井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょ…

井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

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自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。 小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。 2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書いていきたい記事についてまとめています。 記事を読んでいただいて、お役に立つ記事があるようでしたら、ぜひフォローをしていただけると嬉しいです。 自己紹介前述のように、私は現在、小さなコンサル会社を経営しています。事業再生や新規事業の立ち上げを、コンサルという立場からサポートする仕事です。 私のこれまで

    • 【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

      昨日、ソニーが米国の映画館運営会社「アラモ・ドラフトハウス」を買収するというニュースがありました。 そのニュースを見て、「ソニーの可能性」という言葉が頭に浮かんだので、そのあたりのことについて書いてみたいと思います。 特に、「コンテンツ・クリエイターとしてのソニーの可能性」という視点です。 では、早速。 ソニーの課題ソニーが現在、直面している最大の課題は「成長が鈍化した」ということではないかと思っています - なので、「会社を成長させる道筋」を見つけないといけない、と

      • 【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

        第一部と第二部で「株が上がるメカニズム」について整理してみました。で、ここではその内容を最近、上がっている銘柄を使って検証してみたいと思います。 検証に使う銘柄は、名村造船所(7014)。 「造船」は過去6ヶ月のパフォーマンスでNo.1のセクター(過去6ヶ月で110.9%上昇)。その中で最大の上昇をしているのが名村造船所です(115.1%上昇)。この急上昇銘柄を使って検証してみたいと思います。 そして、検証する内容は以下になります。 と、こんな内容になります。 では

        • 【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第二部)

          第一部では、寿スピリッツ(2222)の株価を使って「株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?」を整理してみました。 簡単に「第一部」のサマリーをしておくと、1~3年くらいのスパンで見ると、株価は ① 業績と連動して上下する、② 業績への期待(or 失望)によっても上下する、③ バリュエーションが割高/割安になると株価が下がる/上がる可能性が高くなる、といったところです - いずれも「あたり前」のことですが・・・。 第二部では、ゴールドウイン(8111)の株価を使って

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        • 【日本株】ソニーグループ(6758)- コンテンツ・クリエイターとしての可能性。

        • 【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第三部)

        • 【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第二部)

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第一部)

          「株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?」について考えてみたいと思います。 但し、投資スパンによって株価が上がるメカニズムは大きく異なりますので、ここでは「1~3年くらいのスパンで投資をする場合」という前提で考えてみたいと思います。 それから、そもそも論としてこのテーマで記事を書いてみようと思った理由は、以下の2つです。 ひとつは、「1~3年くらいの中期的な投資スパンで投資をする場合、どこに注目して銘柄選びをすればいいのか?」というシンプルな疑問に対する考えを整

          【日本株】株は、どのようなメカニズムで上がるのだろうか?(第一部)

          【日本経済】物価上昇率は徐々に鈍化していくのではないか? と考える理由。

          日本の物価上昇は、続いているようです。 先週(5/31)発表のあった「5月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)」の上昇率が、以下になります。 対前月比で見ると、それぞれ+0.4%、+0.4%、+0.1%の上昇という内容です。 ※ 用語について。 「総合」指数とは、名前の通りすべてを含めた総合的な物価指数。 「コア」指数は、(上記の)総合指数から「生鮮食品」を除いて計算した物価指数です(生鮮食品は天候や収穫状況によって大きく値段が上下するので、インフレとは必ずしも一致し

          【日本経済】物価上昇率は徐々に鈍化していくのではないか? と考える理由。

          【日本株】京成電鉄(9009)- OLC株の売却はあるのか?

          日本企業が、「政策保有株(持ち合い株)」を売却する流れになっています。そして、政策保有株を売却すると、株価が急騰するケースがしばしばです。 「キャピタル・アロケーション」の発想が日本企業にも浸透してきており、「調達した資金(株主資本と負債の両方)を、そのコストを上回る高い収益性の事業・資産に適切に配分していくことが経営者の重要な仕事だ」といった考え方がかなり一般化しています。 あわせて、「それが出来ていないということは、経営者として落第であり、恥ずかしいことだ」といった空

          【日本株】京成電鉄(9009)- OLC株の売却はあるのか?

          【日本株】クイック(4318)- 今期の減益予想は”前向きな投資”が原因!

          人材紹介や人材派遣などの人材サービスを提供しているクイック(4318)が、今期(25/3)の業績を大幅な減益予想としていましたので、そのことについてアップデートしたいと思います。 特に、株価が下げていましたので、「今期の減益予想をどのように解釈するか?」はとても重要だと思います。 先に結論を書いておくと、 減益の主な要因は、「人材サービス事業への先行投資による費用拡大」です - 現状の事業環境に対して、同社は自信を持っており、それが「今、投資をするべき!」という意思決定

          【日本株】クイック(4318)- 今期の減益予想は”前向きな投資”が原因!

          【日本株】日々のネタ帳 - 4/27~5/3

          先週から始めた「日々のネタ帳」ですが、1週間単位で note にしていこうと思います。 役立つ内容にしていきたいと思います。 2024年4月27日(土)4/26の引け後にあった、クイック(4318)の2024年3月期の決算発表についてです。 先日、「成長力はあるのに、株価が割安だ!」と note にしたばかりだったので、(個人的に)注目をしていた決算でした。 結果は、終わった期(24/3)は「ほぼ予想通りの着地」でしたが、今期(25/3)の会社予想は「売上げは+7.4

          【日本株】日々のネタ帳 - 4/27~5/3

          【日本株】インヴィンシブル投資法人(8963)- 業績回復のスピードと高い分配金利回り

          「インバウンドが好調だ!」というニュースを見て、「じゃあ、ホテルREITもいいのでは?」と思ったので、少し調べてみました。そのあたりのことを書いてみようと思います。 先にポイントを書いておくと、①インヴィンシブル投資法人(8963)が良さそうだ、②各ホテルREITが保有する物件によって、それぞれのREITの収益力やコロナからの回復の具合にはかなり差がある、といった内容です。 分配金利回りで比較してみる!上場しているホテルREITは5本あります。4/18(終値)時点の分配金

          【日本株】インヴィンシブル投資法人(8963)- 業績回復のスピードと高い分配金利回り

          【日本株】日々のネタ帳 - 4/20~4/26

          日々、発表される経済指標や、そこから気づいたことなどを短く、ざっくばらんに書いてみようと思います。 どのような内容になるかわかりせんが、継続しながら、適宜、軌道修正していきたいと思います。 2024年4月25日(木)米国のGDP(2024年1Q)は+1.6%、PCE指数(個人消費支出指数)は+3.7%! 円安・ドル高の修正は難しいのでは・・・? 米国の2024年1Qの実質GDPが発表されました。 対前期比(年率)で+1.6%。 事前の市場予想が+2.4%でしたので、ちょ

          【日本株】日々のネタ帳 - 4/20~4/26

          【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の通期決算が発表されました!

          ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)が、24/2期の通期決算を発表しましたので、その決算内容について書いてみたいと思います。 ちなみに、決算自体は事前の会社予想を大きく上回る良い内容でした。そのため、決算発表の翌日(4/16)の株価は、13.8%も上昇しました。ですので、多くの投資家の方々が、決算を非常にポジティブに受け止められたのだろうと思っています。 一方、個人的には(同社のことを応援し、期待はしているのですが)決算には引き続き「ネガティブ」な感想を持ってい

          【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の通期決算が発表されました!

          【投資戦略】京成電鉄(9009)- 物言う株主の”理屈”は機能するのか?

          英国のパリサー・キャピタル(物言う株主)が、京成電鉄(9009)に対して「保有するオリエンタルランド(OLC)株の一部を売却し、保有比率を15%未満にしろ!(保有比率は、もともと22.15%)」と揺さぶりをかけています。 驚くことに、1%だけですが、京成電鉄がOLC株を売却しました! 伝統的な日本企業のコーポレート・ガバナンスが少しずつですが変わりつつあるようにも見えます。 そんなことで、今年は「物言う株主」の”活躍”が一段と活発になりそうな感じもありますので、①この件は

          【投資戦略】京成電鉄(9009)- 物言う株主の”理屈”は機能するのか?

          【日本株】エクストリーム(6033)- IT企業にエンジニアを派遣している成長企業!

          キャッシュ・リッチで収益力の高い人材系サービス企業の第2弾です。 今回は、株式会社エクストリーム(6033)です。 ポイントは、これまでの成長実績や同社の業態を考えると(少なくとも)今後2~3年にわたって年率10%程度の利益成長は十分に見込めそう。にもかかわらず、現状の株価がとにかく割安、という点です。 どんな会社なのか?デジタル系の人材を派遣している会社です。 ゲーム、スマホ・アプリ、ウェブ・サービスなどを開発する企業向けに、デジタル系のエンジニアやクリエイター、デ

          【日本株】エクストリーム(6033)- IT企業にエンジニアを派遣している成長企業!

          【日本株】霞ヶ関キャピタル(3498) - 24/8期 2Q決算について

          4/2に、霞ヶ関キャピタル(3498)が24/8期 2Q決算を発表しましたので、それについて書いてみようと思います。 主に、①決算は良かったのか? 悪かったのか? と、②バリュエーションはどうなっているのか? についてです。 念のため、これは私の個人的な見解ですので、「外れている可能性」や「見落としていること」があるかもしれません。ですので、「投資(or 売却)」をされる場合には、他の情報もチェックされることと、ご自身でしっかり考え、ご判断されることをお願いいたします。

          【日本株】霞ヶ関キャピタル(3498) - 24/8期 2Q決算について

          【日本株】クイック(4318)- 成長力があるのに株価は割安では?

          人材系のサービスを提供する企業の中には「キャッシュ・リッチだし、ROEも高いのに、PERが割安」な企業が結構あります。そんな企業をいくつかご紹介したいと思います。 まず、第一弾として株式会社クイック(4318)という会社について書いてみます。 ポイントは、①キャッシュ・リッチなので、見た目のPERよりも割安感がある、②成長力を考慮するとさらに割安感が際立つ、③海外事業がもう少し大きくなると投資家の注目を惹くかもしれない、といった点です。 では、早速。 どんな会社なのか

          【日本株】クイック(4318)- 成長力があるのに株価は割安では?