ほんまシュンジ

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マガジン

  • 微睡みの中で恋をして

    日記のような創作のような。創作のような日記。

  • 小説「ライフタイム」

    マガジン「微睡みの中で恋をして」に連載している小説「ライフタイム」のみを抜き出しています。

最近の記事

248 トリミング

1ヵ月前に予約していたが 愛犬も放っておくと毛が伸びすぎる。毛玉もできる。爪ものびる。あまり爪がのびると自分でも嫌らしく室内をいつものように走り回らなくなる。毛を舐めることが増える。そのせいでちょっと臭ったりもするから要注意。とくに、湿度の高いときは。  今日はあいにくの天気。しかも気圧の関係で、みんな朝から調子が悪い。愛犬もこのところ、わずかな物音にも過敏になって落ち着かない。調子は良くないのかもしれない。  トリミングは親切なトリマーさんと出会うことができ、こちらのわがま

    • 247 運は尽きるものなのか?

      運試しは何回できる? 私は運の専門家ではない。特別、運がいいとも思えない。なにも当たったことはなく、表彰もされたことはない。平凡な日々しかない。だが、もしかしたら、それもとんでもなく幸運だからそうなっているのであって、これで運が悪かったらこんなnoteを書いている時間はなかったかもしれない。  たとえば「これが運の尽き」みたいなことが世の中にはある。「あいつもこれで終わりだなあ」みたいな。  しかし、運って、本当に尽きるのだろうか。  だいたい、しょっちゅう「運試しだ」と、自

      • 246 クルマの思い出

        神奈川県民だった頃 ちょうど246回目なので、246(にーよんろく)にかこつけてクルマの話をしようと思いついたのだが、なにぶん、昔の話なのであまり正確ではない。それでもネットではちゃんと資料がそろうので、なんとかなるかもしれない。  246は、都内では青山通り、玉川通りが知られている。神奈川では厚木街道である。オシャレな響きのある青山通り、玉川通りから、いっきに歴史を感じる街道になる。  それもあって、私の記憶の中では246というよりも厚木街道がしっくりくる。ところが、厚木街

        • 245 いまさらのコロナ

          忘れたころにやってくる その家族に、いまになって、2024年5月になって、コロナ陽性の激震が襲った。 「えー、なんでいま?」  嘆く母。 「ワクチンやっているし、いいクスリもあるから……」  ちょっと戸惑う父。  そして熱の出た娘。最近、職場が変わったばかりで、実は前の会社に健康保健証を返したところだった。新しい職場にはまだ二回しか顔を出していない。この段階でコロナ陽性となり「明日から5日間待機」と3日分の高い薬を貰ってきた。病院に電話をしてタクシーで向かったのだが、帰りは歩

        248 トリミング

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        • 微睡みの中で恋をして
          248本
        • 小説「ライフタイム」
          12本

        記事

          244 うるさいやつらがいなくなると、イノベーション

          大谷は野球を変えたのか? 日本経済のパワーが落ちている理由は明らかだ。日本は米国経済とのリンクを強固にした。米国には世界から頭脳と資本が集まっているので、極めて生産性の高い経済となっている。私が思うに、「生産性を上げろ」という議論は、いまの状況では不可能だ。親の総取りである。最初から収益の大半は米国経済へ流れるのだから、この状況で日本だけが生産性を上げてGDPを高めることなどできない。日本のGDPが下がっているのではなく、米国のGDPの一部になっている。  簡単に言えば、スマ

          244 うるさいやつらがいなくなると、イノベーション

          243 金融、経済を巡る魑魅魍魎

          エリートと言われても 出版関係の仕事について、当初は業界紙、その後もいわゆる専門誌をいくつか経験した。多岐にわたっているが、そもそも私は経済を学んでいたこともあったし、最初が物流や流通だったこともあって地味な専門誌をいくつかやらせてもらった。  その中でも、その後のフリーランスになってからも続いた分野は金融、経済のジャンルだった。金融については、いわゆる自由化(金融ビッグバン)の時代だったこともあってかなり幅広く取材、執筆していた。とくにネット証券や投資信託、その後のETF、

          243 金融、経済を巡る魑魅魍魎

          242 氷山の一角

          余計なことがついてくる 私もなんだかんだ、さまざまな書籍に関わってきて、いつも課題として与えられるのは「それをどうわかりやすく表現するか」だった。  結論から言うと、「わかりやすく表現する」ことは、誤解を招くだけであまり得策ではない。わかりやすさと読みやすさとは似ているものの、かなり話は違ってくる。読みやすいからと、わかりやすいとは限らない。とても読みやすいけれど、簡単には理解できない本の方が、おそらく世の中には多いだろう。  読みやすくするために、わかりやすく表現したい、と

          242 氷山の一角

          241 相性はどこまで気になるか?

          離婚可能性を抱えながらの結婚生活 離婚。せっかく結婚したけど、事情があってお別れする。この選択は辛いことだろうし、いまの時代は親権を含めてさらに面倒の多い事態になっている。厚労省の統計は最新で令和2年度(2020年)までだが、件数は19万3000組。このグラフでは、平成14年(2002年)の約29万組をピークに減少傾向が続いている。もっとも、結婚件数が減っているわけだから、離婚件数も減るよね、と言えてしまう。  統計がどうであれ、結婚を前提にお付き合いをしたあと、離婚可能性を

          241 相性はどこまで気になるか?

          240 闘争より逃走

          逃げ方にもいろいろある やっぱり、逃げる必要を感じたときは、逃げる。とりあえず逃げてみた方がいい、というのが私のポリシーだ。いや、ホント。ヒーローにはなれないキャラで生きてきたから、逃げてもぜんぜんいいわけで。  とはいえ、いろいろなことから逃げて昭和、平成、令和と生きてきたんだけども、多少、反省することもある。それは、「逃げ方」だ。逃げるにしても、その時々の状況に応じた逃げ方がある。いや、実際、いまだからそう思うわけで、当時はそんな余裕はあるわけがなく、とりあえず逃げること

          240 闘争より逃走

          239 生き方は生きて学ぶしかない。

          どう生きるか? その問いズルくない? まあ、見ていない映画のことを言うのもなんだけど。映画『 君たちはどう生きるか 』のタイトルを見たとき、もちろんその前に吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』があって、そこからの漫画『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著、羽賀翔一著)が話題になっていたことを思い出した。  いまのところ、書籍も漫画も読んでないし、映画も見ていない。  ただ、「どう生きるか」は、生きている間にずっと、ただしふわっと浮かんでいるテーマだろうから、きっと誰もが一度は

          239 生き方は生きて学ぶしかない。

          238 非日常を好む

          愛犬は祭りが嫌い 私の住まいは、東京のいわゆる下町で、といっても東京の下町は東西南北いろいろあるけれど、その中のひとつ。そしてこの時期、祭りの季節である。今日も朝からいい天気に恵まれて、町の空気はいつもと違う。午後になると子どもたちの神輿が出て、大きな「ワッショイ!」が響き渡る。  この町に住むようになって早くも20年を過ぎている。実は引っ越してきた当初は周辺で小中学校の統廃合が進み、子どもの神輿や山車が人数不足で厳しくなり、見ればほぼ大人がサポートして少数の子どもたちにやら

          238 非日常を好む

          237 政治のことは、話しにくい

          社会には問題が多すぎる 政治ってなにか。それは「変えたい」人たちと、「変えたくない」人たちの戦いだ。もし私がなにか世の中を変えたいと思ったとき、自分や仲間たちだけでやれることもあるけれど、いずれ法律の壁にぶつかる。「それは許可できません」「そういうことはしてはいけません」といった社会の反応を乗り越えるために政治をしなければならない。  そして私がなにかを変えたいと思ったとたん、「私は変えたくありません」が登場する。私はてっきり、変えればみんなが喜ぶと思ったのに、その人は「これ

          237 政治のことは、話しにくい

          236 スイカの季節

          愛犬がスイカ中毒となるまで うちの子、つまり愛犬はスイカが大好きだ。「スイカ」の三文字を発するだけで、寝ていてもパッと起き上がる。  どうしてそうなったのかと言えば、そもそも水を飲まないのだ。生まれたときに先天性の巨大食道症で、口に入れたものが飲み下せず、胃に届かないうちに食道付近に溜まってしまい、それを盛大に吐き出してしまう。  このため、小さい頃はシリンジで強制的に飲ませる。抱き抱えて(といってもその頃はわずか900グラム)、水を飲ませる。しばらくそのまま抱っこして立たせ

          236 スイカの季節

          235 タイトル未定(仮)

          最初からタイトルが決まっているのが一番 書籍では編集と営業によるタイトルについての会議を開くことがあるらしい。らしい、というのは私は一度もそういう場に出席したことがなく、営業の強い某出版社の編集者によれば、そこで決まると動かせないらしい。筆者が考えたタイトル、それを企画書に反映させるときには、編集者の気持ちが入ってくる。もっとも簡単なのは、筆者からのタイトルに(仮)とつけておくことだろう。なぜ(仮)かといえば、「まだちゃんと揉んでないタイトル案なんですよー」ということなのだろ

          235 タイトル未定(仮)

          234 説教ですか? 意味あります?

          説教の分析 人は立場によるけれど、ある日突然、説教をしたくなるものだ。  ここで言う説教は、宗教の教義を伝えるものではなく、なにかをやらかした、あるいはなにもやらかさない相手に対して、先輩、上司、教師、親、兄、姉、コーチなど社会的に指導しなければならないとされる立場にある者が、「どうすればやらかさないですむか」あるいは「どうすればやらかすようになれるか」を伝えようとするときに発生する。  通常、この手の説教は長い。言う方は「この時」とばかりに最大限盛り込みたい。聞く側は言葉の

          234 説教ですか? 意味あります?

          233 音と文字

          聞えるときと聞えないとき だいたい耳について、これほどいろいろ考えた日々はかつてなかった。なぜなら、それまで自分は耳がいいと信じていたからだ。子どもの頃から耳コピで曲を覚えることができた。その能力はなんにも生かされないまま、いつしか衰えていったわけだけれど。  それが突発性難聴によって、気づけばかなり能力は低下していることが判明した。そのちょっと前から耳鳴りには気づいていた。最初の異変はかなり前になるが、飛行機に乗ったあと三半規管がおかしくなってしまう。自覚がなくて、道路です