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千年鯨の旅日記 日帰り奈良チャレンジ-2


0.前回のあらすじ

 そうだ、奈良に行こうというノリで日帰り旅が始まった。
 早朝に名古屋駅から高速バスで旅立ち、地元民しか読めないような漢字の地名で降り立つ。
 その後、念願の大神神社に行って参拝したのだった。
 最初の目的を達成した私はさっさと次の目的を達成するために移動する。

1.奈良駅に到着

 電車で30分くらいして到着した、奈良駅。
 そこからぶらぶらと歩いて目的地に向かう。
 奈良といえば鹿さんだ。
 神の使いと言いながら、鹿せんべいに対する恐ろしい執着を見せる。
 時には人間を攻撃したり、囲んで圧力をかけるという見た目は可愛いが実は怖いという生き物だ。

 一度やってみたいことがある。
 それは鹿せんべいの大人買いである。
 1セット10枚で200円くらい。
 それを1000円分、5セットで50枚の鹿せんべいを購入した。

 鹿せんべいを購入したのは興福寺の北側。
 この辺りはあまり鹿さんがいなかった。
 安心して鹿さんの圧力に屈することなく購入できるエリアなのでは?と思う。
 一度春日大社にあるお茶屋さんで鹿せんべいを買ってみたのだが、購入直後に背後から謎の圧欲を感じた。
 振り返るとすぐに鹿さんが数頭いてビビリ、思わず床に一枚パリンっと落としたことがあったのだ。

 その時に学んだ。
 鹿せんべいを買う時は、周りに鹿さんがいないところで買おうと。
 今回はその学びを生かして鹿せんべいを購入、鹿さんたちがたくさんいる春日大社に足を運んだ。

2.いざ、鹿せんべいをあげてみる

 鹿さんの圧力は恐ろしいものである。
 もう鹿せんべいない状況でも鹿さんたちはねだってくるのだ。
 最終的に両手を広げてもうないんだよ、バカ野郎と訴えるしかない。
 以前、鹿さんに鹿せんべいをあげたことはあるがうまいこといかなかった。

 今回はうまくいくだろうと思ったが、やはり鹿さんの迫力には負けた。
 鹿さんは鹿せんべいを持っている人間にはすばやく反応する。
 わあーとした笑みを浮かべながら次々とやってくる。
 一頭ならまだかわいいけれど、一気にやってくると恐ろしい。

 お前ら落ち着け!
 ちゃんとみんなにあげるから!
と人間の声が聞こえないのだろうか。
 さすが鹿さんの圧力!
と鹿さんとの戯れを楽しんだのであった。

3.奈良から近鉄で名古屋に帰る

 帰りは近鉄で帰った。
 3時間くらいかかる長い鉄道旅だ。
 乗り換えは2回、大和八木駅と大和西大寺駅。
 最初は普通電車で帰ったが、大和八木駅からは特急券を購入した。

 小学生の頃に、近鉄で帰ったらしいが全く覚えてない。
 多分、二回も乗り換えしなきゃいけなかったから疲れてしまって覚えるのをやめたのだろう。
 電車に乗っている途中、薬師寺を見かけた。
 赤色と白色のきれいな寺である。
 今度は薬師寺を訪れてみようかなといつかの旅の目的と考えてみた。

 夕方から夜へとなったころに近鉄名古屋に到着。
 無事についてほっとする。
 夜はデパ地下で自分へのご褒美に弁当を買った。
 旅の最中に食べたものはカロリーメイトとクレープとサーターアンダギーだったので、最後くらいは豪勢にしようと思ったのだ。
 お疲れ様、自分。

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