見出し画像

研究のプレスリリースの書き方・出し方

2013年に生理学研究所広報でつくりあげた「プレスリリースの書き方・出し方」についてまとめたものである。なお、本編をもとに加筆した原稿は、学研メディカル秀潤社 『細胞工学』の別冊に掲載されているので、そちらもぜひご覧いただきたい。

<<プレスリリースの心構え>>

そもそも、「プレスリリースとは何なのか?」も含めて、プレスリリースを書き公表するにあたって、覚えておくべき心構えをまずは3つ挙げておきたい。

心構え(1) プレスリリースは国民に直接語りかける手段であると考えるべし
 過去には、「プレスリリースは、メディアの記者に情報提供し、記事を書いてもらうための情報提供資料」と思われていた。つまり、プレスリリースという名のもとに記者に情報提供さへすれば、記者が分かりやすく記事に書いてくれると信じられていた。
 しかし、それを変えたのはインターネットやSNSである。過去数年の間に、プレスリリースは、解禁と同時に、様々なネットメディアを通じて公開され、国民が直接読むことができる媒体となった。研究機関のホームページに掲載されたプレスリリースは、ツイッターやフェイスブックなどのSNSを通じて、解禁とともに瞬く間に広がっていく。たとえ、プレスリリースの内容が新聞記事にならなくても、国民は直接、研究機関のプレスリリースを読み、研究者や研究機関の成果や主張を知ることができるのである。
 そもそも、「記者に自分の研究内容をわかりやすくまとめてもらおう」という“他人任せ”な考えが時代錯誤なのである。残念ながら記者だって万能ではなく、プレスリリースに書かれた情報を正確に把握することができずに研究者の意図とは異なる記事を書いてしまうことだってあり得る。だいたい、プレスリリースに書かれた内容が難しいと、記者も正確に研究者の意図をくみ取れず、記者の書く記事と研究者の意図に相違が生まれる場合が多くなることが経験的に知られている。よく研究者は「記者に勝手にかかれた」と記事の内容が自分の意図と違うことを非難することがあるが、それは、むしろ、「わかりやすく噛み砕く」作業を記者に丸投げにしてしまったツケであり、研究者みずからの情報提供の仕方がまずかったと反省すべき点なのである。
 つまり、プレスリリースを行う際には、「記者に分かりやすく書いてもらおう」という“他人任せ”の精神はまず捨てるべきであり、プレスリリースは国民に直接訴えかける媒体であることを意識しておく必要がある。

心構え(2) プレスリリースで伝えたいメッセージは1つに絞るべし
 研究論文の中で、言いたいことは山ほどあるのが常である。この成果についても、あの成果についてもいいたいというのは研究者心であろう。ただし、プレスリリースは、決して、研究論文の言い換えではない。研究論文の図1から図10まで、しかもご丁寧にサプリメントまで含めて解説をつけることを求められているわけではない。プレスリリースが国民に直接訴える手段であるのであれば、プレスリリースを一般市民が一読してそこから読みとくことができる内容は、たかだか1つである。つまり、プレリリースは、論文の中でも、重要な一点に絞って、書くべきものである。
 また、プレスリリースに、成果や論点を複数入れ込むことは、メディアの記者をも混乱させ、間違った報道を誘導してしまうことにもつながりかねない。
 プレスリリースのストーリーはできるだけシンプルに、メッセージは1つに絞るのが良い。

心構え(3) プレスリリースは研究機関が責任をもつものと知っておくべし
 この点を研究者は勘違いしがちであるが、論文は研究者が発表するものであるのに対して、研究成果のプレスリリースは、研究者個人だけでなく、研究機関が責任をもつものである。
 逆に言えば、世間からみたら、研究者の研究成果は、「“〇大学・研究機関”の●教授」によるものであることが強調される。たとえば、プレスリリースに関して、ひとたび問題が起これば、その責任はすべて研究機関に寄せられる。よって、プレスリリースは、研究者個人だけでなく、研究機関も責任をもつものである。
 ちなみに、生理学研究所では、所から発表するプレスリリースはすべて、プレスリリース前に、当該研究者だけでなく、研究所幹部の確認をとる。また、共同発表となる場合には、共同研究者だけでなく、共同研究者が所属する機関(プレスリリースの共同発表主体という)やファンディング・エイジェンシ―に連絡をとることが必須である。したがって、プレスリリースの発表者は、研究者個人ではなく、研究機関となる。これによって、意図しない批判や逆風から研究者個人を守ることにもつながる。
 つまり、研究機関の承諾なしに、研究者が勝手にプレスリリースすることをしてはいけない。
また、プレスリリースを行った後、プレスリリース文そのものを研究機関のHP等に掲載し、公開すると良い。たとえば、不幸にして意図しない記事が報道された場合、プレスリリースを研究機関のHPにアップしておくことで、研究者や研究機関の主張を国民に直接伝えることができる。

<<プレスリリースの手順>>

1. プレスリリースを書く前に
 まず、論文がアクセプトされたら、プレスリリースを書き始める前にすべきことを挙げておきたい。
(1)所属機関の広報担当に連絡する
まずは、論文がアクセプトされたらすぐに、研究機関およびJSTなどのファンディング・エイジェンシーの広報に連絡を入れる。
また、共著者・共同研究者がいる場合には、共著者・共同研究者にプレスリリースをすることを連絡するとともに、それぞれの所属機関やファンディング・エイジェンシーの広報にも連絡することも必須である。
(2)掲載雑誌のEmbargo Policyを知る
アクセプトになった雑誌が、プレスリリースに関して、どのような報道解禁に関する方針(Embargo Policyという)を持っているか、まず知る必要がある。とくに、Embargo policyとして最も重要なのは、論文が実際に出版される日の前後の、いつ、どの時点で、「報道解禁」となるか、その日時を知ることである。
ちなみに、報道解禁の日時とは、「報道機関が報道することができるようになる日時」のことであり、報道機関に対する“縛り”である。研究者や研究機関がプレスリリースを報道機関に提供したり記者会見を主催することができるようになるのは、報道解禁日時よりも、もっと前であり、それをEmbargoed press releaseと呼ぶので、勘違いしないようにしなくてはならない。つまり、多くの雑誌の場合、報道解禁日時より数日~1週間ほど前には、研究者は、プレスリリースを報道機関に提供したり、記者会見することができる。
逆に、報道解禁日よりも大幅に遅れてプレスリリースしても、新聞に掲載される確率は低くなる。これは記者にとって、報道解禁日をすぎればすぎるほど、情報の鮮度が落ちると考えられるからである。報道解禁日はそういう意味では、記者への情報提供のタイムリミットであると考えてもよい。
そのためにも、まず、雑誌社の広報担当者に連絡をいれ、その雑誌のEmbargo policyを知り、論文の出版日を確認することが必要である(この点は、研究機関によっては、機関の広報担当者が行ってくれる場合もある)。
その一方で、報道解禁日よりも前には、SNSなどのインターネットを通じて、“不特定多数”の市民にプレスリリース情報を漏らしてはいけないことが重要だ。不特定多数の市民に情報を出してしまい、それが報道解禁日よりも前に、SNSなどのネットをにぎわせてしまうと、「報道解禁日のルール」に反することとなる。
とにもかくにも、プレスリリースすることをきめたら、雑誌社のEmbargo policyを確認し、そのルールに従うことが最も大切である。

2.広報担当に情報を伝える
 生理学研究所では、論文のアクセプトと同時に、当該研究者より広報へ以下の項目について連絡を行う仕組みができている。
 なお、広報への情報提供に際しては、最終版のマニュスクリプトかPDFの提出をお願いしている。

論文情報
論文タイトル(英語) 必須)
論文著者全員(英語)と所属 必須)
論文CAとその所属、連絡先も 必須)
論文掲載誌 必須)
論文受理日(アクセプト情報) 必須)
論文掲載予定日 わかる範囲で)
報道解禁日 わかる範囲で)
掲載誌側のプレスに関する責任者(メールアドレス) わかる範囲で)

今回の発見のポイントを箇条書きで。 1.
2.
3.

これまでの研究と比較して、今回の研究(成果)の新しい点・特記すべき点を箇条書きで。 1.
2.
3.

今回の成果の一般への応用、社会的な意義を箇条書きで。 1.
2.
3.

その他、特記すべきことがあれば箇条書きで。 1.
2.
3.

共同発表主体になるべきと考える大学・研究機関・財団はありますか?ある場合は、相手の連絡先を記してください。 YES,NO
今回の成果において科学研究費を利用していますか? YES, NO
今回の成果にからんで、特許申請中ですか?どことの共同出願ですか? YES, NO


3.プレスリリースを書く
 生理学研究所では、2の研究者からの情報をもとに広報担当がプレスリリースを書くこととなる。
プレスリリースを書くときは、以下の構成にするとよい。
 プレスリリースの構成は、大きく分けると、「概要」と「本文」に分かれる。
「概要」とは、A4一枚ほどで、完結に今回の研究内容について知ることができるものである。記者は、まず、この部分だけを読み、そのあとのページ(本文)を読み進めるかどうかを決めるので、この部分で、研究成果を分かりやすく魅力的につたえなければならない。また、この部分は、記者会見等をする場合には、記者会・記者クラブに事前登録する際にも使われる部分である。
そのあと、本文は、概要に記された研究成果を丁寧に解説するプレスリリースの中心となる部分である。ポイントをしぼり、目的・手法・結果・意義について、図などを用いて分かりやすく記載する。
そして、最後に、論文の情報と連絡先を記載する。

プレスリリースの構成

<<タイトル>>
 タイトルは、一目で研究成果を表し、社会的な意義を表す重要な部分である。ここでいかに読み手の気を引くのかが重要である。ただし、タイトルで言い過ぎないように気を付ける必要がある。たとえば、「XXXを発見」などと書く場合に、本当にこの研究成果によって世界ではじめて発見されたのか、気をつける必要がある。
 
例:
XXXを発見/発明 (へ期待/一歩/光)
YYYを解明/証明 (へ期待/一歩/光)
ZZZを提唱/提案

<<研究成果のポイント>>
以下の「概要」部分の前後で、今回のプレスリリースの重要ポイントを、多くて3つくらいに絞り、短いセンテンスで示しておくとよい。
例:
・XXXについて、新たな手法で明らかにした。
・YYYにつながる成果であると期待される。

<<概要部分>>
概要は、A4一枚で収まる程度で作られる。ここには図などは原則として入れない。
概要部分は、大きく3つのパラグラフで構成される。

1.最初のパラグラフ
最初のパラグラフは、概要の中でもさらに短く簡潔に研究成果とその背景について、伝える部分である。忙しい記者は、この部分だけしか読まず、記事にするかどうか判断することもある。
1文目)これまでの経緯を記す: 
例:これまでの研究では/これまでは・・・が常識でした/知られていました。しかし、XXXが達成できていませんでした。
2文目)今回の手法と成果を記す: 
例:今回、XXX大学・研究所(ここに、所属長の名前をいれることも)のYYY教授(研究者ご自身の名前)の研究グループ(共同発表の場合はここに共同研究者等を羅列)は、AAAという新しい手法を用いて、BBB(新しい発見や考えで一番重要なことを一つだけを選んで)を発見しました/開発しました/証明しました。
3文目)今後の展望について: 
例:今回の研究は、ZZZにつながる成果です。
4文目)資金情報と論文情報を記す: 
例:本研究成果は、XXX(研究資金源)による研究成果です。YYYのXX月YY日号に発表されます。

2.次のパラグラフ
 今回の成果にいたった経緯を詳しく解説。実験手法や、研究成果について、分かりやすく説明する。

3.最後のパラグラフ
 論文で言えば、ディスカッションにあたる部分である。研究者として今回の成果をどのようにとらえているか、将来性や、応用性、社会的価値について考えを述べる。
例: XXX教授(研究者名)は、「今回の成果は、・・・の開発につながる成果である。」と言っています。

<<本文と図>>
 ここからは、概要にかかれた研究内容・成果について、図等を用いながら、分かりやすく記載する部分である。ページ数はとくに制限はないが、コンパクトにまとまっているほうが良い。
 本文の構成は、大まかには、
1.背景
2.手法
3.成果(1)(2)(3)
の順に記載するとよい。
なお、筆者が担当する生理学研究所のプレスリリースにおいては、背景・手法・成果、それぞれについて、ポンチ絵・模倣図をつけることにし、視覚によって理解できるようにしている。

<<今後の期待・応用、社会的意義>>
 論文で言えば、ディスカッションにあたる部分である。端的に、今後の期待や社会的意義について、記す。図などを入れて視覚的に分かりやすくすることも良い。
例: XXXに期待
 今回の成果は、XXXの点でYYYにつながる成果であると期待できます。

<<論文情報>>
英語論文タイトル (日本語翻訳タイトルをつける場合も)
著者名羅列
ジャーナル情報(出版日なども)

<<連絡先>>
・研究者氏名、所属、連絡先 (共同発表である場合は、羅列する)
・広報担当の氏名、所属、連作先 (共同発表である場合は、羅列する)
を分けて記載する。


4.プレスリリースを書く際の注意点

プレスリリースを書く際には、以下の点に注意する。

(1) 報道解禁日を必ず明記すること
 すべてのページについて、ヘッダー部分に、雑誌社のEmbargo policyに従って、報道解禁日とその扱いについて、明記しておくことが必要である。どのページにも、くどいぐらいに載せておくとよい。

(2) 夜間でも連絡がつく連絡先を明記すること
とくに、記者がいつでも(夜間でも)連絡できるように携帯番号を明記するなど、いつでも連絡をとってもらえる体制を整えておく。携帯電話番号を連絡先に記しておくかどうかで、記事になる確率は驚くほど大きくかわる。メールで連絡を取ってもらうことも多いが、記者からの取材は、携帯電話が基本となる。
なお、携帯電話番号は、記者むけのみとして、Web等にプレスリリースを掲載する場合は、削除すると良い。

(3)ディスカッションで言い過ぎないよう注意すること
 プレスリリースの中で、研究者として社会的意義などを主張する際には、論文のディスカッションに書いてある以上のことは言わないのが鉄則である。
 記者を前にすると、リップサービスのつもりで、論文の範囲をこえて、ディスカッションを展開する研究者もいるが、それはかえって研究者自身の品位と研究成果の価値を下げることとなる。取材を受けた場合に「言うこと・言えないこと」はあらかじめ決めておくとよく、記者に対して曖昧な返事はせず「ここまでは言えるが、そこまでは言えない」と断言する度胸が重要である。
 また、記者に対して、「ここだけの話し」は通用しない。「ここだけの話し」として話した研究者の発言も、記者は取材の結果として報道する権利がある。

(4)英単語を原則として使わないこと
 最終的に記事になることを想定すれば、英単語そのままが記事にはいることはあり得ない。その点は、プレスリリースを作成する時点から注意しなくてはならない。英単語が入ったままのスライドを図にしたり、プレスリリースの本文中に英単語そのままを掲載してはならない。それこそ“他人任せ”の典型であり、記者にその単語の翻訳をも任せてしまうことになり、間違った報道のもととなる。

(5)専門用語はできるだけ噛み砕くこと
 (高校の教科書ではなく)中学校の教科書に載っている単語を基準とし、専門用語はできるだけ噛み砕いて記述するように心がけると良い。専門用語を本文中で使い、後から「用語解説」をまとめてつける場合もあるが、これは必要最小限にとどめ、出来るだけ避けるべきである。最終的に記事になることを想定すれば、専門用語がそのまま記事になるわけはなく、誰かがやさしい言葉に翻訳しなければならない。これを記者任せにすると、研究者の意図が正しく伝わらないことがある。
 専門用語を使うなと言っているのではなく、噛み砕くということである。たとえば、神経細胞の「シナプス」と書くところは、「“シナプス”と呼ばれる神経細胞同士のつなぎ目」などと、噛み砕いて記すとよい。

(6)図や漫画を活用すると良い
分かりやすいプレスリリースにするための具体的な手段として、「図」や「漫画」を活用すると良い(拙著「科学者から国民への情報発信の意義と方法」(日本農芸化学会 「化学と生物」バイオサイエンススコープ欄 2011年4月号)より引用・改編)。
 とくに「漫画」は、日本が誇る文化である。プレスリリースの内容を絵にするだけでも非常に分かりやすくなるが、中でも漫画は、単なる写実的な“絵”ではなく、1枚の絵の中に、ストーリーや因果関係を入れて描きこむことができる。
 生理学研究所では、生理研出身の研究者である鯉田孝和 准教授(現・豊橋技術科学大学)や、理系漫画家である“はやのん”さん(http://www.hayanon.jp/)に漫画の執筆を依頼。このお二人ともに、彼ら自身が研究者である(あった)こともあり、専門性は異なるものの、科学者としての視点で、しかも分かりやすく漫画でイメージ図を作ってくれる。言葉ではどうしても難しくなりがちな内容も、絵や漫画とすることで、わかりやすく、また親しみやすく理解してもらうことができる。

(7)特別な配慮が必要な倫理面に注意すること
とくに、動物倫理や患者倫理に関することについては、特別な注意を要する。前者については、動物実験の主旨とその目的、さらに研究機関の倫理規定にてらして、逸脱するような表現や記述は厳に慎むべきである。また、写真など掲載する場合には、動物倫理や肖像権に十分に配慮する。後者については、患者やその家族に対する心理的な配慮も含めて、表現に気を付けるべきである。

(8)掲載される記事を事前にチェックすることはできない
 報道される前に、掲載される記事を読ませてもらうことは原則出来ない。記者の活動には、報道と取材の自由があり、日本国憲法第21条に記されている“国民の”「知る権利」を守るものであるとされるからである(つまり、情報提供側である研究者や研究機関に記事を事前閲覧する権利があるとは言えない)。また、たとえ取材した記者が研究者と相談しながら出稿した記事であったとしても、最終的には、印刷に回る直前に、新聞社のデスク(次長)等に手を入れられるため、最終的に掲載される記事を事前にチェックすることは、その仕組みとしてもできるものではない。

5.プレスリリースの仕方

 出来上がったプレスリリースは、研究機関の広報を通じて、プレスされる。プレスリリースの仕方については、おおむね以下3種類に分けられる。それぞれの特性を知り、効果的なプレスリリースを行うとよい。
1)投げ込み: FAXやメール、郵送などして、プレスリリースを記者クラブの記者に送付する方法。プレス内容についての説明は、電話等で受けることになる。
2)持ち込み: プレスリリースを打ち出し、記者クラブに持っていき、記者に手渡しする方法。手渡しするときに、多少の説明をすることができる。
3)記者会見(レク): あらかじめ記者クラブの幹事社と調整し、記者クラブの会見場やその他の場所で、記者を集めて会見を行う方法。記者会見を設定する際には、記者クラブ幹事社との調整に、1週間以上かかることを理解しておく必要がある。また調整するにあたって、記者会見の登録をしなければならないが、その際、プレスリリース文の概要部分が必要となる。“昨日の今日”で記者会見を行うことはできないので注意を要する。


<<まとめ>>

 以上、ここでは、効果的な「プレスリリースの書き方」について記述した。昨今、各大学や研究機関の広報が強化され、論文発表と同時にプレスリリースを行う機会も増えてきた。研究者の説明責任もあり、記者に“他人任せ”にするのではなく、研究者自身で、できるだけ噛み砕いて分かりやすく伝えるという努力をプレスリリースの中でしてみてほしいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?