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目覚めなくていいので、知ってください

認知戦、情報戦、プロパガンダ、詐欺手法の防御についての記事です。
これを知らないと、簡単に敗北します。

簡潔に、列挙していきます。

フェイクは一割で良い

認知戦、情報戦、プロパガンダ、詐欺では、仕掛け側が対象者に与える情報内に「9割程度の事実、1割程度の嘘」を如何に上手くバレずに入れるかが一つのポイントです。

9割の「知らなかった事実」を教え、場の支配者に駆け上がり、的確にフェイクを入れ込みます。それにより、情報の結論を「白(黒)」から「黒(白)」にみせ、間違った認識に誘導する事ができます。

9:1である必要はないですが、オールフェイクではさすがに突っ込まれてしまい、「マジック」として機能しません。プロの術者ほど、フェイクの量を少なくし「バレる=失敗」となるリスクを下げるので、それが大体1割あればいいということです。

あなたがその分野に専門性があるなら、ただの詐欺師のそれは、簡単に見抜くことができるかもしれません。しかしながら、米国、ロシア、英国、イスラエルなど諜報に長けた国が仕掛ける認知戦に関しては、そもそもクローズドな部分のテーマであったり、物語風にみせたり、訓練されたプロの役者・脚本家・心理学者が入ったり、情動を揺さぶるワード・動画を織り交ぜて支持をとりつけたりしますので、見抜くことは極めて困難となります。

固定された観念はスコトマ(盲点)を生む

特に、私たちを取り巻く情報空間は、西側発、特に米国のものがほとんどです。「米国の印象は?」と聞かれると、ポジティブ又はネガティブな事を「即座に」思い浮かべるのではないでしょうか。

「立場・観念が固定されている」から「自動的に即座に判断」がなされます。「思考する」というプロセスを飛ばしています。そのような「観念の固定」が強い場合、例えば、親米の立場であればロシアに反露biasがかかり、反米の立場であればロシアに親露biasがかかりやすくなります。そして、より強く親米になると、より強い反露biasがかかります。逆も然りです。

二項対立を疑え

つまり、人は、二項対立で考えやすく、相対的に判断してしまいがちな生き物といえます。厄介な事に、それらは無自覚の処理系です。

「焼肉とお寿司どっちにする?」と言えば「焼肉」「お寿司」などどちらかの回答がよく返ってきます。これは、誤謬論法で「誤った二分法」と言いますが、相手に都合のいい2択の提示で「どちらかを選ばせる」テクニックでもあります。本音では、相手は、一緒にご飯に行きたくなくても、2択に限定し選ばせる事で、大きな目標「ご飯にいくこと」が可能になります。

「10万人殺した戦争屋と3万人殺した戦争屋ではどちらが悪いですか?」
「10万人殺す戦争屋の方が悪い」でしょうか?
いえいえ、これも「誤った二分法」です。
比較する事がナンセンスです。

「殺す戦争屋が悪い」と毅然と言わなければなりません。

比較、競争、果ての選民思想…も刷り込まれた一種の奴隷調教かもしれません。

戦争は飛び火する

戦争は、飛び火拡散することがあります。
ロシア・ウクライナ、ハマース・イスラエル、中東、中国・台湾・日本…
論理としては、ネオコン、ハザールマフィア…など理由付けはいくらでもできますが、とりあえず「やめなさい」が基本原則です。日本は、もう戦争を記憶している世代がかなり少ないですから、私たちは、抽象力・想像力をもって過去の戦争を真面目に再考した方がよいと思います。

その上で、国防を真剣に考える必要があります。
どちらかに強い支持を唱え、私たちの「反戦原則」を観えなくさせるのも当然、戦争屋を利する認知戦といえ、そんな罠に嵌ってる場合ではありません。二重思考の罠ともいえます。

「正義と敵」のような二項対立で物事を捉える必要などないのですが、私たちは日々、馬鹿でもわかるように、わかりやすく漫画や映画、📺で、その「思考癖」を幾度となく刷り込まれています。これはボディーブローのような愚民化戦略ともいえます。

漫画や映画はあくまでバーチャル空間としての娯楽です。その思考癖を人が死ぬリアルの戦争に持ち込むのは本来、おかしいでしょう。しかしながら非認知領域の「思考癖くん」側にたつとバーチャル・リアルなど関係ない
(連続性がある)ので、おかしさを感じなくさせます。人殺しゲームの廃人が、リアルの人殺しに躊躇するハードルが低くなる原理も同様です。

そもそも世の中に、100%正義と100%敵など在る方が珍しいのです。

SNS

媒体によるリアリティの醸成レベルの違いがあります。
一般的には以下のような並びで、現実感・臨場感が高まります。
VR>動画>画像>文章(簡潔な短文>難解な長文)
短編動画が絶えず流れ込むSNSは、かなり誘導性向が高い媒体といえます。📺はもはや観るに堪えませんが、SNSも強力な洗脳装置といえます。そのことをよく理解して付き合う必要があります。

フィルターバブル(その人の主義志向に合わせた情報が提示される現象)があり、エコーチェンバー(同じ意見が反復され、増幅される状況)が起きますから、防御なく無自覚であれば「極化」する一方です。
きちんと自らで非認知領域の構造まで観ようとし、制御せねばなりません。

無知の知、俯瞰(メタ認知)

無知の知を知らず、「私が騙されるはずがない」というような個人の信念は、詐欺る側からすれば鴨もいいとこです。「騙されて当然、騙されない人などいない。だからこそ、極端に一方の支持はせず、まんべんなく見渡す。修正は柔軟にする」位の信念の方がよいでしょう。

これであれば、「いつでも後戻り可能」という選択の余地、精神的優位さががあります。間違うこと自体は「恥」ではなく、意固地・プライドからくる傲慢さと、同じ過ちを自ら繰り返そうとする姿勢こそ恥です。

オウムに嵌る、北は楽園と聞いて北にいってしまう…など稀に後戻りの余地がなく致命的な事象もありませんから、そうなる前に誰しも気をつけないといけません。防災準備・防災時の行動想定にも似た発想を適用できます。

分析能力とインテリジェンス

最後に個々の分析能力とインテリジェンスの高低があります。

このような事を総合的に考える人は、実のところ1%も満たないと思います。
主流のディスインフォメーションを信じる大きな器、漏れ出た批判思考の人が行き着くであろう対立項の小さな器、連続する認知戦の細分化…これで実質的に99%の人に罠をかけることができます。

実際、西側の悪辣な腐敗は厳然とあります。意図的に漏らし続ければ、少なくとも、米国のDS論(つまり意図的に「部分敵」を明示したトランプが世界に刷り込んだ言葉)を疑うことなく鵜呑みにし熱狂した人は、当然「東側こそがヒーロー」と誘導されやすものです。人工芝運動も同じ論理です。

トランプさん、プーチンさん、イーロンマスクさんこそヒーロー役(世界を欺く制御された反対者の大物)として、配役されている可能性が生まれます。彼らを悪だと正義だとか二項対立を煽りたい訳ではありません。ただ、世界は謀略を知らない人が大半で、少数は謀略を探求(特にSNSユーザーで増加)し、これも大きな二項対立構造であるのは事実で、少数属では神格化されています。

現実の二重スパイは後の歴史家が指摘しますし、テレビのバラエティ()でも逆ドッキリという概念があったりします。ミステリー小説では、逆に当然想定される概念として扱われます。

私たちの信念…つまり観えている世界以上に「全体として制御が施されている可能性」を、想定しておくのは、高度な認知戦の存在があり、超少数の金融資本集団に依る圧倒的富の吸い上げがある以上、当然の話ですし、大きな世界を観る上で重要な考え方、ひとつの楔です。

今は高度な情報制御、大量情報時代です。
原則を、知らず知らずに踏み外すようになりがちです。
反戦争、反意図された薬害、反生殺与奪権の強奪、反超管理社会、反行き過ぎたグローバリズム、反存命人の神格化…私の原則です。

その原則を無意識に少しづつずらされたり、代弁する耳障りのよいスピーカーの神輿を担いだり…何が楽しいのでしょう。ドーパミンが大量にでるのでしょうが依存・中毒者ともいえます。当然、そうなると知性があっても反知性へ傾きます。

ヒトラーも民主的に、熱狂的に選ばれた指導者です。
…で虐殺があり、また誇張された虐殺数が後世にあり、隠れ蓑として逆言論弾圧として利用…全体として願ったり叶ったりなのは誰でしょう。そしてその事は触れない、いえ、むしろ支持母体となっていませんか、トランプさん…。ではプーチンさんは…?あれれ…。

大きな視点でみれば、部分の熱狂のパラダイムは壊すことが可能です。

…で、漫画脳・二項対立脳の人が、これをみて「反トランプ」「反プーチン」などと言うかもしれませんが、そもそも、「その思考癖(二項対立癖)をやめればいい」という記事なのです。

見事に、
「強いbias・ご都合解釈(曲解)→信念と反対→情動/敵意→ネームコーリング」
でしょう…?
短編情報に特化した一喜一憂、曲解脳…「SNS脳」
攻撃もプロパガンダ手法を用いる「反知性」に成り下がっているのです。
「長文、ちゃんと読解して、読め!」です。お気をつけて。

それではまた。


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