タダノツカサ

人生の経験のうち大半を愚行に費やす者 | 20字小説を書く人 | 時々音楽を語る | …

タダノツカサ

人生の経験のうち大半を愚行に費やす者 | 20字小説を書く人 | 時々音楽を語る | 稀に本の感想 | 合言葉は「Have a good day!」

マガジン

  • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン

    • 33,560本

    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • 共同マガジン|レオン ファミリー

    • 357本

    レオンファミリーはこんな人向けのマガジン。 ・noteを成長させたい ・初心者でnoteのことが分からない ・将来的に収益化を考えてる 目的は、多くの人に愛を届けることかな。 大昔より生活は豊かになってるはずなのに、愛に飢えてる人が増えてるんだよね。 電化製品が増えて便利になってるし、公共施設だって整ってる。ボウリング場なんかの娯楽スペースまで整ってるのに、不幸を感じてる人が多いんだよ。 それって、生活の豊かさと人間の幸福度って相関がないからじゃないかな。 人って、幸せになるために生まれてきたんだよ。 でも、生活が豊かになってお金をいくら手に入れても、幸せのコアがないと、絶対に幸せにはなれらないんだよ。 俺が言えた事じゃないんだけど、それでも、一人でも多くの人に幸せを届けられるようなマガジンにできたら素晴らしい事なんじゃないかなって思ってる。 俺と一緒に活動してくれる人を待ってるよ。

  • ただの20字小説集

    「限られた文字が紡ぎ出す、無限なる物語」 シロクマ文芸部応募作品を含めた、これまで発表している20字小説をまとめています。

  • 父の背中

    父と歩いてきた日々を、忘れないための生きた証。

最近の記事

うなぎの味を知るには早すぎた頃から

子供の頃、家族でうなぎ料理を食べによく行っていたことがある。 私の認識では、うなぎ料理は昔から高級料理として振る舞われているのが、世の常だと勝手に解釈している。 にも関わらず私の家族は、私自身が中学生になるまでの間、行きつけのうなぎ料理店に、一年に必ず一回以上は訪れていたのである。 今振り返れば、当時は家族揃って相当な贅沢をしていたものだと思う。しかしその頃の私は、うなぎの蒲焼きをはじめとした料理が、かなり苦手であったのだ。 まず蒲焼きは、口に含んだ瞬間に広がる細かい

    • ララバイ | 20字小説

      「今日はもう眠りな。明日は早いんだから」

      • 己の原点を探る旅へ

        幼い頃、家族で仙台に行ったことがあるらしい。 父の従姉妹にあたる人が、仙台で挙式を上げるため、新幹線に乗って現地へと目指していたそうだ。 しかし私に、そのような記憶はほとんどない。おそらく降り立ったであろう仙台駅周辺を含め、景色はどんなふうに映っていたか、まるで憶えがない。 仙台での出来事について母と話をするたびに、母は決まってこういうのだ。「あの時のツカサは、水ぼうそうにかかっていて大変だったんだから」と。 ちなみに私には、その水ぼうそうがどんなにしんどいものであっ

        • 無茶振り | 20字小説

          「…すみません。急に振られても困ります」

        うなぎの味を知るには早すぎた頃から

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        記事

          生乾きのニオイに耐えられず

          一人暮らしの家に食器乾燥機を設置している人は、はたしてどれぐらいいるのだろうか。 私はたまに、YouTubeなどでルームツアーなる動画を拝見することがある。さらに快適に過ごせるようにと、参考になる要素をうまく取り入れたりすることもあった。 ただ、自分の記憶が正しければ、これまで見てきたルームツアーの中で、家族ご用達でもある食器乾燥機が映し出されている、あるいはそれを紹介している動画を一度も見た憶えがない。 そのたびに、ふと疑問に浮かぶことがあるのだ。普段この人は、あの人

          生乾きのニオイに耐えられず

          エッセイへの入り口、人生におけるバイブル

          気がつけば先日、自宅の近所にある書店に足を運び、「さるのこしかけ」というさくらももこ氏のエッセイ本を手に取っていた。 いつかまた、自分の手で取って読んでおきたいと思いつつ、社会人になってもなかなか触れるきっかけを見出そうとしないまま、幾星霜の歳月を経てしまっていた。 というのも私は一度、一昔前に「さるのこしかけ」を手に取り、読んでいたことがある。そして、この本をはじめて知ったのは、未だ読書することを習慣づいていなかった中学生の頃からである。 自分にとっては、その時がもっ

          エッセイへの入り口、人生におけるバイブル

          五月病 | 20字小説

          気づけば上司に休むと連絡してた、朝一番。

          五月病 | 20字小説

          思い出したら、立ち止まってしまうから

          2022.05.21 母『お父さんにハイボール🍺を   ありがとう😌 今 届きました😆』 母『わーい!と思ってるに違いない』 『うんうん』私 『至るところにハイボール飾ってくださいな』私 母『はい!!』 * * * 父が亡くなった翌年のある日、私は母から突然こう尋ねられた。 「ツカサは、今もお父さんのこと思い出すことあるの?」 その問いに対し、私はすぐに返事をせず、一旦間を置いて「ない」とだけ答えた。それに続くように母は「どうして?」と問い返す。 一見、簡

          思い出したら、立ち止まってしまうから

          ゴミ出しが雨に流されていく

          ここのところ、天気に嫌われているかもしれない。 今日は一週間に一度しかない、特定のゴミを回収する日だった。プラスチック系をはじめ、ビンやカンにペットボトルの空き容器、それに牛乳パックや段ボールなどといった古紙が対象となっている。 しかし今日も今日とて、生憎の悪天候に見舞われた。先週あたり、解体しておいた段ボールや、読まなくなった冊子の山をまとめておいたのに、捨てに行けず仕舞いとなってしまった。 本来ならば、それらのゴミを先週に出す予定だった。しかしその日も運悪く、一日中

          ゴミ出しが雨に流されていく

          真相を知って、バカを見て、後悔して…

          2023年11月某日。私はSさんと新宿のとある居酒屋にて、飲みに行く約束をしていた。 Sさんとは、私が上京したての頃の会社からの付き合いである。元々、某大手企業に勤めていたSさんは、定年退職に伴い、私が入社してから半年経過した後に入ってきたのである。 たまたま座っているデスクが向かい側だったということもあり、何気ない会話から少しずつ意気投合するようになった。気づけば、会社がらみの飲み会だけでなく、仕事帰りに一緒に呑みに行くような、親しい間柄にもなっていたのであった。 こ

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          真相を知って、バカを見て、後悔して…

          黒ずみの果実 | 20字小説

          一生赦さなくていい。私も恨み続けるから。

          黒ずみの果実 | 20字小説

          立つ鳥跡を濁さずと決める前から当日まで

          「最終日、そちらに伺いますので」 一ヶ月前、会社の本社から私の元に一通の封筒が届いた。 中身は、私が退職した後で、役所などに申請や添付したりするのに必要な書類が入っていた。「そろそろ休みに入るとのことなので、送ります」と付箋に一筆、総務部長のコメントが添えられている。 しかし、ひと通り確認してみれば、こちらが呆れてしまうほど不備が目立っていた。あさらかまな誤字脱字であったり、会社側で記入するべき箇所が抜けていたりと、どう見ても目を疑うものばかりだ。 明らかにダブルチェ

          立つ鳥跡を濁さずと決める前から当日まで

          群れから外れた「孤独」と「孤高」がすれ違う

          さすがにあの猫たちは、そこにずっといるワケがなかった。 5月15日午後。退職に伴い、最後の挨拶に会社へ行く前に、私はとある場所に向かっていた。前の職場にいた時期に、毎回昼休みに会社を抜けて、よく歩きに回っていた海浜公園だ。 この日は平日であるにも関わらず、駐車場に到着すると、すでに多くの車が停まっていた。さらに園内に足を運ぶと、至る所に家族連れや恋人たちだけでなく、私のように単独で訪れている人も多く見受けられた。 この近くには空港があることもあり、相変わらず上空からは時

          群れから外れた「孤独」と「孤高」がすれ違う

          ほおずき | 20字小説

          始めから貴方のこと、好きじゃなかったの。

          ほおずき | 20字小説

          大切なものを通り過ぎる日々に身を置く

          今から10年以上前。当時、私が高校生の時からのめり込んでいた、UVERworldの通算7枚目のアルバム「THE ONE」手に取った日のことだ。 最後に収められている「NOWHERE boy」という曲が流れ始めた時、思わず胸が抉れられそうな感覚を持った。 これまでUVERworldが発表してきた、それぞれのアルバムの最後の曲にはインストであったり、お決まりの疾走感溢れるバンドサウンドが収録されているのが個人的な見解では通例だった。 だがこれまでとは異なり、乾いた音を主張す

          大切なものを通り過ぎる日々に身を置く

          ブックエンド | 20字小説

          君の物語が倒れぬよう、僕が支えておくね。

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