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音楽理論を学んだらどうなるの?


音楽理論とは?


音楽学の1つの分野で音楽の構造や手法を研究し、道筋を立てて具体的に説明できるように体系化したもの(知識)


例えば料理のレシピは

料理の名前

調理どれぐらいの時間が必要か

どんな食材でどれぐらいの量が必要なのか

どんな調理器具や道具が必要なのか

調理する順番や手順

出来上がる料理が何人前か



誰が作っても味も量も再現できるように説明されていますよね?

カレーを作りたいのにシチューができあがったら、それはレシピとしては成立しないですよね

あと

「これがカレーな?」

「とりあえず食べてみ」

「そんで俺が作るところ見とけ」

「そしたら作れるようになっから」

これでは、

才あるものでない限り再現はできず

カレーのような何か

ができあがるだけです。

それじゃ困りますよね?

そうならないように

レシピも初期は料理がわかる人の覚え書きみたいなもので、足りない情報がたくさんあったみたいですが、一般の人にも再現できるように
細かく記されていき今に至ります。

要するに料理理論ですよね

音楽理論も同じで

紀元前から長い年月を経て、音楽家や物理学者など色々な分野の人の力で、これでもかっていうぐらい音楽の構造を体系化し、具体的に説明してくれている、とってもありがたいものです。


音楽理論って必要なの?


音楽理論は難しい!

勉強して意味あんの?

僕も昔は思っていました

それどころか音楽理論を勉強したら
個性がなくなるんじゃないの?
とまで思っていた大馬鹿者です。

例えば

◯◯のような演奏がしたい
◯◯のような曲を作れるようになりたい

と思ったとき

どうしますか?

音楽理論がなければ

自分で一から法則性を探して、理論を作っていくしかないです。

それはそれは気の遠くなる作業が必要になります。

でも

音楽理論は代わりに解き方を考えてくれているわけですから、

コード理論の本を学べば

「この曲のコード進行はこうできてるのね」

「この作曲家さんの特徴はこういうのなのね」

旋律に関係する本を学べば

「こういう風に演奏すればカッチョ良くなるのね」

と自分のセンスが磨かれていき

個性がなくなるどころか
個性が磨かれていくと思っています。

現代は昔と違って目的別に様々な本やlessonが
あって音楽が学びやすくなっています。

でも、これらは全て音楽理論
正しくは西洋音楽理論で説明されます

そして僕達は学校教育の恩恵によって西洋音楽の耳になっていて、よほど特別な環境で育っていない限り、そのフィルターを通して音楽を聴くことになります。

なので日本民謡やインド音楽など民族音楽であっても西洋音楽理論の視点からでしか学ぶことができません。

でも、それは残念なことではなくて
西洋音楽理論があるから、世界の音楽を分析し
自分に取り込むことができるので、とてもありがたいですよね。


音楽理論を理解したらどうなるの?



そして音楽理論という道具で理解すると
今まで抽象的に捉えていた音楽が具体的になり聴こえ方が変化していきます。

たとえば

今までは

「なんかジャズっぽくて響きが普通じゃないの」

「なんか黒人の人達がやってて、なんか、うおっ!てなる響き」

と認識していたものが

「今のオルタードだ!」

「この曲はブルース進行だな」



具体的に音楽の言葉として言語化され認識できるようになります。

そして
わかればわかるほど、今まで知らなかった情報を捉えられるようになって、面白くなっていきます。

さらに!手法を学べば表現もできるようにも
なります。


音楽理論は難しくないの?


確かに覚える事が多くて
とっつきにくいイメージがあるのも事実です

でも
難しい!覚えられない!
そういう時って

学ぶ順番を間違ったり

なぜこの知識が必要なのかを1つ1つ意味づけできていなかったり

している事が多いです。

体系化されているということは

何かをすっとばしたり曖昧にしたまま残していると理解できなくなります。

ぼくは何度も、これをやってしまって
遠回りしてきました。


「音楽理論は暗記ではなく理解すること」

これがポイントだと気づきました

わからない単語がでてきたら

「なんとなくわかった」

で終わらせないこと、焦って進もうとせずに
立ち止まっても良いから調べてみる事が大切です。


終わりに


昔の自分に言ってやりたいことがあります

わかったつもり

は危ないぞ!

と!

「理解できた!」

と感じた瞬間

脳内では

今までもっていた記憶の手がニュー
っと伸びて新しい記憶と手を繋ぎます。

そして繋がった手が離れないように
さらに理解を深めていきます。

そうすることで自然と自分の一部になります。

逆に手を繋がなかった知識は、ポイポイ捨てられていき、25歳以降はそのシステムが強化されていくそうです。(だから子供頃は無意味なことでも、どんどん覚えていけるんですね)


音楽の記憶の手がたくさん繋ぎあっていけば
いくほど、音楽の世界が広がっていきます。

そんな便利な道具として使っていけるように音楽理論があります。

そして使える使えないことを抜きにしても

先人達が言語化してきた「音の芸術」の世界は美しくて知的興奮に溢れています。

音楽理論とは

そんな素敵な学問です^_^

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