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ハッカソン中毒者 ハッカソンで受賞する #認知症フレンドリーテック

 初めましての方は初めまして。前回の記事を読んでいただけている方はありがとうございます。普段はショッピングセンターを経営する企業に勤務する渡邊と申します。これまでいくつかハッカソンに関する記事を書かせていただきましたが、この度認知症フレンドリーテックハッカソンにて受賞させていただきました

反省・感想について

開催翌日時点での収録となります。前後編に分かれますが、本記事を読みながらラジオ感覚で聞いていただけるとありがたいです
※とても音声が小さいです


そもそもハッカソンとは何か

ハッカソン英語: hackathon 、別名:hack day ,hackfest ,codefest )とは、ソフトウェア開発分野のプログラマグラフィックデザイナーユーザインタフェース設計者プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントである[1]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%BD%E3%83%B3

端的にいってしまえば、短期間でテーマに沿った開発を行い成果物を発表する開発コンテストです。企画、開発、発信の過程を短期間で実践します。

短時間で実際の開発と発信まで実行しなければならず、プレッシャーの中で開発をすることで普段と異なる体験ができることが魅力の一つです

参加したハッカソンについて

冒頭申し上げた通り、認知症フレンドリーテックハッカソンに出場しました

本ハッカソンにて協賛にて参加されている、welzoさんに選出いただくwelzo賞を光栄にも私の参加したチームにて受賞いたしました

認知症フレンドリーテックとは

皆さまは認知症に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。

  • 何となく怖い

  • 人が変わってしまう

  • 自分はなりたくない

などいろいろなイメージがあるかもしれません。
ですが、認知症は加齢が最大のリスク因子であり寿命のさらなる延伸が期待される日本において、誰もがなる可能性があるものであり、向き合うべきものなのです。
従って、認知症の方でも過ごしやすい社会をつくってくことが重要であり、そこにテクノロジーの視点からアプローチすることこそ、認知症フレンドリーテックの意味するところとなります

詳しくは下記Zennの記事をお読みいただきたいです。

ちなみに私は本ハッカソンの1年前にアイディアソンに参加させていただきました。

フォーカスした課題|未払い行動

認知症の方が買い物に行くと、お金を支払うことを忘れて品物を持って帰ってしまう「未払い行動」が起きることがあります。 本人は意図的に行っている訳ではなく、認知症の症状によって支払いを「忘れる」ため起こります。 この「未払い行動」は周囲に理解されにくい症状です。

私自身小売業に勤務しており、すべてのお客さまに楽しく買い物をしてほしいという思いがあります。だからこそ、認知症に対する解像度が非常に高い方とチームを組んで本課題に取り組ませていただきました。

作成したプロダクト

詳細はリンク先をご覧ください。

誰もが楽しく買い物ができる仕組みづくりと称して、LINEを通じて認知症の方と店舗従業員が交互に理解しあえるプロダクトを目指しました。

他の魅力的なプロダクト

他のチームが開発したプロダクトはこちらに掲載があります。ぜひとも併せてご覧いただけますと幸いです。

今回の受賞要因

つくるものの価値・方向性を一致させた上で開発を実行した

実は私は本イベント前に別の要件があり、1日目の15時頃からの参加となりました。ですがここで焦って手を動かし始めず、未払い行動におけるどの課題を解決するのか、認知症の方・店舗の方は何がうれしいのかを合意してから手を動かし始めました。結果、迷うことなく実装を進めることができました。
17時過ぎに会場を離れ、ホテルについてからコードを書き始めたのは当日の23時頃だった(そこまでは他の参加者の方と飲み食いして、グーグー寝ながら頭を休めていました。前日もあまり寝てなかったのでね)のですが、そこから朝の5時時点で従業員側のLINEはChatGPTのプロンプト込みで完成し、認知症の方が利用するwebアプリケーションの動作自体もほぼ完成していました。
そのあと、webアプリをLIFFで見せるか、ビーコンをNFCで再現できないか、音声再生をGCP使うかweb speech使うか録音するか、・・・など細かいところを5時から8時あたりで検討していました。

解像度の高い領域のプロダクトを開発した

チームの方がそれぞれ未払い行動に対して高い解像度を持っており、なおかつ私は小売に対して解像度が高い状況だったので、おそらく課題はこういうことだろうという推測で進むということがありませんでした。

だからこそ未払い行動を止めるのではなく、許せる店舗に相互理解で改善してくという方向性を合意できたと思っており、プロダクトの説得力もあったのではないかと考えています。

デモで何を見せるのかを意識した開発を徹底した

プロダクトの価値が伝わるデモを考え、そのために必要な機能を実装していきました。それにより、実装したは良いが結局使わないという機能はほとんどありませんでした。
付随して、13時には実装を終了し、そこからは動画の撮影やデモのリハーサル等、すべての時間をプレゼンの準備にあてました。

ですが、デモの見せ方については反省が残るところとなりました。

今回の反省点

デモの精度が低かった

今回のプロダクトのデモにおける肝は認知症の方に不快な思いをさせずに、未払いになりそうなことをリマインドするところだと考えていました。ですので、チームの方の娘さんに音声を収録していただいてアプリケーションに組み込んだのですが、本番はその音声がZoomに乗らないという事故が発生していました。

私の耳には届いている音声が皆さまのもとに届かず、残念な気分になりました。ちゃんと音声を収録したでも動画も用意しておくべきでしたね。

今後の活動について

ハッカソンコミュニティの運営

詳しくはリンク先へ。
ハッカソンを学び、ハッカソンから学ぶ。そんなコミュニティです。

細かいことではありますが、今回もハッカソンで学びがありました。具体的にはReactのuseRefで既存の要素(今回は<audio>タグ)をラップし、新たなUI要素として生成することができるようになりました。

強制的に必要な機能を実装しなければならないハッカソンだからこそ、新たな学びを得ることができます。

参加する予定のハッカソン

もちろん受賞はしたものの優勝したわけではありません。継続的にハッカソンには参加し、更に学びを深めていきたいと考えています。


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