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意外と元気に医学部通って卒業した話

お疲れ様です。あやたかです。
先日卒業式があり、6+1年で無事卒業しました🌸

大学辞めたすぎる〜と思っていた時期も長かったので、卒業できたこと自体がとても嬉しくて、謝恩会でいつも見守ってくれている先生方と話した時に泣きそうになりました。

辞めたかったけど休学したら元気になった話👇


復学後の3年間は細かなアップダウンはあったものの、全体を通して穏やかに楽しく暮らすことができました。

自分の取り扱い説明書として、休学後の3年間、なぜ元気に暮らせていたのかを考えるnoteです。
願わくば、現在しんどい人の1ミリくらい助けになればな…と思います。日々たくさんの人々や文章に支えられて生きているので…





1. 大学生活に求めすぎなくなった


そもそも休学したきっかけは留学で陥ったアイデンティティクライシス(w)です。

オランダ留学を経て、
私は自分の心ではなくて社会的な評価のために意思決定をしてきたのかもしれない。土日に予定パンパンにして充実している人生ですよと不特定多数の誰かにアピールすることで、なんとなくずっと心にある虚無感から目を逸らしていたのかもしれない、と思うようになりました。

クライシスに陥った過程はこちら👇

それから「私が本当に好きなこと、やりたいこと、幸せだと思うことは何?」「このまま土地も人も勉強内容もピンと来てない場所に居続けていいのか?」と思うようになり、
「納得感を持って次の進路選択をする」「自分の志を見つける!」
をテーマに4年生の丸一年を休学することにしました。

結局1年間休学した結果、「私がかっこいいと思う大人は必ずしも"志"のようなものがあるわけではなく、置かれた場所で全力を発揮して芽吹きや開花を待っている(いた)人だな」、という結論に至りました。

志は見つからなかったけど、特に「これだ!」と思うものがないなら一度始めたことを一旦完遂しながら好機や面白いことを探すか、という納得感を持って大学に戻ることを割とすんなり決めました。

復学後は、休学前に感じていた「なぜここにいるのか」「私は一体何をしているんだ!」という迷いがなくなり一旦「職業訓練校として大学に淡々と通う」というモードになりました。
実際には友達もたくさんできて楽しく暮らしていたのですが、「大学生活がきらびやかでなくても楽しく暮らせるさ」と思えるようになったことで、とても気が楽になりました。



2. 馴染まなねば!を手放した

先述の通り、大学生活自体とちょうど良い距離感を保てるようになったことで、それに包含される土地やコミュニティともうまく付き合えるようになりました。

休学前も休学後も毎週末、片道2.5時間ほどかけて実家やパートナーの元へ帰っていたのですが、

休学前:ここは私の土地じゃないからね!(解説:馴染めない悔しさを強がりで解消)

休学後:平日だけ資格取得のために単身赴任で来ているので、馴染むとか馴染まないということは問題ではない

とマインドセットが変わりました。

休学前は馴染める/馴染めないに無意識にかなりこだわっていましたが、その執着がなくなってからは、(逆に)色々なお店が目に入ってきて、ランニングしたりカフェ・パン屋巡りをしながら平日もそこそこ楽しく暮らせるようになりました。

また、休学して留年したことで、「この学年に馴染めていない自分なんて…」という思い(みんなと同じようになりたい vs 私は違うんだぞ、という思春期みたいな両価性)からも解放され、気が楽になりました。
結果的には大学を卒業しても遊んでくれそうな友達がたくさんできたので、あの頃の私に「そんな力まなくても大丈夫よ〜」と言ってあげたい気持ちです。

また、同級生に対する劣等感のようなものを感じて苦しかったのだろうな、とも思います。以前は、色んなことに対して「しょうもな!」と斜に構えていました。
先生の口癖がおかしくてケタケタみんなで笑ってるのとか、ちょっと遠いカフェをインスタで見つけてみんなで行くのとか、同級生と助け合って進級・就活するのとか、全部心の中で小馬鹿にするフリをしていましたが、多分大学生を謳歌してる姿が当時の私には眩しすぎたのだと思います。
地方である程度閉鎖的なコミュニティでも、みんなが暮らしに馴染めていることも、自分にはできないことで悔しかったのかもしれません。正直すぎて恥ずかしくなってきたので消します、自我大爆発という感じの時代…

※大学の何かや誰かを責めているのではなく、頑張りすぎてから回っていた自分を微笑ましく振り返っている気持ちです。


3. 全肯定してくれるパートナー

そもそも、私(たち)は、

  • 実習や課題をちゃんとこなして、

  • ご飯作って食べてシャワー浴びて寝て、

  • ちゃんと自分の楽しいものを知っていて適切に摂取して、

  • もはや生きているだけで、

とても偉くて、生活それ自体に合格点をあげることができると思っています(もう全部できない!一旦寝る!だとしても自分が破綻しないように活動できているので合格)。

しかし、大学前半の病み期はそれらの達成にあまり目が行かず、「あれもできてないこれもできていない!」といつも焦っていました。

近年は、パートナーの存在のおかげで、私の行動や成果ではなく存在そのものを肯定して、「いつも頑張っててえらいね」と言葉でも態度でも示してくれる人のおかげで、「確かにもうすでにめちゃくちゃ頑張ってますね私」と自分を認めて穏やかな生活を送ることができています。

人にもそう思えるようになった気がします。少しは優しくなったかもしれません。



4. レシピ本攻略生活

最後の2年間はシェアハウスに住んでいたので、家に広いキッチンと業務用の冷蔵庫があり、料理しやすい環境が整っていました。
また、その生活が始まる際に、友人がスパイスカレーの本(とても簡単)とバスマティライスをプレゼントしてくれました。

当初は「なるべく生活に諸々のコストをかけない!」をモットーにして完全食生活にトライしたのですが、あまり口に合わずに早々に撤退し、もらった本や人から譲ってもらった本を参考書の如く1ページ目から順番に作りはじめました。

料理本をコンプリートしようとする過程で、普段使わない味や食材に出会うことになり、料理の楽しさに暴露しました。(この辺りで趣味が「料理・ホームパーティー」になり、就活の履歴書にも書きました)
「料理ってめちゃくちゃ科学だな…」と気がついて日々楽しく買い物や料理をするようになり、「束の間の単身赴任生活」という設定だったのに、いつの間にか充実した日々になっていました。

休学前は、ずっとながら作業でパスタを茹でて市販の一番安いパスタソースをかけて、何か作業しながら食べる、という生活をしていました。精神的にも実際のスケジュール上もかなり忙しくしており、生活に余裕がなく、家での食事に時間を割けませんでした。

また、料理や家事全般が「不本意にこんな土地で一人暮らししてるぜ」という思いと繋がってしまっており、やらされている感が強く、楽しいと思うことは少なかったです。

「料理」と「時間/生活/心の余裕」については鶏が先か卵が先か、という気がしますが、食べ物について試行錯誤するだけでこんなに日々の暮らしは豊かになるのだなあと日々感嘆していました。
食事で自分を健康にできたり、生活を豊かにできることは生きるスキルとしてとても有用だと思うので、4月からの新生活が落ち着いたらまた始めようと思います。


まとめ

1年間の休学を経て、

「ま、期待しすぎず、日々生活してるだけでOKよ〜」とハードルを低めに設定する
→余裕出てくる
→「どうせここにいるなら楽しくいい暮らしをしよう」と穏やかなモチベーションが発生

という過程を辿り、怖すぎて占い師に相談までしていた学生生活(再)を健やかに送ることができました。

元々何でも面白がってゲラゲラ笑っているタイプなので、4年生以降に急激に何か変化が起こったと言うよりは通常運転に戻ったように感じます。

しかし、前半3年間も「あれは自分ではなかった」「本来の自分を見失っていた」というわけではなく、確実に自分の人格の一つで、そこで苦しいながらも大立ち回りしてくれたおかげで結果的に「おもしれぇ」人生になっているので当時の私に花丸を差し上げたい気持ちです🌸

​​これからも自分の暮らしを楽しめるように、自分が頑張りたいことで高いパフォーマンスを発揮できるように、引き続き自分の取り扱い説明書を充実させる予定です。

初出勤まで8時間!

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