山本倫生

福井県在住の日本人です。人生迷ってばかりですが、今日もなんとか生きています。おかげさま…

山本倫生

福井県在住の日本人です。人生迷ってばかりですが、今日もなんとか生きています。おかげさま、おかげさま。

マガジン

  • 140字で映画はどこまでかたれるか。

    タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。

  • テレビアニメの深い深い杜(もり)

    1年間に見たテレビアニメの視聴記録をまとめたものです。アニメを見ている暇がないアニメファン向けのマガジンとして編集しました。

  • 日々のつぶやき

    1行日記みたいなもの。

  • 健康は財産

    苦しみ 悶え 痛み〜それらを愛せ。(FBIアカデミーの信条より)痛みを感じてはじめて知る、肉体や精神の在り方についての雑文集。医療的価値は、多分ないです。

最近の記事

「恐怖の報酬」(2024年)は、油田火災鎮火という不可能ミッションに挑む男女を描くサスペンスアドベンチャー映画である。過去に二度映画化された名作中の名作をリメイクする重圧は只ならぬものと推測されるが、ニトログリセリン満載のトラックを銃撃戦に晒すとか正気を疑う映像が続出して(絶句)

    • 「リンダはチキンが食べたい!」(2023年)は、子供のわがまま?から始まる大騒動をユーモラスに描くアニメ映画である。いかにもインテリっぽいアート志向のアニメとヒューマンコメディの融合が、「意識高い系(笑)」とも捉えられかねない節もあり素直に楽しめない……かも知れない知らんけど。

      • 「アイアンクロー」(2023)は、実在したアメリカのプロレスラーとその家族が辿った栄光と挫折を描く映画である。専横的な父親に振り回される家族、特に息子たちを見舞う悲劇を現代の視点で指弾しない、抑制の効いた演出が非常に好ましい。ブレンバスターはコンクリートの上でやってはいけません。

        • プリキュア友の会「2024年(令和6)第2四半期(春)」(仮題)

          このテキストは  ABC朝日放送・テレビ朝日系列にて放送中の30分連続テレビアニメーション「プリキュア」シリーズの個人的なエピソードガイド+αを企図するものである。  筆者がここ数年間、個人的に記録・公開していた「テレビアニメ視聴記録」記事からプリキュアシリーズを独立させて執筆している。 編集方針(注意事項など)  筆者が視聴したエピソード順にあらすじや所感などを加筆する「ほぼリアルタイム」型の備忘録となる予定。  なお、個人的なノートであるため本テキストは、前置き

        「恐怖の報酬」(2024年)は、油田火災鎮火という不可能ミッションに挑む男女を描くサスペンスアドベンチャー映画である。過去に二度映画化された名作中の名作をリメイクする重圧は只ならぬものと推測されるが、ニトログリセリン満載のトラックを銃撃戦に晒すとか正気を疑う映像が続出して(絶句)

        • 「リンダはチキンが食べたい!」(2023年)は、子供のわがまま?から始まる大騒動をユーモラスに描くアニメ映画である。いかにもインテリっぽいアート志向のアニメとヒューマンコメディの融合が、「意識高い系(笑)」とも捉えられかねない節もあり素直に楽しめない……かも知れない知らんけど。

        • 「アイアンクロー」(2023)は、実在したアメリカのプロレスラーとその家族が辿った栄光と挫折を描く映画である。専横的な父親に振り回される家族、特に息子たちを見舞う悲劇を現代の視点で指弾しない、抑制の効いた演出が非常に好ましい。ブレンバスターはコンクリートの上でやってはいけません。

        • プリキュア友の会「2024年(令和6)第2四半期(春)」(仮題)

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        記事

          「オッペンハイマー」(2023年)は、原子爆弾開発の責任を負わされた理論物理学者の挫折と少しの成功を描く映画である。「原爆開発者の名前なんて誰が覚えているんだ!」と時の大統領に一喝される中間管理職の悲哀を滲ませるオッペンハイマー氏の境遇に寄り添う演出が印象的であったが少し長いよ。

          「オッペンハイマー」(2023年)は、原子爆弾開発の責任を負わされた理論物理学者の挫折と少しの成功を描く映画である。「原爆開発者の名前なんて誰が覚えているんだ!」と時の大統領に一喝される中間管理職の悲哀を滲ませるオッペンハイマー氏の境遇に寄り添う演出が印象的であったが少し長いよ。

          「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション〜前章」(2024年)は同名マンガを原作とした全2部作アニメ映画の前段に当たる。突如出現した非日常に「慣れてしまった」世界に忍び寄る危機を盛り上げる段取り感は気になるものの、キャラクターの魅力を前面に出す演出でまずは及第点か。

          「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション〜前章」(2024年)は同名マンガを原作とした全2部作アニメ映画の前段に当たる。突如出現した非日常に「慣れてしまった」世界に忍び寄る危機を盛り上げる段取り感は気になるものの、キャラクターの魅力を前面に出す演出でまずは及第点か。

          「デューン砂の惑星part2」(2024年)は、2021年公開の第1部の続きを描くSF映画。前後編あわせて6時間弱を費やしながらまだ「序章」に過ぎない肩透かしな物語に腰と特にお尻のダメージは最高潮に達するのであった。完成しなかったホドロフスキーのDUNEも見たかったな……

          「デューン砂の惑星part2」(2024年)は、2021年公開の第1部の続きを描くSF映画。前後編あわせて6時間弱を費やしながらまだ「序章」に過ぎない肩透かしな物語に腰と特にお尻のダメージは最高潮に達するのであった。完成しなかったホドロフスキーのDUNEも見たかったな……

          中年になってから初めてわかる、「〜世代」は思考が硬直したオヤジの戯言ラベリングであったということ。「僕は(私は)〜世代だから」なんて言い訳している若人諸君。それ、オヤジの掌で踊らされてるだって早く気づけ。

          中年になってから初めてわかる、「〜世代」は思考が硬直したオヤジの戯言ラベリングであったということ。「僕は(私は)〜世代だから」なんて言い訳している若人諸君。それ、オヤジの掌で踊らされてるだって早く気づけ。

          「アメリカン・フィクション」(2023年)は、意に沿わぬ作品で有名人になった黒人小説家の気苦労を描くコメディ映画。大衆が求めるのは「分かりやすい物語」だとするアメリカ社会に笑ってばかりもいられない秀作なのだが日本では劇場未公開。入れ子式のオチも決まるゴキゲンな映画なのだが……。

          「アメリカン・フィクション」(2023年)は、意に沿わぬ作品で有名人になった黒人小説家の気苦労を描くコメディ映画。大衆が求めるのは「分かりやすい物語」だとするアメリカ社会に笑ってばかりもいられない秀作なのだが日本では劇場未公開。入れ子式のオチも決まるゴキゲンな映画なのだが……。

          言われたことしか実行しないコンピューターが「反乱」を起こす理由なんて無いだろうと気づけば、人工知能が人間の仕事を奪うなど戯言以外の何ものでもないと分かるに違いなく。2045年のシンギュラリティはついに訪れず人間は相変わらず非効率な仕事をしていることだろう。

          言われたことしか実行しないコンピューターが「反乱」を起こす理由なんて無いだろうと気づけば、人工知能が人間の仕事を奪うなど戯言以外の何ものでもないと分かるに違いなく。2045年のシンギュラリティはついに訪れず人間は相変わらず非効率な仕事をしていることだろう。

          「落下の解剖学」(2022年)は、不可解な転落死を遂げた男の殺害容疑をかけられた妻の裁判の行方を描くサスペンス映画。唯一の“目撃者”である盲目の息子の証言などで盛り上げるミステリと見せかけて必ずしも“無実”とは言い切れない妻の事情を詳らかにしていく骨太な物語はとにかく疲れるの一言

          「落下の解剖学」(2022年)は、不可解な転落死を遂げた男の殺害容疑をかけられた妻の裁判の行方を描くサスペンス映画。唯一の“目撃者”である盲目の息子の証言などで盛り上げるミステリと見せかけて必ずしも“無実”とは言い切れない妻の事情を詳らかにしていく骨太な物語はとにかく疲れるの一言

          「ボーはおそれている」(2023年)は、母親の訃報に動揺する神経症気味な男の騒動を描くギャグコメディ映画。信頼できない主人公が垣間見る悪夢のような世界の行き着く涯はまたしても屋根裏部屋!トンデモないラスボス?との対峙は笑っていいのか泣いていいのか。投げ出し感満載のラストに呆然…

          「ボーはおそれている」(2023年)は、母親の訃報に動揺する神経症気味な男の騒動を描くギャグコメディ映画。信頼できない主人公が垣間見る悪夢のような世界の行き着く涯はまたしても屋根裏部屋!トンデモないラスボス?との対峙は笑っていいのか泣いていいのか。投げ出し感満載のラストに呆然…

          アメリカンコミックとディズニー・ピクサー映画はしばらく必要ないと割り切ると、映画を気楽に見られると気がついたので、しばらくはいい気分でいられそうな予感。個人的にはスターウォーズももう要らない。

          アメリカンコミックとディズニー・ピクサー映画はしばらく必要ないと割り切ると、映画を気楽に見られると気がついたので、しばらくはいい気分でいられそうな予感。個人的にはスターウォーズももう要らない。

          「カラーパープル」(2023年)は、同名小説のミュージカル版を元にしたリメイク作品で映画化は2度目。黒人の心を理解していない黒人映画と評された前作?の評価を踏まえたかどうか、全てを神の思し召しで片付けてしまう主人公の受動的態度が全然煮え切らなくて困った。全然面白くない映画だ。

          「カラーパープル」(2023年)は、同名小説のミュージカル版を元にしたリメイク作品で映画化は2度目。黒人の心を理解していない黒人映画と評された前作?の評価を踏まえたかどうか、全てを神の思し召しで片付けてしまう主人公の受動的態度が全然煮え切らなくて困った。全然面白くない映画だ。

          製作者の方には心から祝福したい気持ちはあるのだけれども、アメリカ映画業界のお祭りで「外国映画」が賞を獲得するのはいかがなものかと思うのは、自分がたぶんにハリウッド映画に感化されてきたからなのだろう。アメリカ映画、特に娯楽映画はなお一層奮闘努力せよ。

          製作者の方には心から祝福したい気持ちはあるのだけれども、アメリカ映画業界のお祭りで「外国映画」が賞を獲得するのはいかがなものかと思うのは、自分がたぶんにハリウッド映画に感化されてきたからなのだろう。アメリカ映画、特に娯楽映画はなお一層奮闘努力せよ。

          「僕らの世界が交わるまで」(2022年)は、広いセカイに自分の意見をがなり立てずいられないイタい親子の日常を描くホームコメディ映画。ワタシやボクの“意見”を押し付けられる身にもなれと思いつつも、顧みて自分は…となると途端に何も言えなくなるという小癪な映画。一人で見ることを推奨する

          「僕らの世界が交わるまで」(2022年)は、広いセカイに自分の意見をがなり立てずいられないイタい親子の日常を描くホームコメディ映画。ワタシやボクの“意見”を押し付けられる身にもなれと思いつつも、顧みて自分は…となると途端に何も言えなくなるという小癪な映画。一人で見ることを推奨する