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恥ずかしさを乗り越えて書く。/第3期京都ライター塾アドバンスコース・受講レポート【第5回:エッセイの書き方】

2024年2月27日、第3期 京都ライター塾アドバンスコース・第5回「エッセイの書き方」を受講しました。
これまで4回にわたり習ってきた、「商業ライターとしての文章の書き方」から離れて、「エッセイの書き方」を学ぶことで、さらに表現や技術の幅を広げることができそう!と、個人的にとても楽しみにしていた今回の講座。ゲスト講師の小説家・理系ライター寒竹さんのお話は、とても明瞭で新鮮で、たくさんの学びや気づきがありました。そこで、今回の受講レポートは、事前課題のエッセイとの格闘も含め、特に書き残しておきたいと感じたことを、“エッセイ”風にシェアします!

前回のレポート記事は、こちらからどうぞ。

事前課題で、初めてエッセイを書くことにチャレンジしました。
課題はざっくり、「自分が体験した『気持ち』をひとつ選んで書く。3000字以上書いたあとに、文字数を5割に削って仕上げる」というものです。
取りかかるとすぐに、手が止まってしまいました。「たのしい」「うれしい」「悲しい」「不安」…思い浮かんだ気持ちの名前を、つらつらと紙に書き、眺めていても、全然ピンときません。最近、私はどんな気持ちになったっけ。仕事もプライベートも、何かとやるべきことに追われる日々の中で、感じる気持ちはたくさんあるはず。なのにいざ、言葉にして表そうとすると、モヤモヤとした霧を掴むようで、難しい。
何かないかな~と、心の中を一生懸命探していたら、先月訪れた宮古島で感じた、「懐かしい」という気持ちを見つけました。
初めての場所なのに、とても懐かしく感じたのは、どうしてだろう?という疑問を入り口に、その時の気持ちを深堀りしていくことに。すると、「懐かしい」のそばに「うれしい」や「さみしい」が居ることに気がつきました。それぞれの気持ちにまつわるエピソードをすくい上げ、言葉にし、文章に繋げていく作業は、ひたすら自分との戦いでした。誰にも話していない秘密を、聞かれてもないのに打ち明けるようで、何だかとにかく恥ずかしい。終始、頭の中に「悪魔の私(関西弁)」が登場して、「その話のどこがおもしろいん?」「誰が読みたいと思うん?」と、冷たく囁きます。書き進めていくにつれて、ゴールを見失い、提出期限のギリギリまで、締めの一文を延々と悩みました。
講義中、「自分の感情にフォーカスして夢中になって書いた結果、読み返すと『は?』みたいな内容に感じてしまう」といった、お話をしていた受講生の方に、激しく同意した私。それに対して、寒竹さんが「自分の気持ちだけを書いていて、それが『おもしろい』かどうかって、自分ではわからないですよね。だけど、今回の課題を通じて、他の受講生のエッセイを読んだらおもしろかったはず。エッセイは、気持ちを主役にして書くことさえできていれば、書き手が誰であっても、絶対おもしろいんです、なぜなら、その人の心の動きにオリジナリティがあるから」という、趣旨のお返事をしていて、じーんと感動しました。確かに、他の受講生の方たちのエッセイは、全部とてもおもしろかったなぁ。ならば、誰かが読んだ私のエッセイも、同じように感じてもらえたはずだと信じたい。
寒竹さんによると、書く時の恥ずかしさも慣れたら「快感に変わる」とか。
私はまだまだ、書き始めたばかり。恥ずかしさをこれから何度も乗り越えて、私らしいエッセイを書いていきたいな。

(余談)
今回のエッセイ風レポートは、2000字→1400字に削りました。
本当は1000字まで削りたかったけど断念。
文章力を磨くためには、頼るのを止めましょうと習った、「一行空き」・「改行」は、なんとか止めました!
が、ここまで仕上げるのに4時間ほどかかってしまいました…


前回の課題で書いた、インタビュー記事も良かったらぜひ!


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