G-dark/本好きの頭の中

おすすめの本をなるべく簡潔に約1300冊ご紹介しています📖ジャンル不問。ほぼ毎日更新。…

G-dark/本好きの頭の中

おすすめの本をなるべく簡潔に約1300冊ご紹介しています📖ジャンル不問。ほぼ毎日更新。全記事無料。記事を読んでくださった方が「この本面白そう!」と惹かれて書店や図書館に行くきっかけとなるnoteが目標です。Amazonアソシエイト等の収益で本を買い、読書感想文を書き続けています✍️

最近の記事

キズ『鬼』

 心を鷲掴みにして放さない、中毒性の高い曲。  6分以上もあるのに、聴き惚れているうちに、すぐ終わってしまいます。  特に、4分29秒を過ぎたあたりの歌詞に鳥肌が立ちます。  派手に音を掻き鳴らした後に、フッと消えてゆく余韻も堪りません。  まるで命の灯火が消える時のよう。  生きる。  それは、死に向かうこと。  この世に生まれ落ちた瞬間から、誰もが死んでいきます。  例外はありません。  この記事を書いているわたしも、今読んでくださっているあなたも、死亡

    • 著…大空幸星『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由 あなたのいばしょは、必ずあるから』

       顔も名前も声も出すことなく、24時間365日いつでもチャットで悩みを相談できる無料窓口を運営している著者の本。  人は時折「ひとりになりたい」と願うものですが、それと「ひとりになってしまう」のは全く違うものです。  この本では、後者について言及されているため、読んでいて胸が締め付けられます。  個別の事例紹介はありませんが、相談窓口に寄せられる悩みの内容から、いかに孤独を抱えた方が多いかが伝わってきます。  人は他者と関わり合いながら生きていくものなのに…。  な

      • 著…トニー・ラズロ 画…小栗左多里『トニー流 幸せを栽培する方法』

         自分にとっての幸せとは何か考えるきっかけをくれる本。  肩の力を抜いて、ゆったりしながら読むのがおすすめです。  まず目を惹くのは、  というエピソード。  素晴らしいご両親ですね。  もし、「嫌い」という言葉を安易に口にしてしまったら、なぜ好きではないのか考えることさえ拒絶する感じがしますから。  それは思考停止を招きます。  どんな風に好きじゃないのか話すことによって、思考力や表現力が養われるのかもしれません。  また、わたしはこの本の、  という文に

        • 著…谷崎潤一郎 絵…しきみ『魔術師』

           どんなに摩訶不思議な魔術よりも、恋する力の方がずっと強くて哀しいのだと教えてくれる小説。  きっと、恋人たちを引き離すことは、どんなに偉大な魔術師にだって出来ません。  ※注意  以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。  多くの人を魅了する美貌の魔術師。  誰もがその魔術師の虜になります。  主人公も例外ではありませんでした。  …けれど、主人公の恋人は別。  恋人がふいに主人公に言った、  という言葉に、わたしはすこぶる共感しました。

        マガジン

        • 音楽
          13本
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          227本
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        • 映画の深読み&考察
          23本
        • 大好きな漫画たち
          16本

        記事

          著…伊藤聡『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』

           これまで、髭剃りの後に化粧水をつける程度のスキンケアしかしてこなかったけれど、中年になってからスキンケアの楽しさに気づいた! という著者の本。  男性向けに書かれた本だと思いますが、女性であるわたしにも共感出来る内容で、ワクワクしながら読めます。  綺麗になる喜びに性別は関係ありませんね。  さて、著者がスキンケアに目覚めたきっかけは何だったのでしょうか?  それは、ほとんど外出せず、乱れた食生活を送り、身なりに気を使うこともなかったある日、電車の窓に映った自分の姿

          著…伊藤聡『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』

          著…夢野久作 絵…ねこ助『ルルとミミ』

           童話のような愛らしさをたたえながらも、非常に悲劇的な小説です。  そこに可憐なイラストが合わさることで、いつまでも時を忘れて見惚れていたくなる美しい一冊となっています。  ※注意  以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。  兄のルル。  妹のミミ。  2人はとっても仲良し。  父を亡くして、兄妹ふたりきり、支え合って生きてきました。  けれど、ある夜。  ルルはミミの頬にそっとキスをしてから、家を出て行きました。  そして湖へと向かい、

          著…夢野久作 絵…ねこ助『ルルとミミ』

          ✨㊗️LINEを交換する約束をしました㊗️✨

           ↑先日わたしはYさんのそっくりさんを偶然お見かけしました。  「この時間にこの場所でYさんとすれ違うはずはない。だから、きっと激似の別人か、まぼろし〜☝️なんだろうな」  と頭では考えるのですが。  ご本人なのか、  単なる他人の空似なのか、  もう、気になって気になって気になって…。  もしもあの方がYさんで、またどこかですれ違ったとしたら…。  「おーい✨」って手を振りたい!👋  という衝動にかられます。  めちゃくちゃ手を振りたい🙌  だって、Yさ

          ✨㊗️LINEを交換する約束をしました㊗️✨

          エクスナレッジ『だらだら動物図鑑 だらけた一日をすごしたい、あなたへ』

           「あ〜、も〜、な〜んにも考えたくない」  とアクビしているかのように、存分にぐうたらしている動物たちの写真集。  小さな岩を枕にして居眠りをしているミナミアフリカオットセイ。  木の上でだら〜んとうつ伏せ寝をしているヒョウ。  大開脚して、肩肘をついて、目を閉じているフクロテナガザル。  木のベンチの上でスヤスヤ寝ているガラパゴスアシカ。  大あくびしているアルパカ。  どの動物も脱力していて可愛らしいです。  彼らの姿を眺めているこちらも、なんだかまったり

          エクスナレッジ『だらだら動物図鑑 だらけた一日をすごしたい、あなたへ』

          著…井越和子『フラワーアレンジはじめてBOOK 花1本から、ひとりですぐにスタートできる』

           タイトルに「はじめて」とある通り、初心者向け。  だからこそ、奇抜な作品がなく、長く活用出来る本だと思います。  また、全ての項目についてカラー写真で教えてくれるので分かりやすいです。  主に、  ●花の鮮度の良し悪しの見分け方  ●傷んだ部分の取り除き方  ●葉や茎を使った花留め方法  ●主役として使える花材  ●高さや流れを出す花材  といったことが掲載されています。  特にわたしは水揚げ方法に関するページをじっくり読みました。  一言で「水揚げ」

          著…井越和子『フラワーアレンジはじめてBOOK 花1本から、ひとりですぐにスタートできる』

          元気そうで嬉しいです😊

           これまでYさんとわたしの出勤時間と通勤経路は、ほぼ同じでした。  ただし、Yさんは徒歩で、わたしは自家用車での通勤。  だから、通勤途中にわたしがYさんへ話しかけたことは一度もないのですが(もし車を停めて話しかけたりしたら怖いですからね)、それでも、たまにYさんの後ろ姿をお見かけするだけでも幸せでした。  「あっ、Yさんが今日も元気そうに歩いている✨ 良かった〜😄」  と。  たまにYさんに道を譲って、お互い会釈し合ったことも何度かありました。  おかげさまでこ

          元気そうで嬉しいです😊

          著…大平一枝『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ」行が苦手な君に』

           「カフェで働きたい」という夢があった。  スムーズに言葉が出ないから「接客は無理だ」と諦めようとした。  でも、話すことは苦手だけれど大好きなので、諦めたくなかった。  自分のような思いを他の吃音を持つ若者たちにはさせたくなかった…。  これは、発起人のそうした気持ちから生まれた「注文に時間がかかるカフェ」についての本。  当事者やその家族の本音も紹介されています。  今の世の中には、「たとえほんの少しであっても相手を待たせてはいけない」と人をがんじがらめにする

          著…大平一枝『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ」行が苦手な君に』

          ある休日の読書スケジュール

           昨日、ある方から「G-darkさんは普段どんなタイムスケジュールで本を読んでいるのですか? どうやったらそんなに毎日本が読めるのか不思議で仕方がないから教えて欲しいです」とご質問を頂きました。  そこで、この記事では、昨日のわたしの1日の流れをご紹介してみようと思います。  具体的なイメージが伝わりやすいように、読書以外のあれやこれやも載せてみました。  一般人のタイムスケジュールではありますが、どなたかの参考にしていただければ幸いです。  なお、インプットとアウト

          ある休日の読書スケジュール

          著…あべとしゆき『水彩画 光のアンサンブル 〜あべとしゆきテクニックノート〜』

           野の花、森、山脈、川…。  そうした自然を優しい光の加減で繊細に描き、見る人の心を和ませてくれる、あべさんの水彩画。  これは、あべさんがどのように作品を描いているのか紹介している本。  ●筆使い  ●マスキング技法  ●リフティング技法  といったテクニックを丁寧に説明してくれるだけでなく、なんとYouTubeの解説動画ページに繋がるQRコードまで数多く付いています。  わたしはつい「模写したい人にとっては詳細が分かるので有難いけれど、せっかくのテクニックをこん

          著…あべとしゆき『水彩画 光のアンサンブル 〜あべとしゆきテクニックノート〜』

          著…堀辰雄 絵…ねこ助『鼠』

           暗闇の底で優しい光に手を伸ばしているかのような気分に浸らせてくれる小説です。  読むと泣きたくなります。  まるで綺麗で悲しい悪夢を見ているみたいで…。  ※注意  以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。  子ども時代に、  「秘密基地」  「隠れ家」  といったものに惹かれた方は多いのではないでしょうか?  この小説の主人公もまだ幼く、そして、隠れ家と秘密を持っていました。  友達にも家族にも言いたくない、主人公だけの「秘密」を。

          著…堀辰雄 絵…ねこ助『鼠』

          著…譽田亜紀子 監修…武藤康弘 イラスト…スソ アキコ『知られざる縄文ライフ』

           読者の興味を引く文章やユーモラスなイラストのおかげで、漫画のような感覚で楽しく読める本。  我々は品物や遺跡等から「縄文時代の人たちはこういう暮らしをしていた…のかな?」と想像するしかなく、実際どうだったのかは現代人には分かりません。  しかし、その「想像する」過程が面白いです。  この本では、  ●縄文人はどこからやって来たか  ●1日のタイムスケジュール  ●ファッション  ●子育て  ●病気と怪我  ●埋葬  ●食料事情  ●土偶や土器  といった事柄が紹介

          著…譽田亜紀子 監修…武藤康弘 イラスト…スソ アキコ『知られざる縄文ライフ』

          作…松田もとこ 絵…狩野富貴子『おばあちゃんはかぐやひめ』

           さきちゃんという小さな女の子がおじいちゃんとおばあちゃんちに泊まりこんで、たけのこ掘りのお手伝いをする…という絵本。  優しいタッチの絵と文章に癒されます。  ※注意  以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。  竹林って、手入れをしないとすぐ広がってしまうんですよね。  でも、年配の方にはなかなかきつい作業。  だから毎年お父さん・お母さん・さきちゃんがおじいちゃんとおばあちゃんのお手伝いに来ていたようです。  でも、今回はお母さんの休みが取

          作…松田もとこ 絵…狩野富貴子『おばあちゃんはかぐやひめ』