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アメリカン・ミュージック・ヒストリー第8章(1970年代全般・・・その10)

13.ブラック・ミュージック&ニュー・ソウル
 
 ブラック・ミュージックが、全米ポップスチャートで当たり前のように大ヒットを飛ばすようになったのは、やはり60年代だと思います。
 ヒット曲と言えば、何と言っても黒人女性ポップスグループですね。シレルス、シフォンズ、ロネッツ、クリスタルス、ディキシー・カップス、そしてモータウンからは、マーサ&ザ・ヴァンデラスやプリーズ・ミスター・ポストマンのマーヴェリッツ。

 その中でも全米NO.1ヒット曲の多さと言う点で、唯一ビートルズに対抗できたシュープリームスは、60年代に12曲もの全米ポップスチャートのNO.1を獲得し、69年「またいつの日にか」をNO.1ヒットさせて、ダイアナ・ロスがソロに転向しました。

 自分自身、最初に買った黒人アーティストのシングル盤は、この「またいつの日にか」、フィフス・ディメンション「ウェディングベル・ブルース」、そして、ジャクソン5「ABC」だったと思いますが、「ABC」は、当時友人に貸したところ、とうとう戻ってこなかった記憶があります。
 
 さて、70年代のブラック・ミュージックですが、60年代から引き続き人気のテンプテイションズ、フォートップス、スモーキー・ロビンソン&ミラクルス、マーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、ダイアナ・ロス、ディオンヌ・ワーウィック、ティナ・ターナー等‥、そしてファンクの王様ジェイムス・ブラウン、ファンクと言えば白人層にも受け入れられたスライ&ファミリー・ストーン、クール・アンド・ザ・ギャング、一方で黒人層を中心としてジョージ・クリントン率いるパーラメント・ファンカデリック等が人気を博しました。

 加えて、70年代に入り新しいタイプのブラック・ミュージックが次々に登場してきました。

 この章の最初にも触れましたが、ジャクソン5(マイケル・ジャクソン)、アース・ウインド&ファイアー、アイザック・ヘイズ、ダニー・ハサウェイ、ロバータ・フラッグ、アル・グリーン、フィーリー・ソウルのオージェイズ、スタイリスティックス、ビリー・ポール、ソウル・トレインで有名になったスリー・ディグリーズ。そして、70年代半ば以降は、ディスコ一色と言えるほどのブームになり、KC&ザ・サンシャイン・バンド、シック、ドナ・サマー、コモドアーズ、テイスト・オブ・ハニー等も登場してきました。

 その中でも、特に、アルバム「トーキングブック、インナー・ヴィジョンズ、ファースト・フィナーレ、キー・オブ・ライフ、ホッター&ジュライ」を立て続けに生み出したスティーヴィー・ワンダーの活躍は、黒人音楽の領域を拡大した素晴らしいものでした。


70年代に入って、帰ってほしいの、ABC、小さな経験、アイルビーゼア4曲連続NO.1
モータウンのトップスター同士のデュエット、皆聴いてたなあ
スウィート・ソウル。「ユー・アー・エヴリシング」の原曲や「誓い、愛がすべて」等
ソウルトレインのテーマ、天使のささやき等、日本でも大人気で日本語で「にがい涙」をリリースしましたね
何と言っても「裏切り者のテーマ」が、かっこ良かったです
個人的にはファンク・ロックというか、ファンクのイメージが変わりました
白人も参加していたスライとは違い、ディープなファンク
「レッツ・ステイ・トゥゲザー」が爆発的人気でした
2年連続グラミー賞、名曲「愛は面影の中に、やさしく歌って」
70年代ソウルの名盤と言えば必ず出てくるライブ
ディスコの女王的位置づけで、とにかく流行しました
これまた「グッドタイムス、おしゃれフリーク」は、やたら聴きました
個人的に、イントロのベースラインがかっこ良くて大好きな「今夜はブギウギ」
皆が踊ってた「ザッツ・ザ・ウェイ」ahaaha~
デイスコを初め、このグループもやたら売れました。ライブは白人の方が多かったみたいですね
名盤だらけだけど、まずは「迷信・サンシャイン」のトーキングブックから
もう一枚いや、2枚組だけど「キー・オブ・ライフ」は、やっぱ欠かせませんね

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