いなお@『ミシェルとランプ』連載・小説PDF ココナラで販売中/実用地歴提案会ヒストジオ

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いなお@『ミシェルとランプ』連載・小説PDF ココナラで販売中/実用地歴提案会ヒストジオ

長編小説『ミシェルとランプ』をSNS上で連載。「中年世代」の複業クリエイターです。ココナラで小説『人事屋シリーズ』PDF販売中→ https://coconala.com/users/2912887 LinkedInでの投稿内容を、もう一度まとめて書いて投稿することが多いです。

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50年ごとの世界史 ~近世から現代~

本記事では50年ごとに「世界史」を かいつまんで書いてみたい、と思います。 1600年「関ヶ原の戦い」の年から。 ※それ以前の世界の各地域の歴史の記事は、 本記事の下部のリンクからぜひ! では、早速。 ◆1600年頃:欧州は戦国時代 ユーラシア大陸の「陸上」においては、 オスマン、サファヴィー、ムガル、 明・清など、巨大な帝国が繁栄していました。 西欧諸国は「海上から」 強い帝国の手が届きにくい所に乗り込み、 植民地獲得競争を繰り広げます。 ただ、欧州の本国では、

    • 大いなる麓 ~華麗なる学者一族~

      9歳で20代の大人たちに英語を教える。 11歳でロンドンに初の留学。 22歳でケンブリッジ大学卒業。 同年、東京帝国大学の理学部教授…。 いや、実在の人物です。 彼の名は菊池大麓(きくち だいろく)。 1855年生まれ、1917年に亡くなる。 誤植?と疑われそうな凄まじいキャリア…。 本記事では彼のキャリアを追いつつ、 江戸~明治の学者について書いてみます。 ※記事の下部のリンクから 「西周」と「津田真道」の記事もぜひ。 大麓の父親は「箕作秋坪」 (みつくり しゅうへい

      • 津田真道の「道」~失敗続きでも切り替える~

        朝ドラの『虎に翼』では、 日本初の女性弁護士が主人公のモデル。 彼女は、日本において法学を志します。 その日本の近代法学を語る時に、 津田真道という人の存在は欠かせない。 「つだ まみち」と読みます。 (まさみち、しんどうと読むことも) 1829年~1903年に生きた人。 先日、記事を書いた「日本哲学の父」 西周(にし あまね)と セットにされることが多い人物です。 ※本記事の下部のリンクから記事をぜひ。 というのも、西周と津田真道は、 職場が一緒、留学したのも一緒で

        • 「西周」という橋渡し ~日本哲学の父~

          「西周」と書いて「にし あまね」! 人の名前です。 1829年生まれ、1897年に亡くなる。 「philosophy」を 「フィロソフィー」ではなく 「哲学」と名付けて訳した人です。 人呼んで「日本哲学の父」! 「藝術(芸術)」「理性」「科學(科学)」 「技術」「心理学」「意識」「知識」「概念」 「帰納」「演繹」「定義」「命題」「分解」…。 すべて西周が訳した言葉。 彼が生きた幕末~明治時代には、 日本に無い「欧米」の考え方を いかに取り込んでいくか?が重要でした。

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        • 幕末~明治維新
          28本
        • 教育考察
          152本
        • 地理考察
          439本
        • 歴史考察
          645本
        • 働き方考察
          1,131本
        • 茨城の歴史と地理
          18本

        記事

          幻の廃県置州 ~都道府県の行く末は?~

          1871年、藩と「イワナイ」県と呼ぶ、の ゴロ合わせで覚える『廃藩置県』の結果、 3つの府と、約300の県が成立しました。 今から、約150年ほども前のことです。 東京・大阪・京都が「府」になって、 それまでの藩が「県」となりました。 (注:「府」は10か所ほどありましたが、 3か所だけ留めて、他は「県」にした) …この廃藩置県によって、 それまでは各地方の「藩」「藩主」が 地方の政治を行っていましたが、 それからは中央・東京から 「府・県知事(県令)」が任命されます。

          語彙の季節 ~イメージを文章化する時に~

          語彙(ごい)は、あるに越したことはない! とよく言われます。 語彙の「語」は「言葉(単語)」。 語彙の「彙」は「集まり」。 言葉の集まりです。 言葉をどれだけ知っているのか? 私たちはこの世界を 「言葉で表現」することが多いため、 語彙が豊富であれば 世界をその分、豊富に表現できます。 世界がわかる。世界が、かわる! 語彙には、二種類あります。 「理解語彙」と「使用語彙」。 このうちの「理解語彙」の数は、 6歳でおよそ五千~六千語。 13歳でおよそ三万語。 20歳でお

          臼井城の戦い ~謎の軍師、軍神を破る~

          成田空港と西船橋の中間地点。 千葉県にある印旛沼(いんばぬま)の近くに 「臼井城」(うすいじょう)の跡があります。 印旛沼沿いの台地の上にあり 沼が一望できる眺めの良い城跡…。 今では「臼井城址公園」となり、 のんびりとした空気が流れている。 …しかし、ですね。 この城でとんでもないことが起こった。 1566年、戦国時代の真っただ中、 この城は「軍神」に包囲されてしまい、 まさに落城の危機に遭うのです。 「臼井城の戦い」です。 軍神、上杉謙信の軍勢、約15,000人

          おむすびの日本列島

          「おにぎり」「握り飯」は、わかります。 ああ、握っているんだ、という名前! でも「おむすび」という名前は 「結んでいる…何を? 米を?」と 疑問に思いませんか? なぜ「おむすび」と呼ぶのでしょう? 一説によると「おむすび」という言葉は、 「神産巣日神」という神様の名前が 語源だ、とされています。 かみ「むすび」のかみ。農業の神様です。 産巣、むす、とは「生み出す」の意味で むすこ、むすめ、にもつながる言葉。 そう考えますと、おむすびを食べれば パワーが生み出される、力

          地域色豊かな日本の「食」を知る

          日本の食、和食、と聞いて、 皆様は何を思い浮かべますか? …などなど、人によって思い浮かべる イメージが違うのでは、と思います。 おそらくこれは海外での経験の有無でも 違ってくるように思います。 なぜなら、中の世界では自身が 「当たり前」と思っていることでも、 「外」の世界では意外と 「当たり前ではない」ことが多いからです。 一例を挙げます。例えば「箸」について。 日本的な食事では、よく箸を使います。 では、箸を使う国や地域は 世界の中でどれくらいあるのでしょう?

          茨城県の名物 ~シン・いばらきメシ総選挙~

          皆様は何を思い浮かべるでしょうか? 茨城県の美味しいもの、と言えば? …水戸つながりで「納豆」? …笠間焼で有名な笠間の「栗」? …そう言えば「ほしいも」? …常陸牛、あんこう鍋、メロン…? 色々とあるのですけれども、 決定的なものがすぐには 思い浮かばないのが実情、 ではないでしょうか? そもそも農業県です。 農作物の生産量は、さすがに 北海道には負けますけれども、 常に上位に位置している。 食べ物は、本当に豊富にある。 海があるから海の幸。 山もあるから山の幸。

          「自己紹介部」で、自己紹介してみませんか?

          LinkedIn上にて、 『千差万別キャリア自己紹介部』をつくりました。 単純に、自己紹介を投稿の形で 皆様にしていただく部、です。 基本、それだけ。 いえ、やりません。すみません。 純粋に、テキスト(書き文字)で 投稿をしていただき、 それに対してリアクションやコメントを つけていただいたりするだけ、です。 私も、できるだけ、つけます。 もちろん、メンバーの皆様が 個々人間で交流していただいたりするのは 全く問題なし。どうぞご自由に。 興味のある方のキャリアや事業

          千差万別キャリア自己紹介部

          『千差万別キャリア研究会』という グループを、私はLinkedIn上で 運営しています。 いや、運営していた、と 言ったほうが良いでしょうか? この研究会は、千差万別のキャリアに ついて研究する目的で始めました。 (そのまんまですね) これまでは、基本、私、いなおが 気になったキャリアの話題を投稿して、 それをお読みいただき、 気になったらリアクションをいただく、 という「一人芝居」的な運営を していたのです。 ただ、私の拙さもあって、 最近では料理の例えを使った ネ

          この現代日本に生きる自分にとっての「自由」あれこれ

          「自由」には分類があります。 先日の記事で「フリーダム」「リバティ」 (あえてカタカナ英語)の違いを書きました。 分類すればこうなりますが、 必ずハッキリと分かれるわけではなく、 重なり合っていたり、 区別できなかったりする部分もあります。 ゆえに、日本語では一緒くたに 「自由」とまとめられています。 また「消極的自由」「積極的自由」 という分類もあるそうです。 何かの行為が勝手に決められてしまう。 自分の自由な判断だけでは決められない…。 そんな状態「からの」自由!

          『自由』から逃走するか、否か

          先日『自由』の訳語についての記事、 フリーダムとリバティの違いについて LinkedInで投稿しましたところ、 たくさんのリアクションや コメントをいただくことができました。 ありがとうございます! 本記事では、そのコメントの一部のみを 紹介しつつ、もう少し『自由』について 考えてみたい、と思います。 なお、あえてメンションはつけず、 コメント内容のみを引用紹介いたします。 LinkedInのコメント欄に貼ったリンク、 あるいは本記事の下部のリンクから、 元記事をお読みい

          「自由」という日本語と訳語

          日本語で「自由」は借り物の言葉です。 古くは仏教用語の熟語でした。 日本独自の概念ではない。 自らに由る。自らにもとづく。 しかしこの漢字とて訳語です。 元々はサンスクリット語の「svayam」 スヴァヤンの訳語。 何かに依存しない。寄りかからない。 独立。何にも縛られない! 古代では、権力者などの他人に、 強制、支配されることが多かった。 自由が無い…。だからこそブッダは 「自由であれ!」と言ったのでしょう。 …ただ、貴族の世の中、武士の世の中、 日本史では「不自由

          桂と原 ~太郎と敬という男~

          どっちも一文字の名字ですが、 明治~大正を象徴する人物です。 桂太郎(かつらたろう)と 原敬(はらたかし)! その通り。 …ただ、何となく、ですが 以下のようなイメージもありませんか? ◆桂太郎:薩長閥のリーダー 民主主義的でない独裁的な政治運営 ◆原敬:本格的な政党政治の指導者 開明的で新時代のデモクラシー論者 私もそんなイメージでした。 桂太郎は、有名な桂小五郎(木戸孝允)と 同じ一族の桂家の出で、長州出身。 地縁や血縁を笠に着て、栄華を極めた…。 原敬は、東北