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2023年の振り返り:カスタマーサクセスからプロダクトマネージャーへ

2023年は30歳になり、キャリアにも大きく変化があった年でした。

キャリアの変化

2021年11月に現職のLayerXにジョインし、丸2年が経ちました。
社員数が60名から200名に増えるフェーズは目まぐるしく、毎日違う課題に取り組んでいる感覚で、エキサイティングに仕事ができています。

カスタマーサクセスからPdMへの異動

今年の4月に、入社以来所属していたカスタマーサクセスチームから、プロダクト企画チームのPdMへ異動しました。

担当プロダクトは認証・共通管理になり、認証やセキュリティの機能、従業員や組織マスタの管理機能の運用や改善に取り組んでいます。

※チームの状況は以下の記事に詳しくまとまっています。

異動のきっかけは、カスタマーサクセス時代に「お客様が、気づいたらプロダクトを使って業務をラクにできている」オンボーディング体験を設計したプロジェクトにあります。

オンボーディングに限らず、プロダクトを通じてラクな体験をもっと世の中に広げていけたらワクワクするな!という思いから声をあげ、タイミングやご縁もあり異動の運びとなりました。

認証・共通管理基盤のプロダクトマネージャーとしての葛藤

一方で、8年間ビジネスサイドを歩み、カスタマーサクセスとして培ったお客様の業務への解像度を活かそうと意気込んでいた自分にとって、主要ユーザー様の業務領域と離れた認証・共通管理チームのPdMとしてのアサインは、正直とても驚きでした。

技術的なキャッチアップに加え、「あたりまえ品質」を高めることによるお客様への提供価値は何か?認証・共通管理領域は、本当に自分が適任なのか?を地の底で悩み続ける日々でしたが、周囲の皆様に恵まれて、なんとか楽しく取り組むことができています。(詳しくは後述のpmconf2023の登壇資料をご覧ください)

今も、マネージャーの皆さんには1on1でうにょうにょお悩みを相談しがちですし、開発チームの皆さんには仕様検討のお悩みをうにょうにょ壁打ちしがちですが、根気強く付き合っていただき、感謝しています。いつもありがとうございます。

未経験の領域へのキャッチアップ

プロダクトマネジメントも認証のドメインも完全に初めてな責務範囲だったので、2023年の春〜夏は以下に載っている本を中心にインプットをしていたように思います。(プロダクトマネジメントに加え、技術領域のキャッチアップのため今更ITパスポートを取ったりもしていました)

また、認証やセキュリティまわりは社内にも知見が豊富なわけではないので、自分が一番詳しくなる必要がある必要があり、リサーチを徹底する習慣が身につきました。
この習慣は領域に関係なく、機能検討にあたってのユーザーストーリーの解像度を上げるために非常に役立っています。

ユーザーを幸せにし、プロダクトバリューを実現し、事業を成長させる

認証・共通管理のプロダクトを任せていただいた結果、初年度で以下のプロセスを一通りまわすことができました。

  • 障害対応

  • 担当プロダクトのプロダクトバリューを策定

  • 四半期ごとのプロダクトロードマップの作成

  • リサーチやインタビューを通した機能の要件策定、PRDの作成

  • figmaでの機能プロトタイプ作成

  • 開発フェーズのプロジェクトマネジメント

  • リリース後の機能利用率の可視化

実際には様々なしくじりがあり、
機能のユーザーストーリーの解像度が荒く、開発したものに手戻りが生じたり、
ロードマップ上でやると意思決定した大玉機能を、ユーザーヒアリング後にスコープを大きく縮小したり
など、力不足からくる失敗のほうが多かったです。

失敗経験やMGRからのフィードバックを通じ、以下の基本ステップは自然とやれるようになってきたかな、と思います。

  • リサーチやインタビューを通じてユーザーストーリーを明らかにする

  • 機能で救うものを取捨選択しWHYを磨く

  • 機能は複数案考え、比較して最善のものを選ぶ

一方で事業成長を1つの目的とするなかで、認証・共通管理の位置づけは?貢献しているとはどういう状態か?どこまで投資すべきか?は今でも難しい部分があるなと思っています

2024年のテーマは事業貢献の可視化を置き、きちんと言語化していきたいです。

情報発信、社外の方から学ぶ機会の増加

2023年の4月に異動した直後はインプットや実業務でのアウトプットで手一杯だったのですが、10月以降はブログ執筆のリズムを取り戻していきました。

11月には運良くpmconf 2023の公募枠で登壇機会をいただき、PMの大先輩たちのなかで、認証・共通管理基盤のプロダクトマネジメントを通じた学びをお話できました。

・自分自身イベント登壇が初めて
・かつ必ずしもチャレンジしている方が多くはない領域
・更には具体的なtipsというよりはマインドセット寄りの話
で、かなり準備も試行錯誤だったのですが、
登壇後に学びになった旨を呟いてくださる方がホッとしています。
(内容自体は反省が多かったので、またチャレンジしたいですw)

この時期の前後で、個人的にPdMの交流会にも時折参加するようになり、知り合った方との勉強会やイベントを通じて社外からも学びを得る機会を増やすことができています。(社交的な性格ではないので、イベント行くか〜となる自分には、自分でびっくりしています。)

来年も続けられる範囲でイベントの参加はしつつ、自分も業界全体に貢献できるようなアウトプットを出していきたいです。

2023年の反省

2023年の反省点は、特に下半期はアウトプットに重心が寄りすぎてしまい、インプットが圧倒的に不足したことです。
本を全然読めなかったし、他のプロダクトを触る量も先人に比べて少なすぎました。

今年読んだ本は34冊らしい

読書管理のアプリからも特に直近のQのインプット量の低下が如実なのですが、「早く成果を出したいと思う気持ちが、インプットや思考に時間を投資することへの迷いや焦りを生む構造」がインプットを妨げたかも?という仮説を持っています。

直近のQにやるはずだった仕事にも、着手はしたが完了していないものがいくつもあります。

社内のPdMチームで経験・スキルセットからも圧倒的に最後尾にいて、このくらい事業貢献できた!と言い切れる成果が出せていない焦りは確かにあるのですが、
今この瞬間に取り組める時間や体力が限られていることを受け入れ、「数が少なくても徹底的にやりきる」に切り替えないとな、と思います。

最近「完璧より早く終わらせろ、という言葉があるが、実は完璧にしたいなら早く終わらせろ、が正しい文脈である」、みたいな内容のポストをみかけたので、2024年は「焦らず、迷ったら早く終わらせる」をテーマしていきたいです。

2024年への抱負メモ

ちゃんとした目標ややりたいことは別途年始に整理したいのですが、現時点でのお気持ちをメモしておきます。

自分に期待すること

  • 事業に貢献したと言い切れる

  • UXにちゃんと悩みたい

改善したい習慣

  • 3分だけインプットする、みたいなことをやりたい

  • 私的な飲み会を週2におさえたい

  • 自分が健全に学習して焦るために、ブログやLTでの発信を月1程度行いたい

おわりに

以上、2023年はお客様や仕事仲間や友人に支えられ、たのしい一年でした。
来年もお世話になりますし、私もたくさん恩返しをしていきたいです。

引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。
皆様良いお年をお迎えください。

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