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入籍の朝

2005年4月29日、入籍しました。親族向けの結婚披露宴は3月に終えていて、4月29日は、原宿のレストランテ・ベニーレベニーレ(現在は閉店)を貸し切っての結婚パーティ。

幹事をやってくれた友人たちと1年近く、毎週末のように集まって、企画会議という名の飲み会。楽しくて、バカバカしくて、ありがたくて、その最高すぎる時間の集大成が、この4月29日でした。

人生最高の日ベスト3に入る

親族向けの結婚披露宴ではなく、この友人たちとのパーティの朝に婚姻届けを出しに行き、みんなに報告しよう。そんな話になったのは、私たち夫婦にとって必然でした。

そして当日の朝。我々が何をしていたかというと、バチボコに喧嘩をしていました。夫が、婚姻届け提出には戸籍謄本が必要なところを間違えて、住民票をとってきてしまったことが判明したからです。美容院の予約の時間が迫っているし、そもそも祝日は役所あいてないし。サイアク!!! 

もうあきらめるしかないかと思ったその時、夫が歓声をあげました。
「本籍地なら戸籍謄本いらないらしい!」

急遽、Bプランに変更。私は髪をパーティ仕様にしてもらうために、美容院に向かう。夫は、幹事メンバーとタクシーでパーティ会場に機材を運ぶ道すがら、渋谷区役所に婚姻届けを出しに行く。つまり、「一緒に婚姻届けを出しに行く」を捨てることで「友達に『本日、入籍してきました』を報告する」をとったわけです。

なんというミラクル! 我々にはまだ選択肢が残されていた!! と盛り上がり、作戦実行。実際、うまくことが運びました。

「大丈夫だった?」
「うん。受け取ってもらえたよ」
「よかった!」
後部座席で盛り上がる男子ふたりに、運転手さんは怪訝そうな顔をしてたらしいけど。当時はまだパートナー条例もなかったもんね。

忘れられない、でもいつかは忘れちゃうかもしれない時間を、忘れないうちに少しずつ書いていこうと思います。

なお、今は戸籍謄本いらなくなってるみたいです。マジか!

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html

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