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では、糖質はどれくらい摂ればよいのでしょうか?

前回、肉食の猫は糖質を摂りすぎてはいけないと言う内容でした。
今回は、炭水化物は摂らなければいけない...の説明をします。

糖質制限ダイエットを経験された方、現在進行中の方、やってみようと思った方、いらっしゃると思います。
私は甘い食べ物が大好きなのですが...
数年前、私もチャレンジして3週間がんばって2kgくらい体重が減りましたが、少しずつ食べ始めたらあっという間に戻ってしまいました~
それ以降は、糖質に関しては、少し気にする程度です。

その時に、食品を買うに当たり、袋をひっくり返して裏の成分表を確認すると、
 エネルギーkcal
 たんぱく質○○%
 脂質○○%
 炭水化物○○%
と書いてある場合が多いと思いますが...
「これじゃ糖質わからないじゃん!」って思いますよね?

そうなんです!
炭水化物=糖質+食物繊維 です。

炭水化物から糖質を取り出すと食物繊維が残り、それが小腸、大腸を通ってうんちになります。
そして近年、食物繊維が腸内細菌の栄養になり、体にとってとても大切だと言われていますね。

これはネコのご飯も同じで、肉食動物と言っても、炭水化物を全く摂らない訳にはいかないのです。
お肉だけでは食物繊維が摂れないのです。
ネコの腸内細菌はやはり人間とはずいぶん違うらしいのですが、研究はこれから...というところのようです。

ではどれくらいなら糖質を摂って良いのでしょうか?

実は、キャットフードのたんぱく質、脂質、食物繊維、等は推奨量が細かく提示されていますが、糖質については記載されていません。
この推奨量はアメリカ資料検査官協会(AAFCO:アフコ)がペットフードの品質向上の為に定めたもので、日本でもこの基準でペットフードを作っているところが多いです。
その中で、糖質に関しては記載がないので、市販のキャットフードの袋にも、栄養成分に糖質○○%と入っていない場合がほとんどです。
でも、食物繊維の量が載っているので、
%で表示されている場合
100ー(たんぱく質+脂質+食物繊維+灰分)
*灰分:ミネラル分の事 ナトリウム
            カルシウム
            マグネシウム
            リン
            鉄…他   
で、おおよその数値ではありますが、糖質の量が分かります。

ドライフードの場合
一般的な市販のキャットフードで30~35%
糖尿病の療法食で20%前後 
で作られているものが多いようです。
ちなみに、私が作っているものは12.5%で、実はちょっと低すぎかなぁと考え中です。

昔、ネコがネズミを食べていたのは、みなさんもご存じの通りです。

肉食ネコにとって最高のお食事は、1日にネズミ10匹程度と言われていますが、これは穀物や野菜を食べたネズミをまるっと食べる事で、ある程度消化してもらった炭水化物を摂り入れているのです。
ライオンが草食動物しか食べないのと同じですね。
でんぷん質に水と熱を加えて、消化できるようにすることを、アルファ化と言います。
ネコもアルファ化してある糖質なら消化することができます。
上記の市販のキャットフードの割合から、若い元気なネコで35%くらいは糖質の消化ができるようです。
人間はお米を炊いて食べたり料理ができますが、ネコはできないので、その代わりに、ネズミのお腹でやってもらっていたのですね。

今はキャットフードも、体に良くて美味しそうなものが本当に沢山あって、選ぶのも迷ってしまうほどだと思いますが、ぜひ袋に記載されている成分表も参考にしてみてください。
見方としては、たんぱく質が高めなことと、材料に「肉類」ではなく「鶏肉」とか「まぐろ」など、使ってある品名がはっきり書いてあるものが良いと思います。

ご飯をおいしそうに食べるネコちゃんを見ていると、幸せですよね~

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