【名言と本の紹介と】『幸田文 台所帖』
幸田文は誰もが知る幸田露伴の娘であり、随筆家だ。彼女の随筆には父の姿が度々登場し、なかなか厄介そうな性格とともに相互への愛を感じる名文が多く残っている。
中でも今回取り上げるのは『台所帖』である。シリーズとしては同出版社から『しつけ帖』『きもの帖』というものが出版されているが、私は持っていない。「しつけ」も「きもの」も苦手だ。だが「台所」なら料理も好きなので話についていけるのではと思い読んだのだ。
だが、私程度の料理好きではとうてい太刀打ちできないことは読みだしてす