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ハッカソン中毒者 ハッカソンを主催した|生み出されるアイデアの螺旋

 前回記事に書いた通り、ハッカソンを主催しました。リテールテックハッカソン with #ChatGPT というものであり、ChatGPTというバズワードを利用して参加者を増やそうという魂胆が見え見えのハッカソンです。

 私自身が小売業に勤めていることもあり、リテールテックという小売業に目を向けた技術を題材に、ハッカソンを企画しました

そもそもハッカソンとは何か

ハッカソン英語: hackathon 、別名:hack day ,hackfest ,codefest )とは、ソフトウェア開発分野のプログラマグラフィックデザイナーユーザインタフェース設計者プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントである[1]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%BD%E3%83%B3

端的にいってしまえば、短期間でテーマに沿った開発を行い成果物を発表する開発コンテストです。企画、開発、発信の過程を短期間で実践します。

休日の買い物体験を楽しくするプロダクト

 ハッカソンのテーマは休日の買い物体験を楽しくするプロダクトです。コロナ禍で休日の過ごし方が大きく変わり、今なおショッピングセンターには2019年ほどのお客さまには来店いただけていないのが現状です。我々小売事業者が新たな休日の購買体験を体験できていないことも、ショッピングセンターへの客足が戻らない原因であろうと考え、買い物の楽しさそのものを向上できるアイデアが必要ではないかと考え、このテーマを設定しました。

課題解決に縛られない企画を出すためのアイディアソン

 実際の開発に入る前に、成果物の方向性を共有し、開発をスムーズにするために、アイディアソンを実施しました。非線形のアプローチで考えることで、普段の発想からは思い付かないアイデアを着想することを狙いました

具体的な手順は以下の通り。

  1.  直近1年で休日・余暇に買ったものを列挙する

  2. 子供・学生時代に好きだったものを列挙する

  3. 1と2でペアを作り、共通の楽しさを見つけ出す

  4. 1、2、3を横並びで見て、プロダクトのアイデアを記載する

1を通して買い物とそれに付随する買い物体験を想起し、2を通して本能的な楽しさを想起。3でその共通項を見出すことで要素を結合する準備を整え、4で実際にアイデア化するという流れです。

非線形なアプローチから生まれる作品群

 小売業のDXで生み出されるものは、どれを見ても似たようなものばかり。そのような状況に嫌気がさしたので、普段は思い付かないような作品を見たいと思い、上記アプローチを取らせていただきました。結果、非常に満足いく成果となりました。

イカれたプロトタイプを紹介するぜ!

オーディエンス投票1位
Satomiさん 「買い物後押し (ひろ◯き) BOT」

オーディエンス投票2位
うえださん 「買い物気分あげあげBot」

オーディエンス投票3位
ナガクラエミさん 「反省はしても後悔はしたくない!無駄遣いジャッジチャン」

審査員特別賞
dkobayashi さん「オトナのはじめてのおつかい」

なんだこれは・・・たまげたなあ。

 そのほかの作品は以下のリンクに掲載されています。

 到底普段は思い付かないようなアイデアが盛りだくさん。本当に良い意味でイカれた作品がたくさん生み出されました。

 注目すべきことは、0票だった作品が存在しなかったということ。審査はオーディエンス投票で実施しましたが、どの作品も必ず誰かの琴線に触れていたということです。

1人では生み出せないアイディアがたくさん生み出された

 ハッカソンの魅力の一つかと思います。今回は1dayのハッカソンだったのでたかだか9時間程度でしたが、アイディアソンで100近い制作の種が生まれ、実際に11ものプロトタイプが生み出されました。これはもちろん1人の力では到底不可能なことです。さらに言えば、参加者がそれぞれ独立に同じ時間をかけたとしても達成されないと思います。

 100のアイデアが生み出されたのは、同じ空間でアイデアを出し合い、そのアイデアに別の誰かが触発されてまた別のアイデアを出すという、発想の連鎖があったからではないでしょうか。

 11のプロトタイプが生み出されたのは、ハッカソンという時間が限られた環境下で、極限の集中のもと開発が行われたからでしょう。

 そして、このプロトタイプはまた誰かのアイデアに影響を与え、次のサイクルへと向かっていくことでしょう。生み出されたものがすぐに使えないから意味がない、というわけではありません。今回の活動はきっと、どこかに繋がっていくアイデアの螺旋の一部になると私は信じています。

イベント全体としての感謝

 アイデアを生み出すという視点だけではなく、イベント運営としても1人の力だけでは達成できませんでした。

運営にご協力いただいたのびすけさん、吉田さん

突然の依頼にも関わらず司会を引き受けていただいたカトリーナさん

技術メンターを引き受けていただいた光岡さん

参加いただいた皆様

本当にありがとうございます。

当日のまとめ諸々

 当日の様子を動画配信に(長いのでタイムスタンプで必要なところをご覧ください)、twitterもまとめてみました。

当日のプロダクト(再掲)

当日のツイートまとめ

当日の配信の様子

次は私が生み出す番ですね

 7月、8月にハッカソン出ます。応援よろしくお願いします。

Qiita × Fast DOCTOR Health Tech Hackathon

認知症フレンドリーテック 第二回ハッカソン

 今回のハッカソンでたくさんのアイデアと生み出すエネルギーをもらえました。月並みですがこれからも頑張っていきたいと思います。

まとめ

リテールテックハッカソンは終わったんだ
いくら呼んでも帰っては来ないんだ
もうあの時間は終わって、明日から投資回収と向き合う時なんだ 

これでは寂しいので、第2回も開催したいと思います。

参考記事

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