佐藤芽衣

映画感想文や読書感想文などをつらつら書いています。ごった煮アカウントです。ご容赦くださ…

佐藤芽衣

映画感想文や読書感想文などをつらつら書いています。ごった煮アカウントです。ご容赦ください!

マガジン

  • #エッセイ・日記

    日々の気付き、書いておかないと忘れてしまうけれど、また繰り返されるであろう思考について書いています。

  • #映画感想文

    映画感想文です。備忘録です。分析的な批評はなく、ネタバレしています。

  • #お仕事の話

    失業、無職、転職など、波乱万丈のお仕事人生。何が来ても意外と平気。今、落ち込んでていても何とかなるものです。

  • #読書感想文

    文芸書から自己啓発書まで、読書感想文として書き留めています。ご参考になれば幸いです。

  • #怪談牡丹燈籠 現代語訳

    三遊亭円朝の速記本『怪談牡丹燈籠』の口語文体を現代語訳しています。江戸の風に吹かれようではありませんか。

最近の記事

ねんきん定期便が届き、生きる気力が削がれる

「ねんきん定期便」が届いていても、これまではそれほど真面目には見てこなかった。しかし、わたしも自他ともに認める中年となり、しげしげとハガキに記載されている支給額をながめる。 マジか! これで暮らせと? どうやって? フリーターとして、ふらふらしていた時期はあるにせよ、国民年金はちゃんと納めてきたし、学生で払えないときは免除手続きをしてきた。まがりなりにも厚生年金の期間もあるのに、こんなに少ないの? もう、さっさとこの世を去ったほうがいいのだな、と思った。Yahoo!のリア

    • #映画感想文324『ピクニック at ハンギング・ロック』(1975)

      映画『ピクニック at ハンギング・ロック(原題:Picnic at Hanging Rock)』(1975)を映画館で観てきた。 監督はピーター・ウィアー、脚本はクリフ・グリーン。 1975年製作、107分、オーストラリア映画。 寄宿学校の女子学生たちが岩山へピクニックに出かける。そのピクニックによって、三人の女子学生と一人の女性数学教師が忽然といなくなってしまう。この四人の捜索が物語の軸にある。その中で、学費を滞納している孤児の学生が追い出されたりと、女性の人生の限

      • #映画感想文323『悪は存在しない』(2023)

        映画『悪は存在しない』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本は濱口竜介、出演は大美賀均、西川玲。 2023年製作、106分、日本映画。 田舎にグランピング施設を作ろうと、東京から芸能プロダクションがやってくる。彼らが住民説明会を開くところから、村がざわつき始める。コロナの補助金狙いで始めただけの素人だと村の人々は気付いている。 芸能プロダクションと村の人たちの住民説明会は、すごくリアリティがあった。芸能事務所の薄っぺらな感じ。社長とコンサルを連れてこないと話にな

        • 体脂肪率が30%越えていた

          とうとう、スポーツジムに入会してしまった。 とはいえ、肉体改造は入会理由の半分に過ぎない。いまどきのジムは、Wi-Fi付き、充電コンセントありのコワーキングスペース、休憩ラウンジ、サウナ、大浴場、プールなどがあり、運動以外のところも、なかなか充実している。 自宅にいると、あまりに集中できなくて、ほとほと困っていた。今のアパートに住み始めて、もう12年以上が経過しているので、何もかもに飽き飽きしている。体感治安はあまりよくないのだが、どこに行くのもアクセスが良いところなので

        ねんきん定期便が届き、生きる気力が削がれる

        マガジン

        • #エッセイ・日記
          141本
        • #映画感想文
          331本
        • #お仕事の話
          185本
        • #読書感想文
          107本
        • #怪談牡丹燈籠 現代語訳
          16本

        記事

          終業時間後に休日出勤命令される

          終業時間が過ぎ、わたしは電車の中でぐったりしていた。外勤を終え、明日はやっと休みだと一息ついているところだった。会社のSlackをチェックする義務はないのだが、念のため、見ておく。ボスからの新規メッセージがある。 そこには、「明日の午前中に在宅勤務でいいから、○○に対応してほしい」とあった。休日出勤には従わないと、解雇理由にもなるらしい。ただ、翌日、というか二十四時間切っているところで依頼するのって、さすがにひどすぎないか。 ワーカホリックになったところで報われないことは

          終業時間後に休日出勤命令される

          後出しジャンケンに辟易する

          ここ最近、疲れていた。ストレスによる不正出血と微熱のダブルパンチで、わたしの許容量がおちょこサイズになっていることもあると思うが、仕事を辞めたい病が再発してしまった。とはいえ、衝動的に辞められるほど若くはない。 (若くても衝動的に辞めるのは賢明な選択ではないが、選択できてしまうのが若さの価値である。若さとは尊大で傲慢で向こう見ずであるからこそ輝きを放つのだ。若い人よ、どんどん身勝手に生意気に生きたまえ。それが君が今しか持ち得ることができないエネルギーである。) わたしは中

          後出しジャンケンに辟易する

          スーパー銭湯で漫画を読む

          スーパー銭湯に行ったら、休憩コーナーで漫画を読む。それが楽しい、というより、流行を把握するためにやっているようなところがある。 今回は『怪獣8号』『チェーンソーマン』『SPY×FAMILY』を読んだ。(後ろの二つは最初の三巻だけ) 驚きだったのは、どれも登場人物たちが労働することは当たり前で、『怪獣8号』と『チェーンソーマン』は食うに困るから働いている感が満載であったことだ。夢がまぶされているが、労働とそれにまつわる組織と権力の物語ではないか。そして、主人公はそのままの人

          スーパー銭湯で漫画を読む

          説教系note

          noteのアルゴリズムがどうなっているのかは知らないが、おすすめにキャリア関連の説教系の記事が結構表示される。 読むことには読むのだが、「スキ」はつけない。感心することも多いのだが、不特定多数の人に向けて、説教してしまう心理がよくわからない。 「あなたがこの程度のレベルなら、ぜいたくを言うな」 「〇〇ぐらいの人ならわかるけれど、あなたは違うんだから努力しろ」 とか書いてあると、ドン引きする。 たとえば、「Appleのティム・クックなら」とか言っている本人が、全然、ティム

          説教系note

          #映画感想文322『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(原題:Rapito)』(2023)

          映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本はマルコ・ベロッキオ。 2023年製作、125分、イタリア・フランス・ドイツ合作。 1858年、ボローニャのユダヤ人街に暮らすモルターラ家に、カトリックの教会の人たちがやって来て、「エドガルドはカトリックの洗礼を受けたので、ユダヤ教を信仰すべきではない」と突然宣告して、彼を連れ去ってしまう。誘拐であるのだが、警察は動かない。誘拐であることをイギリスやアメリカのメディアに訴え、

          #映画感想文322『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(原題:Rapito)』(2023)

          #映画感想文321『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』(2022)

          映画『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(原題:Rabiye Kurnaz gegen George W. Bush)』(2022)を映画館で観てきた。 監督はアンドレアス・ドレーゼン、脚本はライラ・シュティーラー、出演はメルテン・カプタン。 2022年製作、119分、ドイツ・フランス合作。 ラビエはドイツに暮らすトルコ系の移民。夫は自動車メーカーの工場で働き、長男はトルコの女性と結婚、下の息子二人は中学生と小学生でまだ小さい。 長男ムラートは、ムスリム

          #映画感想文321『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』(2022)

          #映画感想文320『無名』(2023)

          映画『無名(原題: Hidden Blade)』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本はチェン・アル、出演はトニー・レオン、ワン・イーボー。 2023年製作、131分、中国映画。 舞台は日本軍の侵略に耐える中国大陸。大日本帝国軍は、広州、重慶を爆撃し、満州国を作り、上海を拠点にしてスパイが動いている。 中国共産党、中国国民党、日本軍のスパイがおり、二重スパイ、三重スパイなのか、という信用できない登場人物たちが、それぞれの思惑を持ち、それぞれの隠し事をして、終戦の

          #映画感想文320『無名』(2023)

          #映画感想文319『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(2024)

          映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国(原題:Godzilla x Kong: The New Empire)』(2024)を映画館で観てきた。 監督はアダム・ウィンガード、出演はレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ケイリー・ホトル。 2024年製作、117分、アメリカ映画。 バカ映画だろうなと思って観に行ったら、ちゃんとバカ映画だった。 孤独に暮らすキングコングの世界に邪悪な猿どもが、やって来た。悪い猿は、怪獣を兵器として従えている。さすがのキングコングも

          #映画感想文319『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(2024)

          明日から4連休だけれど、ノープラン。とりあえず、暴飲暴食せず、規則正しく生活することが目標。noteの記事も書き溜めよう。

          明日から4連休だけれど、ノープラン。とりあえず、暴飲暴食せず、規則正しく生活することが目標。noteの記事も書き溜めよう。

          #映画感想文318『リンダはチキンがたべたい!』(2023)

          映画『リンダはチキンがたべたい!(原題:Linda veut du poulet!)』(2023)を映画館で観てきた。 監督・脚本は、キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック。 2023年製作、76分、フランスのアニメーション映画。 主人公のリンダは8歳で母のポレットと団地で暮らしている。父親は心不全ですでに亡くなっている。その父が得意としていた「パプリカ・チキン」の料理を食べたいとリンダは母にねだる。しかし、フランス全土の労働者がストライキをしており、鶏肉を手に入

          #映画感想文318『リンダはチキンがたべたい!』(2023)

          #映画感想文317『貴公子』(2023)

          映画『貴公子(原題:The Childe)』(2023)を映画館で観てきた。 監督はパク・フンジョン監督、出演はキム・ソンホ、カン・テジュ、キム・ガンウ、コ・アラ。 2023年製作、118分、韓国映画。 韓国ノワールアクションと銘打たれているが、正しくは韓国ノワールアクションコメディと言っていいぐらい、緩急のある作品だった。 マルコ(カン・テジュ)は、フィリピンのボクサー。フィリピン人の母親と韓国人の父親を持ち、コピノと呼ばれている。母親は病に伏し、マルコはその治療費

          #映画感想文317『貴公子』(2023)

          #映画感想文316『美と殺戮のすべて』

          映画『美と殺戮のすべて(原題:All the Beauty and the Bloodshed)』を映画館で観てきた。 監督はローラ・ポイトラス、写真家ナン・ゴールディンのドキュメンタリー映画。 2022年製作、121分、アメリカ映画。 本作は写真家ナン・ゴールディンの人生とキャリア、社会運動を追ったものである。 わたしは恥ずかしながら、ナン・ゴールディンのことを知らなかったのだが、彼女の表現はまさに体当たりといった感じで、多くの写真家たちに影響を与えたのだろうと思わ

          #映画感想文316『美と殺戮のすべて』