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2歳の誕生日になるはずだった日

1年前、私たちは希望に満ち溢れていました。おもちの病状は安定し、通院治療に切り替わることは既に決まっていました。当たり前に1歳のお誕生日を迎え、2歳になり、成長する過程で病変が治ればいいな。そう考えていました。

現実は残酷で、今日、おもちのいない誕生日を迎えました。入院が長かったのでいないことには慣れていたけど、もうあの笑い声を聞いたり、「ママ!」と嬉しそうに抱きつきに来ることはないのだと、ふとした瞬間に思い出して悲しくなります。

はたから見たら720日の日々は短すぎる生だったかもしれません。しかし、私たち家族にとってはかけがえのない日々でした。子育てが喜びに満ちたものであることを知り、屈託のない笑顔で笑いかける子どもが何よりも愛おしいと感じる日々でした。
おもちとの日々は私たちにとって宝物です。

どんなに嘆いても、おもちは帰ってきません。
だとしたら、私には何ができるだろう?そう自問自答しています。

手始めに、乳幼児へのワクチン接種を躊躇う親御さんに向けて、新型コロナウイルスに感染した場合は重症化する可能性もあること、有効な予防策は現時点ではワクチンしかないことをお伝えしました。
沢山の方から共感・お悔やみの言葉をいただき、有り難く感じています。

一方、私の伝え方が至らず、意図しないミスリードや議論を巻き起こしてしまい、反省しています。
ただ、まずは知ってもらうことが重要だと考えたため、発信した意義はあったと思っています。

ここ数日で、いくら専門家の先生が熱心に発信しても、お母さんたちに上手く伝わっていないのだと感じる場面がいくつかありました。
今後はこの辺りの情報格差を埋めるため勉強し、自分がどう関われるか模索したいと思います。

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