わたしがうまくいくとき、いかないとき。
十代の頃、いくつかの文章のコンクールに応募して、わたしは自分の中のある法則に気づいた。
「そろそろ結果発表だな」と意識しているときは決まっていい連絡は来ず、出したことすら忘れて日々を暮らしているときは受賞できる、という法則。これは大人になってからも健在で、「まだかなまだかな」と待ち焦がれ始めてしまうと、「今回はだめなんだろうなあ」と予感がし始める。これは文章のコンクールに限ったことではなく、例えば仕事でも「いい仕事こないかなあ」と思っているときはスマホは鳴らず、何も期待して