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2Fの後光が差す地・和歌山県 近畿のオマケで済まさないで
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【和歌山市】一見寂れていますけれども…和歌山市民の台所「七曲市場」を見物する

【和歌山市】一見寂れていますけれども…和歌山市民の台所「七曲市場」を見物する

日本全国47都道府県、どの県庁所在地にも存在する「県民の台所」と呼べる場所。これが大阪だと黒門市場、兵庫だと神戸の東山商店街、京都は錦市場、といった感じで挙がるものだが、ことさら“近畿のオマケ”扱いされる和歌山県でどこと言われると…

こちら和歌山市の「七曲市場」(七曲商店街)がそういう場所なのらしい。ちょっと噂を耳にして、はるばる阪和道ぶっ飛ばしてやってきましたけれども…ぶらくり丁だとか、和歌山

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【顔面の刺青in紀州】和歌山県某所の片田舎でたまたま見かけたイデオロギー全開の“路地”を歩く

【顔面の刺青in紀州】和歌山県某所の片田舎でたまたま見かけたイデオロギー全開の“路地”を歩く

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【紀州のタルトンネ】和歌山市「南海和歌山港駅」の真裏に潜む戦後のドサクサ不法占拠バラック村を訪ねる【湊字薬種畑】

【紀州のタルトンネ】和歌山市「南海和歌山港駅」の真裏に潜む戦後のドサクサ不法占拠バラック村を訪ねる【湊字薬種畑】

終戦後の住宅難などによる、いわゆる“戦後のドサクサ”で不法に建てられたバラックが立ち並ぶ地域を数々取り上げてきた当サイト。関西だけに限っても、これまでも有名どころである伊丹中村やウトロ地区、衣笠開キ町をはじめ様々な場所を訪ねてきたが、いずれも不法占拠スラム住民が退去するなどして徐々に廃墟化していったり、或いは消えて無くなったりしていく運命にある。

そんな不法占拠スラムの中でもとりわけ規模やキョー

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【昭和のまんま】紀州の玄関口「JR和歌山駅前」のレトロアーケード・みその商店街と駅裏の激渋大衆食堂

【昭和のまんま】紀州の玄関口「JR和歌山駅前」のレトロアーケード・みその商店街と駅裏の激渋大衆食堂

何かと25年前の毒物カレー事件を引き合いに出されたり、紀州のドンファンみたいなイロモノが悪目立ちしたり、日本語の「ザ行」が発音できなかったり、挙句の果てには“近畿のオマケ”などと見下される和歌山県の県庁所在地「和歌山市」。和泉山脈を跨いで大阪府に隣接する土地でもあるが、和歌山市から大阪市までは約70キロも離れており、大阪のベッドタウンとしての伸びしろも薄い。毎年1万人ずつ県人口が減り続ける深刻な状

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かつては激裏スポットだった、和歌山市某所にある謎のレトロ飲み屋街を見物する

かつては激裏スポットだった、和歌山市某所にある謎のレトロ飲み屋街を見物する

いま世間一般では、夏休み期間の真っ最中である。お子様のおられるご家庭にとっては長い夏休みで自分の仕事との兼ね合いで子供の預け先や弁当作りに悩ましい時期でもあり、また近所の夏祭りに足を運んでは、束の間の非日常的空間を楽しむのが恒例だ。京都では祇園祭が、大阪でも天神祭が、4年ぶりにコロナ禍以前の通常開催で、連日の異常な猛暑の中、盛大に繰り広げられた。

一方で和歌山市でちょうど25年前、1998年7月

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【和歌山市のインスタ映えスポット】ズタボロ廃墟旅館と崖っぷち高齢化集落「雑賀崎」は“日本のアマルフィ”の名に相応しい街に生まれ変わるか

【和歌山市のインスタ映えスポット】ズタボロ廃墟旅館と崖っぷち高齢化集落「雑賀崎」は“日本のアマルフィ”の名に相応しい街に生まれ変わるか

日本全国で“空き家問題”が深刻化している中、建物の所有者が死亡するなどしてその後手つかずのまま荒れ果ててしまった廃屋が各地の地域住民の暮らしを脅かしている。そうした所有者不在の廃屋を所謂“特定空き家法”などの法整備で解体する目処は付けやすくはなったものの、結局は解体費の一部をその自治体が負担しなければならないオチになるので、自治体だって乗り気ではないわけだ。

さて、そうした事案が和歌山市の景勝地

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【ガチ昭和の商店街】和歌山県海南市・JR海南駅前に残るドムドムFC店にはるばる行った話

【ガチ昭和の商店街】和歌山県海南市・JR海南駅前に残るドムドムFC店にはるばる行った話

以前、大阪府高槻市の津之江町というよくわからない地域に絶滅危惧種化している「ドムドムハンバーガー」のFC店舗があって、わざわざ食いに行ってnote上でレポートしている。それで同じドムドムのFC店舗が和歌山県海南市にもあるという事を知って、いずれ足を運んでみようと思っていたわけだが、早速行ってきたので報告したい。

そもそも和歌山というだけでも距離的にも出向くのに少し気合が要る場所だが、阪和自動車道

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【学園城郭都市】南海電鉄が新駅まで作った和歌山市最新のニュータウン「ふじと台」が色々おかしい件

【学園城郭都市】南海電鉄が新駅まで作った和歌山市最新のニュータウン「ふじと台」が色々おかしい件

2021年6月9日、関西空港連絡橋の上から母娘が飛び降り自殺を図るといった報道が流れた。当初は新聞の隅っこに小さく載るほどのものだったが、後になってそれが「和歌山毒物カレー事件」の被告・林真須美死刑囚の長女と孫娘であると判明し、世間が再びざわついている。

“有名事件の被告”の家族というだけで、その呪縛の大きさは計り知れないものとなる。あの事件から23年も経っているが、未だに“和歌山=カレー”とネ

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