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シロいシャトー(違)

題字は嘘です、白い巨塔の話題です😅。
山崎豊子原作のね、もうかなり前に唐沢くんが演じたのを今、一挙放送している。

昔、田宮二郎が演じたのを再放送で見たが、かなりあくが強かった。
医局の上下関係ももっとあからさまで、まるで殿様に支える小姓のようだと思った。

唐沢寿明は野心に溢れる財前五郎をスマートに演じている。
オペのイメージトレーニングをする姿が美しい。
財前五郎を取り巻く人間たちも、皆一癖・二癖あってそれぞれの思惑が交差する。
特に財前五郎の義父、又一を西田敏行が色濃く演じている。
又一がヅラ(カツラ)を気にする場面が笑える😅
他の俳優さんも豪華な顔ぶれである。
これは田宮二郎が演じた時もそうで、TV局がかなりチカラ入れてたのかなぁと思う。

原作を昔読んだが、映像化したものよりもっと内容は生々しい。
大阪弁の物言いがすごくリアルだし、財前五郎は毛深く骨太な、濃ゆい外見の男として描かれている。
その点は田宮二郎のほうがよりイメージに近い、と私は思う。
何故だか小説では、ドロドロした野心や教授戦の裏工作より、大阪下町の人々の生活の印象が全体として強く印象づけられた。
汗水流して働く中小企業の人々。
山崎豊子は。庶民の暮らしと、殿上人のごとく上を目指す権力の攻防、その格差、そして里見に象徴される純粋な人間の良心に真摯に向き合う姿を描きたかったのかもしれない。

いずれにしても楽しめるドラマでは、ある(^^)。
大病院では、ドラマに出てくるような教授回診なんてほんとにあるのかな??
私が入院した病院はそんな大きなとこじゃなかったからだろうが、回診はあっても先生に付き従うのは看護師2〜3人だった気がする。
とある病院では先生自ら朝飯の頃単独で様子見に来てくれたしね(笑)
先生がフレンドリーなほうが患者にとってはもちろん嬉しい😊
けれど「白い巨塔」は、大病院の実際の裏側はどんななのか? ちょっと覗き見してみたい、そんな好奇心を掻き立てる物語である。

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