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福岡国際の門戸拡大への一歩 & 6大メジャーズ動向からの国内への期待

今回は前回の国内マラソンへの提言記事に関し、追加で2点について記述する。

1 2024年福岡国際マラソンの参加資格の改善

前回の記事に書いたように、福岡国際マラソンの参加資格は、在外ランナー、特に外国人に対しては厳しい内容となっている。

私は2023年度の参加資格に疑問を感じ、2024年度の参加資格について、事務局に相談した結果、改善がなされ、自身のエントリーも可能となった。

2023年度の資格は、2020年12月以降の公認競技会で仮に資格タイムを出してもその時に日本陸上競技連盟に未登録ならば、2023年度に日本陸上競技連盟に登録したとしてもエントリー不可であった。

それが、5月1日に発表された大会概要において、2024年度の資格は、2024年度に日本陸上競技連盟に登録しておけば、2021年12月以降の公認競技会で出した資格タイムは、たとえ大会開催日に日本陸上競技連盟に未登録であったとしても、エントリー可となった。

今後大会要項が固まり、募集が開始されたとしても、定員の都合上、自身の参加可否は不明だが、門戸が多少なりとも開かれたのは事実。大会側において、引き続きより良い大会に向け改善がなされ、発展していくことを期待したい。

(参考)2023年度と2024年度の参加資格
○2023年度参加資格(大会要項より)
(1) 2023年度日本陸上競技連盟登録者で、2020年12月1日以降、申込期日までに国内外の公認競技会において、日本陸上競技連盟登録者として下記の公認記録を出し、大会当日満19歳以上の男性競技者
【Aグループ】
①マラソン 2時間27分以内(申込者の記録上位100名程度)
※②ハーフマラソン、③30kmロードレースは割愛
【Bグループ】
①マラソン 2時間35分以内(申込者の記録上位400名程度)
※②ハーフマラソン、③30kmロードレースは割愛

2024年度参加資格(5/1発表の大会概要より)
(1) 2024年度日本陸上競技連盟登録者で、2021年12月1日以降、申込期日までに国内外の公認競技会において、日本陸上競技連盟登録者として下記の公認記録を出し、大会当日満19歳以上の男性競技者
※以下、上記の2023年度と同様

2 World Marathon Majorsの参加動向から見た国内マラソンへの期待

5月13日にAbott World Marathon Majors事務局からメールが届いた。

そこには、6つのWorld Marathon Majors(ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、東京)を完全制覇した国別の人数などのデータについて記載されていた。これを見て、東京をはじめ国内マラソンの益々の発展に大きな期待を持った。

以下の2つの写真はメールに添付されていたPDFを引用する。

1 ページ
2ページ

見てのとおりだが、注目点は以下のとおり。
・6大メジャーズ全てを制覇した者は世界130カ国、17026名。複数達成者は200人存在し、6回制した者も1名存在。1年で6つ全て制覇した者は、2023年は32人。

・17026人の内訳は、ヨーロッパ7062人、北米5870人、アジア2288人。アジアでは、中国593人、日本441人、香港300人、台湾181人、韓国142、インド137人、シンガポール112人、インドネシア105人と続く。

・年度別では、コロナの影響もあってか、2020年の1人だが、その後、2023年は4574人、2024年はすでに4245人と、毎年増加傾向。

・6大メジャーズ全てを制覇した人の最後のマラソンは東京マラソン2024が最多の2547人。

・6大メジャーズ全てを制覇した人が、新たな6大メジャーズとして挑戦したマラソンは東京マラソン2024が最多の65人。

これを見て、私は国内マラソンに対して大きな期待を持った。
・前回書いたように、国内では、東京マラソンは特別な大会であるため、海外ランナーをより東京に呼び込むための創意工夫に期待したい。

・世界中の多くのランナーが6大メジャー制覇を目指し、メジャー内でアジア唯一の東京マラソンのため、今後も多くの外国人が訪日することが見込まれるため、他の国内マラソンも東京のその次となれるよう、引き続きの魅力発信、呼び込みに期待したい。

※雑感
1年で6大メジャーズ制覇も相当すごいものの、6回制覇となると、体力もさることながら、時間もお金も、相当必要であり、どんな人が達成したのか、興味をもった。

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