Favorite Music (Now&Then)【3】 ウェストコーストサウンド・ストーリー
こんにちは
1970年代に青春真っ只中だった世代にとって、所謂ウェストコースト・ロックは、ひときわ思い出深いもので、時が経つにつれ書きたいことが増える一方です。
そんなことで、ウェストコースト・ロックを語ろうと思っていますが、「ウェストコースト」と一口に言ってもなかなか範囲やらジャンルやら難しいので、思い切って「ウェストコースト・サウンド」と銘打って、カリフォルニア州の西海岸南部ロサンジェルス周辺を中心として北部サンフランシスコ、ベイエリアや他の地域をも含めたサウンド全般ということにしようと思います。(カリフォルニア州と言っても日本全土より大きいので、幅広いですが)
カリフォルニア州は、1848年メキシコからアメリカ合衆国に組み込まれたので、当然ながらスペイン系で白人と同じくらいヒスパニック系の人たちが多く、またアメリカ各地から (古くは、怒りの葡萄でも有名な不毛な土地から太陽が降り注ぐ楽園を求めて、又、金を求めてのゴールドラッシュ等) 西へ西へと開拓が進んでいったので、多様な地域からの移民も多く居住しているのだと思います。
さて、前置きはこの位にしてカリフォルニア・サウンドの出発点ですが、メンフィスからのエルヴィス登場によって全米、いや全世界にロックン・ロール旋風が吹き荒れたあとの1960年前後、カリフォルニアでは、その気候からサーフィン・サウンドが流行します。代表例をあげれば「ディック・デイル、ジャン&ディーン」そして「ビーチボーイズ」ということになります。
ビーチボーイズと言えば、初期のサーフィン&ホットロッドミュージックから、60年代中期以降にかけてはビートルズに対抗できる先進的なアルバムを発表するなどライバル的な位置づけになりましたが、個人的にはビーチボーイズと言えばハーモニーですね。今回のテーマである、CSNY、ドゥービー・ブラザース、イーグルスへと続く70年代ウェストコーストサウンドの伝統的なハーモニーはビーチボーイズが原点だと思いますが、そのビーチボーイズが参考にしたのが「フォー・フレッシュメン」のオープン・ハーモニーだとも言われています。
ビーチボーイズは、ウイルソン3兄弟と従弟のマイク・ラヴを中心に1961年に結成されたので(途中、3兄弟も長男のブライアン以外亡くなり、まあ、いろいろあったものの)、もう60年も現役で活動しています。
カリフォルニアのウェストコースト・ロックをテーマにすると、始祖はビーチボーイズ、次は、バーズというのが定説だと思います。1964年のビートルズのアメリカ襲来で、ビートルズフォロアーだったバーズは、ボブ・ディランがパッシングを受けながらもエレキギターを持ちフォーク・ロックを奏で始めると、そのディランの「ミスター・タンブリンマン」をカバーし1965年に大ヒットさせました。ここからウェストコースト・ロックは、フォーク・ロック、カントリー・ロック、サイケデリック・ロック、スペース・ロック等いろいろと多様化していくので、バーズについて語ることになるのですが、今回のウェストコースト・ストーリーでは、その前にベイカーズフィールド・サウンド(カリフォルニアのカントリー)とカリフォルニアのブルーグラス・ミュージックを押さえていきたいと思います。
以前より、イーグルスに代表されるカントリー・ロックは、なぜ大都会のロサンゼルス周辺から発展したのか不思議に思っていたのですが、私なりに考えるとベイカーズフィールド・サウンドとカリフォルニア・ブルーグラスというカントリー・ミュージックの発展により、その土壌が培われていたことが重要ポイントだと思います。
一般的にはアメリカのカントリー・ミュージックのメッカと言えば、ナッシュビルの名前があがりますが、カントリー大国のアメリカには、ナッシュビル以外にもたくさんあります。ヴァージニア州とテネシー州の境界にあるブリストル、ブルーグラス・ミュージックの聖地ケンタッキー州のオーエンズボロ、テキサス州オースティンを初め中西部オクラホマ州や、コロラド州デンバー、ミズーリ州セントルイスやオザーク山脈にあるブランソン、そしてカリフォルニア州ベイカーズ・フィールドです。
それぞれの説明は、別の機会にしますが、次回はベイカーズ・フィールドカントリーとカリフォルニア・ブルーグラスについて、もう少し触れていきたいと思います。
記念すべきファースト
評価を決定づけたセカンドアルバム
初期の名作サーファーガール
サーフィンからホットロッドへ
NO1ヒットのアイ・ゲット・アラウンドが入った初期のピーク時
売れなかったけど必ず最高傑作と呼ばれるアルバム
人気は下降しましたが、内容は充実
これも地味だけど好アルバム
80年代に入って発表したアルバム
久しぶりのNO1ヒットのココモが、入ったアルバム
50周年記念ライブ
フォー・フレッシュメンの代表作
サーフィン・インスルメンタルのパイオニア
ジャン&ディーンのベストアルバム
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