない夫、ってよく聞く話だけど、離婚事由になるのかな。
不貞行為はある程度証明できるけど、生活費をくれないことの証明は難しい。二人の間のことなので、言った言わないと同じ話になる。収入がなかった場合は別。
…その場合、わたしが自分勝手に離婚をしたいと言い出したことになるのだろうか。あんまりだ。

ここでいつもの呪文。
教えて、Google!!!
「生活費 払わない 夫  離婚事由」で検索して出会ったのが、タイトルにもある ”悪意の遺棄” という言葉だった。

民法では、「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」ということが定められています(752条)。つまり、正当な理由なく夫婦の同居義務や協力・扶助義務を履行しない状態であれば、「悪意の遺棄」(民法770条1項2号)として離婚原因に該当する可能性があります。
                         wikipediaより引用

どうやら、夫が生活費をくれないことは「悪意の遺棄」にあたる可能性があるらしい。
よかった、一応離婚事由としては認められるらしい。
そして、DVにもなるし、慰謝料も請求できるらしい。
わーい。
でも生活費すら払わない人に慰謝料請求するハードル…まぁ置いとこう。

でも、この言葉って浸透してないよね。
なんだか腑に落ちない。

だって、「離婚しました」って誰かに言った時に、必ず理由を聞かれるじゃないですか。(離婚しようと思ってる、って言った時に、実際聞かれた。)

相手:「えー、こんなこと聞いてもいいのかな?理由ってなんですか?」
わたし:「悪意の遺棄です。」
相手:「………」

不貞行為、とかだったら、あー不倫ねってすぐわかってもらえるのに、なんか不利!!!と納得が行かない。
だって、知恵袋とかでは生活費払わない夫とかよく相談あるし、ニーズは同じくらいあるはずなのに、なんで使われてないの?

第770条
1 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
1号 配偶者に不貞な行為があったとき。
2号 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3号 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
4号 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
5号 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
2 裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。

法律上の話。
基本的に、双方の合意がなければ離婚することはできない。
ただし、上の1~5号に当てはまる場合は、合意なしに離婚が認められるんだそうだ。

ここにもあるのだ、悪意の遺棄が。
それなのにネームバリューが低い!

ということで、この場でみなさん、知ってください。
離婚する同僚の理由が「悪意の遺棄」だったら、あーそうなんだ、と言ってついでに心の中で(この人悪くないんだな)と呟いてあげてください。

「悪意の遺棄」ってなんで聞いたことないのだろう。
男性優位の社会の中で「悪意の遺棄」をしてきたのは主に男性だと思う。その男性を責める言葉だから、浸透しないのかな?なんて穿った想像をしてしまった。
不貞行為は男女両方に起こりうるし、ちょっと昔の不倫する男性なんて「英雄色を好む」とかいって許されてきたので言葉として浸透したのかな、とかね。
ねじくれてますかね?

いや、それにしても「悪意の遺棄」の字面はけっこうインパクト凄い。
深い闇から来た強めの雰囲気が漂っていて、かなり重めの犯罪な感じ。
わたしって、悪意で遺棄されていたのね、と考えると、一瞬なるほどと思ったけど、専業主婦じゃなくて何なら養っていた側なので、「遺棄するのはわたしなんだけど」とか思ったりした。

結局のところいいたかったのは、今回の離婚はわたしのせいじゃない、ただそれだけでしたwww
ごめんなさい。

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