さかなの読書記録【2020.06】

6月終了です。暑くなりましたね。
コロナはいったん感染者が減っていましたね。
町のお店は休業や時短が終わって、ほぼ通常通りの営業になりました。テイクアウトは引き続きOKの店が多く、テイクアウトのお客さんもそこそこ見かけました。
カフェは席数を減らして営業再開されています。混雑しています。
休業の間にリニューアルしたお店もありました。たくましさを感じます。
人通りも増えましたが、外国人観光客はぜんぜん見かけず、近場からの旅行客という感じの人はちらほらと見るようになりました。
マスクはしている人としていない人が7:3くらい…? けっこうみんなつけています。コンビニでもマスクや消毒液が売られるようになりました。
外出したり観光したりしている人達が、とても楽しそうにしているなあと感じたのが、印象的でした。自由に外に出られるというのは嬉しい事なんですね。
…という感じで、コロナについてのちょっとした記録でした。こういうの、意外とすぐに実際どうだったかわからなくなってしまうので、日常のささやかな記録は取っておこうかと思います。

というわけで、そらとぶさかなです。
今月は後半が原稿でばたばたしていたので、前半に3冊読みました。
ちょっとした感想です。

■カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」
…内容を何も知らずに、名作だという事でなんとなく読み始めたのですが、これはネタバレ無しで読んで良かったと思いました。
非常につらかった。とても切ない、やるせないような話に思える一方、人生に少しでも幸せな時期があれば、それを胸にして生き抜いていく事も人間って出来るのだな…というささやかな希望も感じたりしました。救いは無かった。でも主人公は登場人物内では最も幸運で最も幸せだったと思う。長いけど途中からは一気だった。
ただ読み方が正直よくわからないので、書評とか見てこういう読み方があるのだなともう少し勉強したいと思います。

■神戸遥真「この声とどけ!恋がはじまる放送室」
…放送部の小説が書きたくて勉強のために読んだところ、ストーリーはわかりやすくてきっちりしている、キャラは一人ずつ丁寧に描かれていて、主人公の成長も伝わってくる、非常に見事な本で普通に楽しんでいました。(だいたいいつもそう)
児童書って、「自分の書いたものが、誰かの一生に寄りそう作品になるかもしれない」という事を思い出させてくれますね。そういうのってプロアマ関係無いですし。

■湊かなえ「ブロードキャスト」
…もう高校放送部の青春小説ってこの一作で全て語りつくされてるのでは?というくらい細かく部活動の事が描かれていて密度も濃い。陸上部と絡ませて描かれているのは、1つの部活だけだと単調でありきたりな感じになりがちだからその考慮かなと思いました。
メインは主人公のストーリー、サブで部員達の心情や関係性という、ストーリーのきれいな形の大木が目に見えるようです。ラストの伏線回収も爽やか。大会で発表された番組それぞれの内容を考えるのがめちゃくちゃ大変そう…。
何だか1つのシーンに対して書き込み量が多くて細かいというか、1つ1つのエピソードの掘り下げが深いと思ったら、新聞で連載されてた小説なんですね。小分けで連載されていたからそのぶん密度が濃いのか。
放送部の小説が書きたいな~と思って勉強で読んだんですが……もう放送部の小説、これ以上に書かれる必要ってある?(二度目)

読書はそんな感じでした。
相変わらずあんまり読めていないですね。少し軽めの本をたくさん読みたいような気分です。

さて。
6月は、長編を一つ書いて某賞に応募しました。
白紙からプロット起こすのに時間を使いすぎ、残り2週間で200枚を書くハメになり、しかもさかなは超遅筆のため、締切直前で徹夜するなど散々な目にあいました(自分のせいです)
規定枚数をこえるために、あらゆるページ稼ぎを行ったボロボロ悲惨きわまりない原稿なので、もう記念受験です。
ちょっと無計画すぎたし、執筆ペースも無茶苦茶すぎたなあ。
ただ、とても書きたいテーマなのだという事を自覚したので、書き直して改めて挑戦したいなあと思います。また下読みも依頼するかもしれないのでよろしくお願いします。

~応募の負のエンドレスループ~
応募したい賞を見つける→でも送れるような良い原稿を期日までに書き上げられる自信が無い→見送る→特に何も書きあがらない→そのうちまた次の賞を見つける→書けないし送れる原稿も無いから見送る…

というループをこれまで何年もやってきて、応募しなきゃと口では言い続けても、結局応募できたのは数回で、もうこんな年齢になってしまった………………自分より若くても何度も応募して、既にチャンスをつかめた人はたくさんいる………………
みたいな暗黒の想いが最近とても強く、じめじめざかな過ぎてカビさえそっと避けて通っていくありさまなので、
「バカヤロー!ジメジメしてる暇があれば書け!ポメラDM100だって電池残り一つのところ頑張ってんだよ!!」と、自分をヒレで張り倒すような気持ちで頑張りました(電池は換えました)
応援してくださったりねぎらってくださった方々、本当にありがとうございました。ひからびきった魚に声援が染み渡りました。

締切が無いと書きあがらないタイプのようです。
でも締切があれば書きあがるという事なので、どんどん締切を作って、原稿をつくっていこうと思います。
一度原稿を作れば、反省点を見つけて、もっといいものを書く手がかりになると思っています。応募の生のループに乗っていきたいです。
同人誌用の作品も書きたいものがたくさんあるので、ちょっと落ち着いたので取り掛かりたいですね。
あと、健康。健康を大事にしましょう、本当に。