見出し画像

写真

ちょっとだけ写真で遊んでた時期があります。

学生の頃、当時普及し始めたデジカメが「なんとなくカッコいい」というだけの理由で、ちょっとずつお金を貯め、コンパクト型の中でちょっといいNikonのやつを買いました。

初心者向けのガイド本を見ていると面白いもので、「手元のズーム機能に頼らずに自分が前後に動いたり、被写体の人に前後に動いてもらうだけで構図が収まるよ」と書いてあるので、ほほう、そんじゃやってみるかと撮ってみると、なるほど、ちょっといい写真が自分でも撮れちゃうんです。

これはシメタとばかりに、本当にやりたかった背景のボケたカッコいい写真にチャレンジしたんですが、どうやらこちらは上達に時間とお金がかかることが分かり、残念ながらその程度で諦めてしまいました。

ただ、その程度の腕でも気に入った写真が撮れるんだと分かったことで、その後の生活がちょっと豊かになった気がしています。「ちょっとこっちからこう見るだけで見映えするな」とか「今のこの瞬間、いい!」とか。飾ってある写真や絵を見た時に受ける印象もそれ以降ちょっと深くなったように思います。同じ世界でも、ほんのちょっとしたことでもっと良いように見えるんだなあ、って。上手な人はこの感覚がもっと広くて深いんだろうなと思います。

先月開催されたいいかねPaletteでのコテンラジオリアルオフ会には僕からするとそんな"手練れ"がたまたま多く参加されていました。終わった後にみんなで写真を持ち寄ってWEBアルバムを作ったんですが、当日の楽しい記憶がありありと甦る素敵な写真がゴロゴロあるんです。しかも風景、建物、飾り付け、人の輪、笑顔、フラッと来た猫、などなど、いろんな切り口で切り取った個性豊かなものばかり。今日たまたま久しぶりにその写真を観て、なんだか写真の素晴らしさに心打たれてしまいました。

今日は娘が学校で卒業アルバムの個人写真を撮る日です。数日前から髪を切り揃え、今朝は妻と一緒にいつもよりちょっと気合を入れて髪を整えていました。うまく笑えるかなあなどと言うのでみんなで楽しんで撮るように言ったんですが、果たしてどうなったのやら。撮影の様子はまだ聞けていませんが、半年後の完成が今から楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?