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2023年放送後記⑨「番組終了によせて④~実行委員会構成担当~」

9月末で番組が終了することを受け、実行委員会と制作スタッフからそれぞれコメントを寄せてもらいました。8/31から5回に分けてお届けしています。
第4回目は、実行委員会で選曲構成を担当されていた、ももさんからのコメントです。

◎実行委員会構成担当 もも

― これまでの放送で印象に残った回・お気に入りの回を教えてください
まずは第1回目の放送でしょうか。とにかく何もかもが初めてのこと。
それまでにラジオ番組を作るという経験は全くなかったのと、ラジオ大阪の皆様とも初対面。とにかく緊張しっぱなしの収録でした。

その時に一番印象に残っていることと言えばジングルとオープニング曲。
番組を聞いてくださっている方にはおなじみのジングルがあるのですが、実は当初もう少し長いバージョンを作っていて、オープニングテーマとして使ってもらおうかなと考えていたのです。
ディレクターのUさんとのやり取りで結局こちらはジングルとして使うことになりましたが、予定していたオープニングテーマがなくなったので一曲目はどうしよう?となった時、ラジオ大阪さん所蔵の音源の中から何があるか伺い「PLAYZONE 2002 愛史」がありますということだったので、ある曲をオープニングにしようと決めました。
それがオープニングで流れた「TOMATO JUICE」。どんな風に始まるんだろうというワクワクな気持ちも含めて印象に残っている回です。

▼初回放送の放送後記でもこのエピソードがありました


そして東山さんがリクエストを寄せてくださった第3回。
植草さんの事務所スタッフさんがリクエストを寄せてくださった初めての特番。
そして錦織さんがコメントを寄せてくださった1周年記念の特番。
錦織さんが出演してくださった番外編など印象に残る回はたくさんありますが、すべての回を全力投球で作っていたのでお気に入りは選べないですね。

また、制作している中で特に印象に残っている回があります。
それは2022年8月25日第67回放送回。
この番組はコロナ禍真っ只中に始まったこともあり、制作スタッフがコロナに感染することもありました。私自身もコロナに感染し療養中に台本を書いたり、収録にもいつも通りリモート参加したこともありました。とにかく放送に穴をあけるわけにはいかないという思いだけで必死に書いたのを覚えています。

そんな中、番組のナビゲーターである藤川アナウンサーがコロナに感染した時はさすがに慌てました。自分が感染した時以上に慌てていたと思います。そのころは療養期間が10日間。先にコロナ感染し苦しみをわかっていた分、ご本人の気持ちの移り変わりも少しは理解できるつもりでいたので、収録日の変更や代役を立てるなど、実際放送されるまでの間は様々なことを想定して馬場さんと共に動きました。

変更した収録日は放送当日、まだ藤川アナウンサーが復帰できるかどうかは未確定。馬場さんは代役の方への交渉をし、私は藤川アナウンサーが復帰できた時の台本と代役の方にお願いした場合の台本の2種類を作りました。同じ台本を別の方に読んでもらっても良かったのですが、私の中では藤川アナウンサーの話し方・声がこの番組の顔だと思っているので、まったく違う雰囲気にした方がよいのかもと考え、2種類の台本にしました。

収録の前日に藤川アナウンサーが復帰できることが判明し、安堵したのを覚えています。療養から復帰した日はちょうど藤川アナウンサーのお誕生日ということもあり、藤川アナウンサーがこの番組を開始する前から知っていた少年隊の曲を中心に構成。エンディングにご自身の言葉でリスナーさんへの感謝の気持ちを述べている姿を、Zoom越しに涙を流しながら見ていました。
ディレクターのUさんもきっと放送に間に合わせるためにお忙しかったことと思いますが、無事放送された時には本当にホッとしました。

療養明けの収録にて。
この日お誕生日の藤川アナウンサーに
プレゼントをお渡ししました。


そして直近の放送では、やはり2023年8月17日の第118回放送回が印象に残っています。制作するにあたって、もしかしたら初回放送分よりも緊張したかもしれません。始める時よりも幕を下ろすことの方がエネルギーを使うんだなというのを実感した回でした。
どのような言葉で皆さんに報告しようか、どの曲をお届けしようか収録の数週間も前からずっとイメージを作っていたと思います。
リスナーさんに語り掛ける藤川アナの落ち着いた声にやっときちんと皆さんに報告することができたと思う気持ちと、とうとう報告してしまったという気持ちで複雑な思いが入り混じった収録だったのを覚えています。


 ― 番組終了を受けて、今の気持ちをお願いします
特番を含め132回の放送。とにかく全力で作ってきたので本当にすべてが終わった時にはぽっかりと心に穴が開くんだろうなと思います。

番組が始まってから本当にたくさんの奇跡がありました。
放送自体あきらめかけてた時に第一期の皆さんからの温かい言葉の数々と出資が目標に到達したこと。
放送一回目が終わったタイミングで東山さんがお礼の電話をくださったこと。
番組のために少年隊に提供された楽曲について、西寺郷太さんや水島康貴さんがコメントを寄せてくださったこと。
植草さんがラジオを聴いたよとつぶやいてくださり、スタッフさんからは特番にリクエストを寄せてくださったり、ファンの皆さんと一緒に聞いてくださったこと。
錦織さんからは1周年のコメントを頂き、ジングルまでプレゼントしてくださったこと。そして番組に出演してくださったこと。
 
みんなで聴けたらいいなとスタートした番組が、こんなにも有志の輪が広がるなんてまったく想像もしていませんでした。たくさんの善意と熱意がご本人たちに届いたことは本当に奇跡だなと思います。

ですが「始まりがあれば終わりがある」。終わりがあることはマイナスなことではないと思っています。ここまでの2年4か月は、私だけでなく制作スタッフ・実行委員として携わった皆さん・出資してくださった有志の皆さん、リスナーの皆さん。みんなが「やって良かったね」って思える宝物のような経験になっていたらいいなと思います。
 
今はまだ番組を作っている最中。レギュラー放送の最終回・そして特番が待っています。
9月30日のフィナーレをみんなで明るく迎えられるように最後の最後まで全力でやり切ります。
そしてまたいつか集まることができたら嬉しいです。
 
出資してくださっていた皆様、番組を盛り上げてくださっていたリスナーの皆様。そして番組を一緒に作り上げてきた多くの実行委員メンバー、制作スタッフの皆様、藤川さん、
そして何より番組を立ち上げようと奔走してくださった馬場さん。
皆さんにお疲れ様でしたとありがとうを伝えたいです。

2023年の放送後記は
9/28のラスト放送回まで毎週お届けします!
次回は9/28です。