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第1回!JリーグSTAY HOME王決定戦!

Jリーグにチームは数多あれど、もっともSTAY HOMEなチームはいったいどこなんだ――その謎を解き明かすべく、我々は真のSTAY HOME王を探す旅に出た。

いったい何言ってんだコイツ、と思った貴方。正解です。言ってる本人もそう思ってるんで、どうか帰らずについてきて欲しい。
小池都知事がSTAY HOME週間を宣言して自宅で過ごしたこのGW。どうせならそのSTAY HOMEのチャンピオンを決めようじゃないか、と使命感に燃え(深夜ノリ)、始めたこの企画。始めてすぐ集計作業に嫌気がさしました。とにもかくにも今シーズン初タイトルの獲得チャンス、栄光の初代王者誕生を目撃する歴史の証人になろうではないか!いやなって欲しい。データ集計めんどくさかったから最後まで読んでお願い。というわけでGWヒマ企画第2弾、さっそく今回の趣旨はコチラ。


JリーグSTAY HOME王決定戦概要

♢第1回!JリーグSTAY HOME王決定戦!
趣旨
時は2020年ゴールデンウィーク。全国民が外出自粛・STAY HOMEを強いられ、それはGWをスタジアムで過ごす予定だったサポーターも同じだった。例年GW期間は、その前後を含め3試合ほど試合が連続するサポーターにとってお祭りのような時期。家の中に閉じこもる苦痛は人一倍だったことでしょう。だがしかし、「今年のGWはJリーグ無いのか、でもSTAY HOMEも悪くないかもな、、だって去年のGWはひどかったから・・」と思ったサポーターがいたとしたら・・?
サポーターに「STAY HOMEでよかった」と一番思わせたクラブ、それがSTAY HOME王だ!
※細かいツッコミはやめて、頭空っぽにしてお付き合いください。

順位決定方法は勝ち点でなく、「S点(STAY HOME点)」で争う。
昨年のGW期間に、"獲得できなかった勝ち点"がそのままS点となります。
つまり最大9(昨年3試合全敗)、最小0(昨年3試合全勝)。

要は、昨年GW期間ボロボロだったチームが優勝、という悪夢だったGWが1年越しでむくわれる、思いつき企画です。細かいルールは以下の通り。(ルールはだいたいノリで理解できると思うので物好きだけ読んで欲しい)
※なお、カテゴリ―は2019年当時の所属で争います。

JリーグSTAY HOME王決定戦ルール

♢第1回!JリーグSTAY HOME王決定戦!
大会概要
・2019年の所属カテゴリーで開催する。
・対象はGW期間(前後含む)の3試合。試合数を揃えるため、
①J1は2019年4月27日~5月8日に開催されたJ1リーグ第9節・10節とルヴァン杯GS第5節、ACL GS第5節を対象とした。
※ACL参加4クラブ(鹿島・川崎・浦和・広島)はルヴァン杯の代わりにACLでの結果をカウント
②J2は2019年4月27日~5月12日に開催されたJ2リーグ第11節~13節を対象とした。
※ルヴァン杯に参加の柏・長崎はルヴァン杯をカウントしない
③J3は2019年4月26日~5月19日に開催されたJ3リーグ第7節~9節を対象とした。

順位決定方法
・各カテゴリごとに獲得できなかった勝ち点=S点(STAY HOME点)の合計で競うものとする。
・S点で並んだ場合、得点数の少ないチームを、より攻め込まなかった=STAY HOMEしていたとみなし上位とする。
・得点数でも並んだ場合、シュート数の少ないチームを、よりSTAY HOMEしていたとみなし上位とする。

深夜ノリで15分で考えたこの企画、書いてて今までで一番後悔した原稿なので頼むから朝昼晩3回くらい読んで欲しい(地道にデータを拾うのが大の苦手マン)。前置きが長くなったのでさっそく行きましょう、まずはJ1から。
それでは~、、、ソ~~~シャル、ディスタンスッ!!!!ヒウィゴー!!
(※データは全部Jleague.jpから。使いやすくて最高。)


1:J1リーグ編

「ちょうど1年前に、Jリーグがあった昼~♪」とTHE虎舞竜なら1年前もハッキリ思い出すでしょうが皆さん覚えてますか?試合自体は1年前に終わっているので見返しても結果は変わりませんが、おさらいです。思い出したくない?やったねSTAY HOME王タイトル獲得のチャンス!
というわけで昨年の試合結果がコチラ。

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横浜F・マリノスの優勝で終わった2019年。マリノスはGWも強かった。神戸はこの頃苦しんでたな~などと思い出しながらそれではSTAY HOME王ランキングを見てみましょう!ジャジャン!

おさらい
もう一度確認ですが、S点で順位を争います。順位決定は
①S点の多いチームが上位②S点が同じ場合、得点少ないチームが上位
③得点も同じ場合、シュート数少ないチームが上位
※S点=獲得できなかった勝ち点数
※得点=少ないほうがSTAY HOMEであったと判断し上位
※シュート数=少ないほうがSTAY HOMEであったと判断し上位

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松本山雅FC、初代J1・STAY HOME王決定!!おめでとう!!

いや~S点9に松本・清水・神戸の3チームが並ぶ大混戦。三密ですよ皆さん。そんな中、見事「得点0」で敵陣に外出せずSTAY HOME完遂した松本山雅が見事優勝です!!本当におめでとう!!反町監督も日本のどこかで喜んでいることでしょう。
2位の清水は5/8のルヴァン杯でG大阪に決めてしまった1点が悔やまれます。この試合さえ無得点で守り切ればシュート数では松本を下回っており逆転で王者の座をものにできたのに・・ドウグラスを止められませんでした(清水の選手が)。
3位の神戸は、毎試合ゴールを決めたもののきっちり2点取られS点9ゲット。3試合連続1-2はさぞメンタルやられたことでしょう。
4位に入ったサガン鳥栖も見逃せません。「得点0」でシュート数はリーグ最少の18本を記録しSTAY HOME王の資格充分だったのですが、うっかり5/8のルヴァン杯で柏とスコアレスドローを演じてしまった。残念でした。
上位のチームを見ると本当に去年のGWは辛かったことでしょう。。今年はSTAY HOMEで心安らかに過ごせたのではないでしょうか。
順位表全体に目を向けてみると、年間3位の鹿島、2位のFC東京が1桁順位にいます。特に鹿島は得失点差プラスなのに勝ち運が無かった。逆によくここから年間3位まで復調したものです。順位表を下に見ていくと、面白いのは湘南ベルマーレ。2勝1分けの無敗でまさかここから泥沼の残留争いへ向かっていくとは。そして名古屋グランパスを見てみるとシュート数41と唯一の大台40本越え。さすが風間八宏政権、無茶苦茶です。鳥栖の倍以上シュートを撃っており、もはや息するようにシュートを撃つレベル。
そして順位表一番下に鎮座しますは2019年間王者横浜F・マリノス。唯一のS点ゼロ。う~ん凶悪。J1その他17チームの願いは横浜F・マリノスの永久STAY HOME、これじゃないでしょうか。

以上、J1編でした。あらためて松本山雅FC、J1 STAY HOME王 おめでとうございます!雷鳥はSTAY HOMEを目指す!!

2:J2リーグ編

続いてJ2編です。全試合インパール作戦状態で見るも無残だった我がアビスパの2019年ですが、このGWは今も語り継がれるワニ男・ミコルタのゴールが生まれた金沢戦があったので今でも異常にアビスパサポーターからの認知は高いですね。年間1ゴールでアビスパを救った(金沢戦での勝ち点1が後々J2残留にとてつもなく効いてきた)この試合、1998年の「神を見た夜」と並び「ワニを見た昼」としてこれからも無駄に語り継がれることでしょう。
この2019年GWですが、10連休の始まりを告げる4月27日・28日の第11節はJ2全11試合中9試合がドローという実にJ2らしい、しょっぱいGWのスタートとなりました。22チームが試合して2得点以上したのがツェーゲン金沢1チームのみ、STAY HOMEするにもほどがある。DAZNの今節ハイライト担当ディレクター頭抱えただろうな~・・

というわけで振り返っていきましょう。

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パッと見、昨年J2で暴威を振るった柏レイソルが苦戦してますね。この頃は、J2界に「柏、たいしたことないじゃん?」みたいな空気がまだあったと思います。その後50億倍返しで痛い目見るのがJ2らしくていい。J2、それは人生。というわけでJ2 STAY HOME王ランキングを見てみましょう。


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ファジアーノ岡山、初代J2・STAY HOME王決定!!おめでとう!!

大混戦のJ2、なんとS点8で5チーム並びそのうち4チームが得点2で同数。シュート数勝負にまでもつれ込んだ接戦を制したのはファジアーノ岡山でした!というかそれ以下のランクも同じような状況、J1の三密どころじゃない。百合子に「密です!!」と怒られるぞ。

優勝したファジアーノ岡山ですが、S点8もさることながら得点2、シュート数も19に抑え、実にSTAY HOME。王者にふさわしい戦績です。
2位愛媛FC、3位レノファ山口、こちらも頑張りましたがさすがにシュート数10本台は至難の業。
4位のヴァンフォーレ甲府、シュート44本とめちゃくちゃ元気ですが得点は2。残りの42本はどこに飛んで行ったんでしょうね。よくぞここからP.O圏内まで上がっていったもんだ。
5位のアビスパ福岡、特に言う事ございません。前述の「ワニを見た昼」でお腹いっぱい。
以下、団子状態が続きますが昇格した柏レイソル横浜FCがS王ランクだとそれぞれ9位・6位と苦しんでいるのが魔境J2。この時期の戦績と最終順位のbefore→afterが凄い。なんと降格した鹿児島ユナイテッドが柏レイソルに勝ってるという。
そしてシュート数の振れ幅も凄い。S王ランク的に最上位のジェフユナイテッド千葉から最下位の大宮アルディージャまでとても同じスポーツとは思えない。ジェフの3試合で14本ってロッテ打線より貧打だろ。そして風間グランパスの41本を上回る45本と打ちまくった大宮アルディージャ。西武ライオンズ山賊打線並みの重量打線と言いたいところですが奪ったゴールはわずか4。毎度1死1、2塁のチャンスを6-4-3のダブルプレーで終わらす内川聖一選手を彷彿とさせます。
シュート数40本越えが3チーム(大宮・甲府・柏)もいるのもなにげに凄いし、かと思えば10本台も3チーム(千葉・岡山・栃木)。この振れ幅がThis is J2という感じです。
S点ワースト3チーム(=勝ち点ベスト3)のモンテディオ山形・ツェーゲン金沢・東京ヴェルディを見ても、最終順位1桁のチームは山形だけなのでJ2がいかに最後まで読めないリーグか、と思うと同時に最後3話くらいみとけば話についていけるドラマみたいでちょっと優しいかもしれないなと思ったり。

以上、J2編でした!ファジアーノ岡山 J2 STAY HOME王おめでとうございます!!今年のGWは心安らかにSTAY HOME出来ましたか!!見事J2 S王タイトルは”晴れの国”に!ってか2位も愛媛FCなんですけど穏やかな瀬戸内の気候がそうさせるんでしょうか。J1は雷鳥、J2は雉とここまで鳥の独壇場。それでは最後、J3行きましょう。


3:J3リーグ編

それではJ3編いきましょう。開催間隔が不規則なJ3、おかげで対象期間が4/26~5/19と3週間以上になってしまいました。もはやGW期間とは言えない感あるが我慢してほしい。U-23チームとJ2昇格を狙うチームが入り混じるJ2以上のカオスがJ3の特徴。2019年の昇格チームはギラヴァンツ北九州とザスパクサツ群馬でした。ちなみにこの企画のおかげでJ3クラブのロゴ見ただけでチーム名言えるようになった。集計してるとき、ロゴが特徴的でパッと見ですぐチーム名がわかるガイナーレ鳥取がお気に入り。そんな2019年の試合結果はコチラ。

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プラスタってどこだよ。これが多くの率直な感想ではないでしょうか。見慣れないスタジアム略称が並ぶJ3、これが日本のリアルローカルフットボール。日本の広さを実感するJ3にキミも来てみないか。首都圏での試合がほとんどないJ3、眺めてると地方創世のカギはJ3が握ってるような気がしてきました。そんなJ3 STAY HOME王ランキングいってみましょう。


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ヴァンラーレ八戸、初代J3・STAY HOME王決定!!おめでとう!!

J3もなかなか特色ある結果となってます。6位~13位の団子が凄い。密です密。そして飛びだしましたカターレ富山のシュート数52本。J1・J2でも成し得なかった夢の50本台ですおめでとう!52本と言えば故・野村克也氏と落合博満氏に並ぶ大記録。もはやクロスの代わりにシュート打ってたとしか思えないハッチャケぶりで、真相はどうだったのか現地の情報が欲しいところ。

優勝したヴァンラーレ八戸ですが、S点9でみごとな単独優勝。圧巻でした。八戸サポーターの皆さん、今年は心安らかに過ごせましたか?
凄いのが2位のザスパクサツ群馬。惜しくもタイトルは逃したもののシュート数も15本と堂々のSTAY HOME。ってかよくここから昇格したな。
3位にブラウブリッツ秋田と東北勢の躍進が目立ちます。GWの東北、まだ寒いしね。2位の群馬と3位の秋田、シュート数でも10本台とSTAYしてますね。よくここから1桁順位にまで上げてきたな~。
ちなみにここまで松本山雅、ファジアーノ岡山と鳥マスコットチームが優勝してきたS王ですがここにきてまさかの人型、ヴァン太。私はヴァン太のこと、「国体のイメージキャラか何か」と思ってました。スマン。
順位表を下に見ていくと、年間順位1桁のチームが多くこれを見るとJ3は比較的波乱が少ないのかな、と思ったりしますがどうでしょう。それゆえにS王ランク2位から昇格決めたザスパクサツ群馬の異能さが目立ちます。1位で昇格したギラヴァンツ北九州もこの期間1勝2分けと苦しんでるんですね。得点2失点1と、胃の痛くなる試合が多かったのでは。

以上、J3編でした!ヴァンラーレ八戸 J3 STAY HOME王おめでとうございます!!今年のGWはどうでしたか!!見事J3 S王タイトルが東北に渡りました!3位秋田も東北だし、岩手県はいまだに感染者ゼロだし東北はSTAY HOMEのお手本ですね、素晴らしい。

まとめ

というわけでお送りしましたSTAY HOME王決定戦。見事、
J1は松本山雅FC、J2はファジアーノ岡山、J3はヴァンラーレ八戸が制しました。各チームサポーターの皆さんは、昨年GWを思い出し今年は穏やかにSTAY HOMEを過ごせたことでしょう。あらためておめでとうございます。

というわけでここからはおまけです。

おまけ:MSM(最優秀STAY HOME MATCH)

はい、文字通りSTAY HOME度の高かった試合をおこなったクラブが表彰対象です。S王と差別化するため、あえて「STAY HOME試合」としました。3試合でなく、1試合の結果が対象でルールは単純。
全56クラブ対抗。1試合シュート数最小試合をおこなったクラブが優勝!
シュート数5本くらいが優勝ラインかなと思ってたらそんな甘いもんじゃなかった。それではいきましょう。

第3位:記録4本
横浜F・マリノス・ベガルタ仙台・ファジアーノ岡山・栃木SC・ヴァンラーレ八戸・ザスパクサツ群馬・ブラウブリッツ秋田・アスルクラロ沼津(2試合)・カマタマーレ讃岐(2試合)
以上、9チームが入賞!!これは驚き、横浜F・マリノスがランクイン。ポステコグルー監督、ブチギレじゃないでしょうか。

第2位:記録3本
サガン鳥栖・ザスパクサツ群馬・いわてグルージャ盛岡
以上、3チームが入賞!!なんと3位ザスパが2位にもランクイン。2試合でシュート7本とかどういうことだ。

そして堂々の第1位は・・・凄いよねマジで。シュート3本未満のチームがいるという事実に気づいたとき3度見しました。このチームを紹介するためにこのおまけ編作りましたぶっちゃけ。日ハム時代のダルビッシュ有と対戦したのでしょうか。というわけで発表です!

第1位:記録2本
ジェフユナイテッド千葉
圧巻の単独優勝!!堂々のSTAY HOME試合!!(5月5日甲府戦)。
ジェフのマスコットは秋田犬ですし、やはり東北の血がそうさせるのでしょうか。シュート2本って前後半なにやってたんだ。そしてこのシュート2本で2-1で甲府に勝ってるんですよね。。必中コマンド使えたとは千葉、恐ろしい子。
というわけで、みごとジェフユナイテッド千葉が初代MSM受賞です。おめでとうございます。
↓記念にこの試合のハイライトをどうぞ↓

番外編
そしてもう1チーム恐ろしいのがヴァンフォーレ甲府。
5月5日ジェフ千葉をシュート2本に抑え、翌週5月12日には栃木SCをシュート4本に抑える堅守っぷり。恐ろしいのがその2試合とも負けてるんですね。。
シュート2本シュート4本。シュート6本で3点取られるとか正気じゃない、サポーターのメンタルが。
甲府サポーターの皆さん、今年はよいSTAY HOMEできたでしょうか。。


最後に

いかがだったでしょうか。第1回STAY HOME王決定戦。そしてMSM。
GWヒマ企画第2弾(※第1弾はコチラ)として思いつきでやったけど冒頭に書いた通り本当に辛かった。ヒマだとろくなこと考えない。
もう2度とやりたくないので来年のGWはSTAY HOMEすることなくJリーグが開催されることを切に願います。それではみなさん、まだまだ外出自粛は続きそうですが良いSTAY HOMEを!!ソ~~~シャル、ディスタンスッ!!!!第2回は無いぞ!!!!!


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