見出し画像

ソシャゲメーカーの悪い伝統について

ソーシャルゲームはゲームメーカーが中心になって開発し、複数のタイトルを運営している状況が一般的なのですが、遊んでいて不便だなと思う部分について、同メーカーが以前の作品の仕様を何も考えずに持ってきている、技術的負債みたいな感じで何も考えずに引き継いでいない?と思うことが最近何度かあったのでいくつか例を挙げてみます。

実際にはサーバーの負荷の問題など、改善しないと実現できない可能性もあると思うのですが、あくまでユーザー目線として。


ドラゴンクエストタクト

イベントクエスト等をクリアするとゲームの報酬があるが、報酬はプレゼントボックスに送られて後で受け取る仕組み。問題はそのプレゼントボックスで、1度に10件しか受け取りができない。

画像1

右下に「一括うけとりボタン」が見えるけれども、一括と言いながらこの画面のページで表示しているものしか受け取れません(表示が1ページ10個なので10個)クエストを一つクリアすると最大で4つのアイテムがプレゼントに入る為、ちょっとイベントをプレイするとあっというまに100件くらいは貯まる。100個あったら10回も一括で受け取るを連打する必要がある。

この仕様、確かドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト(DQMSL)のボックスも似たような仕様の記憶で不便だと思ってました。(最後にプレイしたのが数年前なので、違ったらごめんなさい)

ちなみにこのゲーム、デイリーミッションを一定数クリアすると報酬が受け取れるが、クリアのカウント方法が他のミッション報酬を受け取ったかどうか。なので、他の条件を達成していて一括受け取りをしてもデイリーミッション5こクリアした報酬は受け取れません。受け取ったら受け取れるように。このあたりの仕様はマジでセンスがない。

画像2

↑どう見ても1個はクリアしてるでしょうが…。

プレゼントボックスの処理を全部やると処理が一気になって大変というのは容易に想像がつくので制限自体は普通だと思うけれども、不便がないよう考えてるところが普通でしょうが、昔の仕様をそのまま持ってくると不便なままになりがち。DQMSLから6年経ってるし、たくさんユーザーのいるゲーム用のノウハウもたくさん貯まってるでしょう。当たり前の見直しをしてほしいですね。

サクラ革命

ディライトワークスが制作し、サクラ大戦の世界観を踏襲して2020年12月にサービス開始したゲームです。同社の開発する「Fate/Grand Order」(以下FGO)はランキング上位の常連の大ヒットゲームです。

このゲーム自体あらゆる育成要素でFGOの仕様をそのまま持ってきているので色々言いたいことはありますが、あまりにも何も考えずFGOの要素を持ってきたと思われる事で起きた弊害について書きます。

初のイベント開催

画像3

年末からサクラ革命初のイベントが開催され、これもFGOのイベント形式をほぼそのまま持ってきていてガックリきましたが、サクラ革命独自の要素にした部分とFGOから持ってきた部分が衝突して事故が起きたのです。

FGOと同じようなところ

簡単にイベントを説明すると、クエストをクリアするとシナリオが読めたり、イベント専用の3種類の交換用アイテムが手に入り、育成アイテムと交換できる。

また、イベント用ガチャで交換用アイテムが入手できる装備が追加されている(ゲーム内では護符、FGOでいえば礼装)

FGOと違うところ

それぞれのクエストに初・中・上級の難易度が設定され必要なAPやドロップが異なる

これが合わさった結果が次のクエスト報酬の表

画像4

これに、交換用アイテム追加効果を装備した場合にするとこうなる(各種+1の場合)

画像5

!? 初級クエストの効率が上級よりも高くなる!

必要なAPは難易度で増えるのでドロップ追加が増えれば増えるだけ初級が美味しくなる。

実際は難易度で交換アイテム以外のドロップが違うので一概に初級だけが美味しい訳ではありませんが、普通はこういう設定にしないでしょう。

私は一応こんな表作るくらいにはちゃんとサクラ革命をプレイしてますが、正直このゲームは制作陣が安易にFGOの仕組みをそのまま持ってきた?と思わざるを得ない程見覚えのありすぎるゲームとなってます。FGOは確かに売上のあるゲームだけれども、2015年から始まったゲームですよ。2020年に合わせた内容にしないのかなとガッカリもしています。プロデューサーの反応はすごく早いので、もうちょっとだけ様子見します。


改善した事例

グランブルーファンタジー、プリンセスコネクト(サイゲームズ)

この2つのゲームは結構運営期間も長く色々問題もあるのですが、不便を解消するという事への対応はとても素晴らしいので紹介

イベントで報酬のコインのようなものを稼いで、ボックスガチャが回せるのですが、元々は長ったらしい演出でちょっとずつ回す必要があったのですが、段々簡単になり、たくさん回せるようになり、ついには全部まとめて引く機能まで実装されるように簡易化していきました。

画像6

こういった機能は後に同社のプリンセスコネクトにも導入され快適なプレイがしやすくなりました。

こういった細かい機能の改善は儲かって余裕のある会社じゃないとなかなか難しいと思うので、ソシャゲメーカーは複数の似たような内容の作品を新規に作る時には当たり前の見直しをして欲しいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?